REVIEW

かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 ファイナル

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 ファイナル』ロゴ

1作目であんなに盛り上がったのにまだ決着がつかずで、だったらどんな結末を迎えるんだろうと楽しみに待っていた方も多いのではないでしょうか。今作も相変わらず激しい攻防戦が続きますが、前作とはちょっとトーンが変わって、生徒会の他のメンバーにもさらにスポットが当てられ、人間ドラマとしても見どころが増しています。特に佐野勇斗が演じる石上優のストーリーには、青春時代の辛さも描かれていて、胸が締め付けられます。そして、彼のストーリーを通して、白銀御行(平野紫耀)や四宮かぐや(橋本環奈)のキャラクターも掘り下げられ、共感を煽ります。
さらにラブストーリーは前作から一層キュンキュン度が増しているので、映画館で観ると良い意味でざわつきそう(笑)。また、謎解きまで出てきて、一粒で2度美味しい構成となっています。画的にもゴージャスになっていて、映画的、エンタテインメント性が増しています。最後の最後まで攻防戦も続きますので、最後のひと絞りまで楽しんでください。

デート向き映画判定

デートで観るのにもピッタリな作品です。お互いにプライドが高いカップルからウブ過ぎてなかなか距離を詰められないカップルまで、いろいろなポイントで共感できると思います。中高生向けの作品という雰囲気ではありますが、大人のベテランカップルが観ると、初心に返れたり、新鮮味を取り戻せるかもしれません(笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定

皆さんに人気のキャストが登場しているだけでテンションが上がると思いますが、学園ものというところでも皆さんが共感できそうなポイントが満載です。10代は悩みがいっぱいで、学校の人間関係でもいろいろあります。狭い世界で何年も過ごさなければいけないので、1度失敗したことでずっと苦しめられることもありますよね。今作では辛い出来事を乗り越えていくキャラクターの姿も描かれているので、ラブストーリーとしてだけでなく、青春ドラマとしても楽しめます。

映画『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 ファイナル』平野紫耀(King & Prince)/橋本環奈 他

『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 ファイナル』
2021年8月20日より全国公開
東宝
公式サイト

© 2021映画『かぐや様は告らせたい ファイナル』製作委員会 © 赤坂アカ/集英社

TEXT by Myson


かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜(1作目)

進学校の生徒会のメンバー達がいろいろなドラマを繰り広げていく青春ラブコメディ。平野紫耀(King & Prince)と橋本環奈という最強タッグで、とにかく観ている間ずっと、2人ともほんと綺麗なお顔だなと見とれてしまいます。2人とも普通にはそうそういない、別世界のオーラを放っているので、マンガを原作とした異世界のキャラクターとしてもすんなり観られます。物語の舞台が裕福な家庭の子どもが多く通う進学校とあって、ストーリー的にも幅が出て、普通ならあり得ないことだらけの遊び心に溢れています。
ラブストーリーとしては、ここまでのせめぎ合いはなくても、10代の頃って、こういう駆け引きみたいなのを楽しむ感覚ってあったかもしれないなと、懐かしく思いながら観ました。でもどちらが告白させるかを競う一方で、高校生らしいウブな一面も垣間見えてクスッと笑えます。明らかに両思いなのに当人だけがモジモジしている風景も、10代あるあるで微笑ましいです。クライマックスは、観ていてニヤニヤしてしまうアツアツの展開があり、「何やってんだか(笑)」とホッコリします。

かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~

『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』
ブルーレイ&DVDレンタル、発売中/デジタル配信中
TBS
公式サイト

© 2019 映画「かぐや様は告らせたい」製作委員会 © 赤坂アカ/集英社

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ドライブ・イン・マンハッタン』クリスティ・ホール監督インタビュー 『ドライブ・イン・マンハッタン』クリスティ・ホール監督インタビュー

ダコタ・ジョンソンとショーン・ペンの2人芝居で魅せる『ドライブ・イン・マンハッタン』で監督、脚本を務めたクリスティ・ホールさんにオンラインでインタビューをさせていただきました…

映画『愛を耕すひと』マッツ・ミケルセン 愛を耕すひと【レビュー】

イダ・ジェッセンによる史実に基づく歴史小説“The Captain and Ann Barbara(英題)”を原作に…

映画『嘘喰い』白石麻衣 白石麻衣【ギャラリー/出演作一覧】

1992年8月20日生まれ。群馬県出身。

映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』来日スペシャルレッドカーペットイベント:ティモシー・シャラメ ボブ・ディランの音楽がいかに僕にインパクトを与えたかわかるはず『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』ティモシー・シャラメ来日

第97回アカデミー賞8部門にノミネートされている『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』でボブ・ディランを演じたティモシー・シャラメが来日…

映画『ロングレッグス』マイカ・モンロー 『ロングレッグス』トークイベント付き試写会 5組10名様ご招待

映画『ロングレッグス』トークイベント付き試写会 5組10名様ご招待

映画『ブルータリスト』エイドリアン・ブロディ/フェリシティ・ジョーンズ ブルータリスト【レビュー】

タイトルになっている“ブルータリスト”は「残忍な」という意味の単語ですが、“ブルータリズム”と呼ばれる建築様式にもかけて付けられていると考えられます…

映画『TATAMI』アリエンヌ・マンディ 『TATAMI』ムビチケオンライン券 3名様プレゼント

映画『TATAMI』ムビチケオンライン券 3名様プレゼント

映画『セプテンバー5』ジョン・マガロ/レオニー・ベネシュ セプテンバー5【レビュー】

ミュンヘンオリンピック開催中の1972年9月5日、パレスチナ武装組織“黒い九月”はイスラエル選手団を人質にとりました。本作は、その事件が発生してから終結するまでを中継…

映画『ディックス!! ザ・ミュージカル』ネイサン・レーン/メーガン・ムラーリー メーガン・ムラーリー【ギャラリー/出演作一覧】

1958年11月12日生まれ。アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。

映画『映画を愛する君へ』 ポッドキャスト【だからワタシ達は映画が好き27】2025年1月後半から2月初旬「気になる映画とオススメ映画」

2025年1月は注目して欲しい作品が多く、今回もたくさんの作品についておしゃべりしました。僭越ながらマイソンが研究している“SEL(社会性と情動の学習)と映画”というテーマにも少し触れさせていただきました。

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トム・ホランド/ゼンデイヤ 映画好きが選ぶマーベル映画ランキング

2025年もマーベルシリーズ最新作が公開されます。そこでこれまでのマーベルシリーズも合わせて盛り上げたいということで、ランキングを実施しました。

映画『ベルヴィル・ランデブー』 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.3

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダーほか トーキョー女子映画部が選ぶ 2024年ベスト10&イイ俳優MVP

毎年恒例のこの企画では、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

REVIEW

  1. 映画『愛を耕すひと』マッツ・ミケルセン
  2. 映画『ブルータリスト』エイドリアン・ブロディ/フェリシティ・ジョーンズ
  3. 映画『セプテンバー5』ジョン・マガロ/レオニー・ベネシュ
  4. 劇場版『トリリオンゲーム』目黒蓮/佐野勇斗/今田美桜/福本莉子/吉川晃司
  5. 映画『大きな玉ねぎの下で』神尾楓珠/桜田ひより

PRESENT

  1. 映画『ロングレッグス』マイカ・モンロー
  2. 映画『TATAMI』アリエンヌ・マンディ
  3. 映画『フライト・リスク』マーク・ウォールバーグ
PAGE TOP