REVIEW
“地上版〈トップガン〉”という宣伝文句を謳っている本作は、『トップガン マーヴェリック』と同じく、ジョセフ・コシンスキーが監督を務め、ジェリー・ブラッカイマーが製作を務めています。そして、F1®で7度のワールドチャンピオンに輝き、通算最多勝利数105勝、最多表彰台202回を誇る現役のレーシングドライバーのルイス・ハミルトンも製作に名を連ねています。
若かりし頃には天才と呼ばれていたソニー(ブラッド・ピット)は、元レーサーで旧友のルーベン(ハビエル・バルデム)がオーナーを務める最下位のチームに誘われます。これ以上最下位が続けばルーベンがチームを手放すことになる状況で、ソニーは命知らずの策に出ます。

本作は、ダムソン・イドリスが演じる若手レーシングドライバーのジョシュアと、ソニーがレースの鍵を握るストーリーになっています。はじめジョシュアはソニーを“高齢者”として敬意に欠けた態度を見せる一方、ソニーはベテランらしい態度を見せつつ、譲らない部分も持っています。だからこそ、2人のせめぎ合いが見どころの1つとなっていて、最後まで結末が読めない展開となっています。

F1®のリアルな知識を得られるのも本作の魅力です。例えば、同じレースの中ででハードタイヤとソフトタイヤを使い分けたり、タイヤが温まっているかどうかで微妙な差を生んだり、細かいテクニックが多く登場します。また、ルールを戦略に使う点にも驚きです。そして、本作では現役のトップドライバーであるルイス・ハミルトンの提案によって、本物のレーシングカーが使われたとのことです。なんと「時速300km以上で走りながら、リアルタイムでリモート操作できるシステムを開発」し撮影したのだそうですよ。ブラッド・ピットも数ヶ月ものトレーニングを行い、「実際にグランプリ開催中に本物のサーキットを走行」したそうです(映画公式資料)。付け加えて、ブラッド・ピットがめちゃカッコイイ(笑)。筋トレシーンにも見とれます。

だから、やっぱり本作も『トップガン マーヴェリック』と同様に臨場感が半端ありません。まるで自分が運転席に座っているような感覚になれるので、カーブの遠心力を体感して思わず体が傾きます’(笑)。同時に、客席でレースを観るような臨場感を味わえます。サーキットの規模感もIMAXで観るとよりリアルなので、皆さんにもIMAXで観ることをオススメします。そして、金や名誉のためではなく、ただ走ることに命を賭ける主人公にはどんな思いがあるのかを知ると、自分にとっての生き甲斐とは何かを考えるきっかけにもなります。大人にも若者にも響くところがあるはずなので、老若男女問わずご覧ください。
デート向き映画判定

F1®のレースを観に行く感覚で非日常を楽しめて、気まずくならない程度にロマンチックな展開もチラッと出てくるので、デートで観るのもオススメです。
F1®に詳しくなくても全く問題ありません。本作鑑賞を機に2人ともF1®に興味を持ったら、今度は実際のレースを観に行く約束をしても良いですね。
キッズ&ティーン向き映画判定

レースシーンが多く、何よりスピード感を体感できるので、約2時間半の上映時間もあっという間です。また、レーシングカーを開発する様子も観ていておもしろいです。ベテランのソニーと、若手のジョシュアのトレーニングシーンにも世代の違いを感じつつ、それぞれの良さも伝わってくるでしょう。職業を問わず、1つの道を究める一流の人の例としても観て欲しいです。

映画『F1®/エフワン』
2025年6月27日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
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TEXT by Myson
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情報は2025年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
