REVIEW:シーズン2
前シーズンでは、敵陣にいる巨人を目の前にして皆がひるむなか、兵士ですらない青年ダビデが、石1つを持って立ち向かおうとする様子が描かれていました。本シーズンの始まりで、ダビデが巨人を倒せたのか否かがわかります。

そして、この戦を機にダビデが置かれる状況は大きく変わっていきます。ダビデは見違えるくらい勇ましくなっていきますよ。シーズン1のあどけなさは消えて、本シーズンのダビデは精悍さに溢れています。こうした変化を表現するダビデ役のマイケル・イスカンダルの演技力も見事です。

ダビデ以外のキャラクター達の運命、人間関係も大きく変わっていきます。いろんな意味でサバイバルの要素が強くなっていくので、各キャラクターの性格や思惑も浮き彫りにされていきます。一見悪役にみえるキャラクターでも背景を知ると切なさを感じたり、エモーショナルなシーンも倍増している印象です。

ラブストーリーの要素も増えています。そして、複数の女性キャラクターがストーリーの鍵を握っていて、人間関係はドロドロになっていきます。女性の生き方に選択肢がほぼない時代に、彼女達はどんな方法で時代を生き抜こうとするのかにも要注目です。

聖書にまつわる物語ということで、先の展開を予測できるとしても、このドラマとしてはどんなストーリーで描かれるのかはわかりません。だから、純粋にドキドキしながら観られます。本シーズンもとても気になる場面で終わったので、早く続きが観たいです。


『ハウス・オブ・ダビデ シーズン2』
2026年3月27日よりPrime Videoにて独占配信中
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© Amazon MGM Studios
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TEXT by Myson
REVIEW:シーズン1

聖書に登場するダビデの成長を描いたドラマです。青年ダビデは、母を亡くし父のもとで羊飼いとして暮らしています。父は、母が異なる他の兄達とは違う扱いをし、ダビデをいつも離れたところで過ごさせます。疎外感を抱くと同時に勇ましい心を持つダビデは、兄達と同じように役に立ちたいと訴えるものの、父は許しません。そんななか、ダビデの運命を変える出来事が起こります。

神の意志を人々に伝える預言者、その預言を受けて王になった者、そして次の王になると預言された者の運命が複雑に絡み合うストーリーです。聖書に登場する人物が描かれている点で、聖書に詳しい方にとって興味深いのは当然ながら、聖書に詳しくなくても1つの解釈を用いたストーリーを観ることで宗教観を学べます。

宗教と政治という視点からも興味深く観られます。人間が信じるという行為や姿勢は、統率や支配に関わります。神への信仰が広く深く根付いていた時代や国では、神に選ばれたとされる人間が圧倒的な力を持つのは当然です。同時に、神はそもそも姿が見えないからこそ、人間が何を信じるかにすべてがかかっています。とはいえ、神が選んだとしても所詮は人間です。神の意志を都合よく解釈して、権力を持ち続けようとする点で、政治と宗教の歪んだ関わりを実感します。

本シリーズを観ると、聖書にまつわる歴史を学べつつ、現代社会にも通じる普遍的な構造があると知ることができます。純粋な信仰心と、自分にとって都合が良いだけの信仰心があるとも感じ、政治と宗教が想像以上に深く絡み合っている状況を見てとれます。

一方で、ダビデの勇姿を観ていると、常識では考えられない力が働いているとも感じます。本シリーズは現実的な側面とスピリチュアルな側面の両方をバランス良く描いているので、信仰心のある方も、相反する価値観の方もそれぞれの視点で楽しめるでしょう。
『ハウス・オブ・ダビデ シーズン1 』
2025年2月27日よりPrime Videoにて独占配信中
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TEXT by Myson
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情報は2025年5月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。































