REVIEW

KIN/キン

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『KIN/キン』マイルズ・トゥルイット

メッセージ』『ストレンジャー・シングス』の製作陣が手掛けた作品と聞くと、SFだなと想像がつきますが、意外にもベースはギャング映画です。SF的な小物は早い段階で出てくるのですが、それが何にどう繋がっているかは最後まで伏せられていて、そこが本作のユニークなところと言えます。SF感を出し過ぎていない点でも新鮮味があり、大きなトラブルに意図せず巻き込まれてしまう少年のドラマにフォーカスして観ることができて、最後は真相が明かされることで心が救われます。SFにしては派手さは控えめですが、ジャック・レイナー、ジェームズ・フランコ、ゾーイ・クラヴィッツ、デニス・クエイド、マイケル・B・ジョーダンといったキャストの豪華さでカバーできていると思います。本作は最後まで観ると序章的なストーリーにも見えるのですが、続編をいくらでも作れそうな構成で、観終わった後にもっと真相を知りたいという気持ちになるでしょう。ぜひ続編を作るか、ドラマにして欲しいです。

デート向き映画判定
映画『KIN/キン』ジャック・レイナー/ゾーイ・クラヴィッツ/マイルズ・トゥルイット

ロマンチックな展開がない分、逆にデートで観やすいとも言えます。SFですが、ベースはギャング映画なので、殺し合いもありますが、バイオレンスシーンは痛々しさを露骨に映していないので、その辺りはあまり心配しなくて良いでしょう。ただ好みは分かれそうなので、初デートではなく、何度か映画を一緒に観て、お互いの好みがわかってから検討したほうが良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『KIN/キン』ジャック・レイナー/デニス・クエイド/マイルズ・トゥルイット

刑務所から出てきた兄がトラブルを起こし、それに巻き込まれながら、成長していく少年の物語。彼が廃墟で見つけた不思議なものがキーとなり、物語が展開していくのですが、怖い人に知らないうちに追われていたり、とてもスリリングです。鋭い人は途中で、少年とその不思議なものとの関係に何かしら気になる点が見つかると思うので、謎解きの感覚で観ても楽しいでしょう。

映画『KIN/キン』ジャック・レイナー/ジェームズ・フランコ/ゾーイ・クラヴィッツ/デニス・クエイド/マイルズ・トゥルイット

『KIN/キン』
2019年11月29日より全国順次公開
キノフィルムズ
公式サイト

TEXT by Myson

Motion Picture Artwork ©2018 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  2. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  3. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  4. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  5. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP