REVIEW

悪魔と夜ふかし【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『悪魔と夜ふかし』デヴィッド・ダストマルチャン

REVIEW

ホラーといえばホラーだけれど、イタズラに遭ったような感覚にも近いし、社会風刺としても捉えられるし、不思議な感覚をもたらす作品です。主人公は、人気テレビ番組の司会を務めるジャック・デルロイ(デヴィッド・ダストマルチャン)です。ジャックの番組は一時は人気を得るものの1番にはなれず、徐々に人気にも陰りが出てきます。そして、遂に窮地に陥った彼はある晩の番組で、オカルト・ライブショーの放送に挑みます。

映画『悪魔と夜ふかし』

ジャックの番組で放送されるオカルト・ライブショーには、超常現象を起こすゲストが招かれ、私達もそのショーを生で観ているような感覚になります。何となく何が起こるのかは予想がつきつつも、カラクリを突き止めようとするキャラクターもいることで、私達も客観視する姿勢が保たれ、逆に「どっちなんだろう?」という謎が最後まで続きます。

映画『悪魔と夜ふかし』

そして迎えるクライマックスでは、とんでもない展開が出てきて、最後は目が点になるはず(笑)。この「目が点になる」背景にもいろいろな意味を含みますが、とにかく観終わった後はどこかぼーっとした状態からハッと覚めたような、まさに夜ふかし後の感覚になるでしょう。
社会風刺として捉えるならば、私達はメディアからいろいろな情報を受け取り、嘘か誠かわからないまま踊らされていて、それに気づいた時にはもう遅い状態になっているのかもしれないということを考えました。皆さんも解釈を楽しんだり、シンプルに怖がったりおもしろがったり、自由にご覧ください。

デート向き映画判定

映画『悪魔と夜ふかし』ローラ・ゴードン/イングリット・トレリ

前半はややおとなしめですが、後半にビジュアル的にも刺激的なシーンが出てくるので、油断していると不意を突かれます。そういう展開を楽しめるくらいホラーに慣れていれば楽しく観られると思いますが、相手の強要範囲がわからないうちはデートで観るよりも、1人で観るか、ホラー好きの友達と観るほうが無難です。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『悪魔と夜ふかし』デヴィッド・ダストマルチャン

皆さんのお年頃では、友達との間で超常現象などの話題で盛り上がることもありますよね。多くの方が疑いつつもどこかで本当かもしれないと思って、少し興味を抱いてしまうのではないでしょうか。本作ではまさにそれを検証しようというテレビ番組の様子が映されているので、スタジオの観客になったつもりで楽しめます。小学生でも大人となら観られるものの、ギョエーっとなるシーンがあるので、無理して強がらずに免疫がついてから観ても良いように思います。

映画『悪魔と夜ふかし』デヴィッド・ダストマルチャン

『悪魔と夜ふかし』
2024年10月4日より全国順次公開
PG-12
ギャガ
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2023 FUTURE PICTURES & SPOOKY PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年10月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『楓』福士蒼汰/福原遥 『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大 兄を持ち運べるサイズに【レビュー】

原作は、村井理子が書いたノンフィクションエッセイ「兄の終い」…

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『見はらし世代』井川遥 井川遥【ギャラリー/出演作一覧】

1976年6月29日生まれ。東京都出身。

映画『WEAPONS/ウェポンズ』 WEAPONS/ウェポンズ【レビュー】

ある町から突然17人の子どもが同時に行方不明になるところから始まる本作は、“IT/イット”“死霊館”シリーズなど、傑作ホラーを多数世に送り出してきた…

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智 ナイトフラワー【レビュー】

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は…

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン 『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『新解釈・幕末伝』山下美月 山下美月【ギャラリー/出演作一覧】

1999年7月26日生まれ。東京都出身。

映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作 もういちどみつめる【レビュー】

「18・19歳の厳罰化を目的とした、2022年の少年法改正に対して抱いた疑問から制作を始めました」(映画公式サイト、佐藤慶紀監督)とあるように…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大
  2. 映画『WEAPONS/ウェポンズ』
  3. 映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智
  4. 映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作
  5. 映画『果てしなきスカーレット』

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP