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サスカッチ・サンセット【レビュー】

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映画『サスカッチ・サンセット』ジェシー・アイゼンバーグ/ライリー・キーオ

REVIEW

本作は、アリ・アスターが製作総指揮を務め、主演のジェシー・アイゼンバーグがプロデューサーも担っています。サスカッチとは、ビッグフットと呼ばれるUMA(未確認動物)のことなんですね。本作では、森の中に住む4人のサスカッチが登場します。サスカッチの野生生活が淡々と映し出されるわけですが、動物的な面と人間らしい面の両方が見えて、何ともシュールです。

映画『サスカッチ・サンセット』ジェシー・アイゼンバーグ/ライリー・キーオ

劇中ではサスカッチのコミュニケーション方法が貫かれるので、人間的なセリフは全くありません。でも、不思議とだんだん彼等がどんな会話をしているのかわかるような気がしてきます。だから、非言語コミュニケーションでどこまで伝わるのかという実験に参加しているような感覚も味わえます。

映画『サスカッチ・サンセット』ジェシー・アイゼンバーグ/ライリー・キーオ

さまざまな生理現象もありのままに描かれています。サスカッチには人間らしさもある分、ふと人間のありのままの姿を包み隠さず見せられているような複雑な感覚になります。同時に、何を見せられているんだろうとふと思い、笑いがこみ上げてきます。一方で自然界に生きているからこそ死も身近にあって、生物は自然の一部であると改めて実感させられます。

映画『サスカッチ・サンセット』ジェシー・アイゼンバーグ/ライリー・キーオ

オス・メスカッチを演じているのはジェシー・アイゼンバーグ、メス・サスカッチを演じているのはライリー・キーオとふと思い出しつつ観るのも不思議な感覚でおもしろいです。正直なところキョトンとなる方も多いのではと思うものの、観ようによってはさまざまな捉え方ができるおもしろさがあります。

デート向き映画判定

映画『サスカッチ・サンセット』ジェシー・アイゼンバーグ/ライリー・キーオ

野生生活が描かれているので、交尾のシーンなども出てきます。動物として観るか、人間のように観るかで、気まずさを感じるかどうかが異なりそうです。また、正直好みが分かれる作品なので、デートで観るよりも、映画の好みが同じ友達同士で観るほうが気楽でしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『サスカッチ・サンセット』ジェシー・アイゼンバーグ/ライリー・キーオ

ホッコリするシーンもあるものの、サスカッチはかなり人間と近い部分を持っている分、どういうスタンスで観れば良いのだろうと感じるシーンがあります。また、観ようによっては下ネタともいえるシーンが出てくるので、親子で観るのは少々気まずいかもしれません。

映画『サスカッチ・サンセット』ジェシー・アイゼンバーグ/ライリー・キーオ

『サスカッチ・サンセット』
2025年5月23日より全国公開
アルバトロス・フィルム
公式サイト

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TEXT by Myson

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