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ロード・オブ・カオス

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映画『ロード・オブ・カオス』ロリー・カルキン/エモリー・コーエン

1987年、ノルウェーのオスロを拠点に活動し、過激なライブパフォーマンスとコープスペイン(死化粧)が話題を呼び、初期のブラック・メタル・シーンの中核的な存在となったバンド“メイヘム”。本作は、彼らにまつわる実話を基に一部虚構も交えて描かれています。彼らは悪魔崇拝主義を掲げていて、それはライブパフォーマンスや彼らのライフスタイルにも反映されています。バンドがだんだん話題を集めるようになると、リーダーのユーロニモス(ロリー・カルキン)はさらに過激なアクションを起こします。それがどんどんエスカレートし、やがてユーロニモスの思惑を越える事態に及んでいきますが、その過程や光景があまりに狂気的で、まさに“カオス”です。
具体的にどんな出来事が起こるのかは皆さんご自身の目で確かめていただければと思いますが、ロックバンドが好き、音楽が好きという枠を越えたところで、彼らが自分達を偶像化したことがすべての始まりです。彼らの日常の些細なやり取りや悪ふざけが度を超す様子を見ているとどこにでもいる若者ですが、だからこそリアルで怖さがあります。ロリー・カルキン、エモリー・コーエン、ジャック・キルマー、ヴォルター・スカルスガルドなどキャストの演技も差し迫るものがあり、観る者はこの狂気的な世界にどっぷり引き込まれます。青春時代特有のきらめきと絶望、刹那的な生き方が生み出す混沌をぜひご覧ください。

デート向き映画判定
映画『ロード・オブ・カオス』

R-18からも想像できる通り、内容がかなり過激で、「ワーオ!」と目を覆いたくなるエグいシーンも出てきます。「実在したロックバンドの話」程度の情報で誘って、油断して観るとエラいことになっちゃうので要注意です(苦笑)。初デートで観るにはリスキーで、いろいろな作品を一緒に観てきた映画好きカップルや、「メイヘム」を知る音楽好きカップルにオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ロード・オブ・カオス』

そもそも18歳以上の人しか観られませんが、映画を観慣れていない人がいきなり観るとビックリする内容です。皆さんと年頃が近いキャラクター達のお話ということもあり、状況によっては何らかの影響を受ける可能性もあります。心理的にショッキングなシーンも出てくるので、精神的に元気な時に、できれば仲の良い友達と観てください。

映画『ロード・オブ・カオス』ロリー・カルキン

『ロード・オブ・カオス』
2021年3月26日より全国順次公開
R-18+
AMGエンタテインメント、SPACE SHOWER FILMS
公式サイト

© 2018 Fox Vice Films Holdings, LLC and VICE Media LLC

TEXT by Myson

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1987年5月27日生まれ。東京都出身。

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