REVIEW

劇場版パタリロ!

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『劇場版パタリロ!』加藤諒

1978年から連載が始まり、40年以上も愛されてきた魔夜峰央の原作「パタリロ!」は、シリーズ累計発行部数2500万部を超える人気コミックです。小さい頃にテレビアニメで観たことのある人もいると思いますが、私もその1人。でもほとんど内容の記憶がなく、メインキャラクターのイメージくらいしか残っておらず、本作を観るうちに徐々に記憶が蘇ってきましたが、脈絡がわかりづらい唐突なシーンに少々戸惑うところもなきにしもあらず(苦笑)。もともとこういうストーリー、構成だったのかを知るには、今ではコミックと摺り合わせるしかありませんが、とにかくのびのびと自由に作られていて、独特な世界観は健在です。2.5次元のミュージカルとして2016年から舞台化され、本作も舞台と同じ加藤諒がパタリロを演じています。彼以外にパタリロを演じられる俳優が思い浮かばないほどピッタリで、漫画の世界から飛び出してきたキャラクターとして違和感がないのが素晴らしい。タマネギ部隊のことをすっかり忘れていましたが、ああ見えて実は美少年ばかりという設定も明かされ、シャワーシーンやラブシーンなどBL好きの女子が萌えるシーンも満載です。ちょっと笑いを狙い過ぎというシーンについては好き嫌いが分かれそうですが、2.5次元のミュージカルを映画で観るという感覚で観てみてはいかがでしょうか。

デート向き映画判定
映画『劇場版パタリロ!』加藤諒

原作を知っている世代、もしくは2.5次元にハマっている人には、馴染み深い内容なので、デートで観るのもありだと思いますが、初デートには向いていないでしょう。何度か映画を一緒に観たことがあるカップルなら、ギャグのツボが合うかどうか相性を占いがてら観ても良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『劇場版パタリロ!』加藤諒

幼い頃にテレビアニメで観ていた者としては、男性同士のラブシーンは、やはり実写となると生々しく感じる部分がありますが、基本ギャグ漫画の映画化なので、神経質にならず気楽に観てもらえればと思います。ミュージカルの舞台と映画を融合させたような構成なので、こういうスタイルの作品もあるんだな〜とフラットなスタンスで観てください。

映画『劇場版パタリロ!』加藤諒

『劇場版パタリロ!』
2019年6月28日より全国順次公開
HIGH BROW CINEMA
公式サイト

©魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『We Live in Time この時を生きて』フローレンス・ピュー/アンドリュー・ガーフィールド 大切な人ができれば、譲れないことも変わる!?『We Live in Time この時を生きて』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は運命的な出会いを果たし、ぶつかり合いながらもお互いに正直に生きるカップルの物語『We Live in Time この時を生きて』を取り上げます。

映画『雪風 YUKIKAZE』竹野内豊 『雪風 YUKIKAZE』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『雪風 YUKIKAZE』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『IMMACULATE 聖なる胎動』シドニー・スウィーニー IMMACULATE 聖なる胎動【レビュー】

敬虔な修道女のセシリア(シドニー・スウィーニー)は、イタリアの美しい田園都市にある修道院にやってきます…

映画『ストレンジ・ダーリン』ウィラ・フィッツジェラルド ストレンジ・ダーリン【レビュー】

6章からなる本作は、ユニークな構成となっています…

映画『DROP/ドロップ』メーガン・フェイヒー/ブランドン・スクレナー ブランドン・スクレナー【ギャラリー/出演作一覧】

1990年6月26日生まれ。アメリカ出身。

映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット スーパーマン【レビュー】

ジェームズ・ガン監督らしい表現によって、全く新しい“スーパーマン”が観られます。冒頭の演出からして…

映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレート アンソニー・ブイサレート【ギャラリー/出演作一覧】

2004年9月27日生まれ。タイ、バンコク出身。

映画『逆火』北村有起哉 逆火【レビュー】

主人公の野島浩介(北村有起哉)は、感動を呼び話題となっている自伝小説の映画化作品の助監督を務めています。野島は作品に活かすため…

映画『アマチュア』来日ジャパンプレミア:レイチェル・ブロズナハン レイチェル・ブロズナハン【ギャラリー/出演作一覧】

1990年7月12日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『顔を捨てた男』セバスチャン・スタン 顔を捨てた男【レビュー】

社会が自分を見る目と、自分自身が自分を見る目がいかにして人の心理や生き方、ひいてはウェルビーイングに影響するのかを…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット 映画好きが選んだDCコミックス映画ランキング

今回は正式部員の皆さんに好きなDCコミックス映画について投票していただきました。“スーパーマン”や“バットマン”など人気シリーズが多くあるなか、上位にはどんな作品がランクインしたのでしょう?

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『シークレット・アイズ』キウェテル・イジョフォー/ジュリア・ロバーツ /ニコール・キッドマン 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.5

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『We Live in Time この時を生きて』フローレンス・ピュー/アンドリュー・ガーフィールド
  2. 映画『君がトクベツ』畑芽育/大橋和也
  3. 映画でSEL:告知1回目

REVIEW

  1. 映画『IMMACULATE 聖なる胎動』シドニー・スウィーニー
  2. 映画『ストレンジ・ダーリン』ウィラ・フィッツジェラルド
  3. 映画『スーパーマン』デイビッド・コレンスウェット
  4. 映画『逆火』北村有起哉
  5. 映画『顔を捨てた男』セバスチャン・スタン

PRESENT

  1. 映画『雪風 YUKIKAZE』竹野内豊
  2. 特製『平成狸合戦ぽんぽこ』ふんわりキーホルダー正吉
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP