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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊【レビュー】

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映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』ケネス・ブラナー

物語の舞台は、ハロウィンの夜、子ども達の霊に呪われているといわれる屋敷。愛する娘を亡くした女主人が、霊媒師を屋敷に招き、降霊術を行います。名探偵ポアロも交流のある作家に招かれ、その場に居合わせています。ポアロは目の前で繰り広げられる降霊術を超常現象ではないと断言し、カラクリを明かしていきます。でも、その後、事件が起き、霊の仕業としか思えない出来事が続きます。
客観的に観ている私達ですら、これは霊の仕業に違いないと思ってしまう展開で、さすがのポアロも事件の解明を手こずるのではないかと思えます。お約束通り、怪しいキャラクターも複数登場するなか、意外な人物の意外な繋がりをポアロが暴く場面は爽快です。でも、それで終わらないのが“ポアロ”シリーズの魅力というのは皆さんもご存知の通り。そこからさらに驚きの展開が続きます。ラストに畳み掛けるように伏線が回収されていくあたりからも推理が楽しめる余地があり、最後までドラマチックです。ヴェニスの幻想的な風景も合わせてお楽しみください。

デート向き映画判定
映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』ティナ・フェイ

原作アガサ・クリスティ、ケネス・ブラナーが監督、主演を務める人気シリーズなので、初デートでも誘いやすい作品ではないでしょうか。鑑賞後は、お互いにどんな推理をしていたか話したくなるので、会話のきっかけにもしやすいですね。殺人事件がつきものなので、少し痛々しいシーンもある点だけ、相手の許容範囲を事前に確かめておくと無難です。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』ミシェル・ヨー

本作では頭がキレるキッズが登場するので、彼の目線で楽しめる方もいるでしょう。小学生高学年くらいになると、推理小説を読むようになったり、推理ものの映画にハマり始める方もいそうですね。犯人は必ず屋敷の中にいる誰かということまではわかっているので、ぜひ皆さんも推理にチャレンジしてください。細かい伏線にいくつ気付けるかが勝負です。良い脳トレにもなると思います。

映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』ケネス・ブラナー/ミシェル・ヨー/ティナ・フェイ/ジェイミー・ドーナン

『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』
2023年9月15日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

TEXT by Myson


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本ページの情報は2023年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

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