REVIEW

女神の継承【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『女神の継承』サワニー・ウトーンマ

ナ・ホンジン原案、プロデュースのホラー映画くらいの情報で観始めると、「あれ?これってドキュメンタリーなの?」と戸惑うくらい、特に前半はかなりリアルに見えるモキュメンタリーです。物語は、タイの東北部にある村を取材している撮影隊が、1人の祈祷師ニムの日常を追うというもの。ニムの姿を追っていると、姪のミンに異変が表れ、やがて手をつけられない事態に発展していきます。
後半ではミンがどえらい状態になってしまうのですが、クライマックスは好みが分かれそうな気がします。後半のほうがビジュアル的には過激なので、普段ホラーをあまり観ない方にとっては強烈に映ると思います。ただ、ホラー映画を観慣れている立場からすると、私は前半の不可解な状況のほうが怖さがあったように感じました。後半はちょっとやり過ぎな印象もあり、観る方によっては逆に可笑しく思えてしまう部分もあるかもしれません。
でも、最後の最後である人物の本音が明かされて、これこそが本作のおもしろい部分ではないかと思います。形がないもの、証明できないものを信じるとはどういうことなのか、鑑賞後に振り返って考えると、まだまだジワジワと味わえる作品です。ホラー映画という範疇のみに収めずに、哲学的な視点で観るのも良さそうです。

デート向き映画判定
映画『女神の継承』サワニー・ウトーンマ

吊り橋効果があるといえばありますが、それを通り越して唖然としてしまうシーンもあります。初デートで観るのは絶対に避けたほうが良さそうだし、誘うとしてもお互いの映画の好みをかなり把握していなければリスキーです。一方で、2人の好みさえ合っていれば鑑賞後の会話は盛り上がりそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『女神の継承』

タイトルが神秘的なので、それだけで観たくなる方もいると思いますが、R-18作品なので18歳になるまで観られません。心理的な怖さとビジュアル的な怖さの両方があるので、怖がり屋な方はマイルドなホラー映画で免疫を付けてから観るほうが良いかもしれません。

映画『女神の継承』

『女神の継承』
2022年7月29日より全国公開
R-18+
シンカ
公式サイト

© 2021 SHOWBOX AND NORTHERN CROSS ALL RIGHTS RESERVED.

TEXT by Myson

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』織田裕二 踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!【レビュー】

『踊る大捜査線』は1997年に連続ドラマとして放送が開始され、「これまでに公開された映画シリーズ8作品の累計動員数は3863万人、累計興行収入は524.1億円.。映画第2弾『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)は、興行収入173.5億円を記録」した…

映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ 私たちは、ちょうどいい。【レビュー】

普段極力前情報を入れずに観るので、本作の背景も知りませんでした。だから、とてもイイ話だなとウルウルしてたら、最後に…

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ セイディ・ハーラ【ギャラリー/出演作一覧】

1984年1月1日生まれ。フィンランド・キルッコヌンミ出身。

映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春 さとこはいつも【レビュー】

沖田修一監督作特有の甘塩っぱい世界観がたまらない1作…

映画『ブルーロック』高橋文哉 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年8月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年8月】のアクセスランキングを発表!

映画『ワンオペレーション』ローズ・バーン ワンオペレーション【レビュー】

観ているだけで、主人公リンダ(ローズ・バーン)の半端ない疲労感が生々しく伝わってくる作品です…

映画『白鳥とコウモリ』風吹ジュン 風吹ジュン【ギャラリー/出演作一覧】

1952年5月12日生まれ。富山県出身。

映画『八つ墓村』尾上松也 八つ墓村【レビュー】

シリーズ累計発行部数5500万部を超える、横溝正史のベストセラー「八つ墓村」は…

映画『顔 -かお-』シン・ヒョンビン ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『ドラマなふたり』『顔 -かお-』『ナイトボーン -夜哭-』など

今回取り上げた映画は、『5秒で完全犯罪を生成する方法』『ドラマなふたり』『オークストリートの異変』『顔 -かお-』『ナイトボーン -夜哭-』です。

映画『ヒンド・ラジャブの声』 ヒンド・ラジャブの声【レビュー】

2024年1月29日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区ラマッラーにある人道支援組織「赤新月社」の緊急通報センターでは、スタッフ達が6歳の少女ヒンド・ラジャブを救出するために力を尽くしました…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』織田裕二
  2. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
  3. 映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春
  4. 映画『ブルーロック』高橋文哉
  5. 映画『ワンオペレーション』ローズ・バーン

PRESENT

  1. ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活2』のん/藤ヶ谷太輔
  2. 実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠
  3. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
PAGE TOP