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丘の上の本屋さん【レビュー】

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映画『丘の上の本屋さん』レモ・ジローネ/ディディー・ローレンツ・チュンブ

ユニセフ・イタリアが共同製作として参加した本作には、イタリアのある小さな古書店を舞台にした心温まる物語が描かれています。日々さまざまな人が訪れるリベロ(レモ・ジローネ)の古書店に、ある日少年のエシエン(ディディー・ローレンツ・チュンブ)が現れます。リベロはエシエンが眺めていたコミックを貸し出し、それからエシエンはお店を頻繁に訪れ、さまざまな本を読むようになります。
エシエンはとても本好きな少年で、彼がキラキラとした表情で本を読み、自分なりの感想をリベロに伝える姿はとてもキュートです。古書店には他にも個性豊かな客が現れ、リベロがそれぞれに合った本を紹介する様子も見どころです。個人的には本屋の近所のカフェで働くニコラ(コッラード・フォルトゥーナ)とのやり取りが好きで、ニコラの恋の行方をリベロが温かく見守る姿も印象に残りました。リベロのような書店員と出会えたら、どんな人でも本が好きになると思いますし、もし近くにこんな本屋があったら、行ってみたいと感じるのではないでしょうか。
本作を観ていると、本や書店の良さがたくさん伝わってくるので、読書好きの方はもちろん、どんな方にもオススメの作品です。読書意欲も掻き立てられると思いますよ。

デート向き映画判定
映画『丘の上の本屋さん』レモ・ジローネ

古書店を営むリベロと書店を訪れるさまざまな人との交流が描かれていて、気まずくなるシーンもないので、どんなカップルでもデートで観て問題ありません。本好きのカップルであれば、鑑賞後に本作に登場した本の話題で盛り上がりそうです。この流れで次回書店デートをしようと約束するのもアリです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『丘の上の本屋さん』ディディー・ローレンツ・チュンブ

上映時間が84分と短めで観やすく、皆さんはエシエンと同じ視点で観ることができると思います。エシエンのようにコミックばかり読んでいる方は、これを機に児童文学や小説に挑戦するのもアリです。本作には、「星の王子さま」「ピノッキオの冒険」「白鯨」などの名作も登場するので、気になった本から読んでみてください。

映画『丘の上の本屋さん』レモ・ジローネ/ディディー・ローレンツ・チュンブ

『丘の上の本屋さん』
2023年3月3日より全国順次公開
ミモザフィルムズ
公式サイト

© 2021 ASSOCIAZIONE CULTURALE IMAGO IMAGO FILM VIDEOPRODUZIONI

TEXT by Shamy

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