REVIEW

次元を超える【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平

REVIEW

キービジュアルとタイトル、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という意味深なキャッチコピーだけで観たくなったのは私だけではないはず。そして、タイトルの通り、次元を超えた内容です。既に公式サイトをご覧になった方は、場面写真だけ見ても、さまざまな要素がイメージされる分、「???」となっているかもしれません(笑)。私は前情報を入れずに観るようにしているので、途中からいろいろな意味で“次元を超える”展開に驚かされました。

映画『次元を超える』千原ジュニア

千原ジュニアが演じる見るからに怪しい宗教家が登場した時点で胸騒ぎが始まり、突如過激なシーンに遭遇します。その後も衝撃的なシーンがあるため、心の準備ができないままショックを受ける方もいらっしゃるかもしれません。

映画『次元を超える』マメ山田

一方で、前出したショッキングな要素が、次の場面でオブジェ化されているシーンがあり、ブラックユーモアも感じます。目に映るまま解釈する観方もありそうな一方で、個人的には途中から頭を切り替えて、脳内世界として捉えるスタンスで観ました。そうすると、クライマックスの山中狼介(窪塚洋介)と新野風(松田龍平)のセリフがすべてを言い表しているように思えて、不可解に見えていたことにも理解が及んだ気がします。皆さんもいろいろなスタンスで解釈を楽しんでください。

デート向き映画判定

映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平

主となるテーマをわかりやすく伝える、喩えるための設定として、宗教という要素を使っているように思いつつ、いずれにしても危険な宗教が登場するストーリーでデートが盛り上がるのは難しいでしょう(苦笑)。ただ、観終わった後に各々の解釈を話すのは楽しそうなので、映画を観慣れているカップルはデートで観るのもアリではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『次元を超える』板尾創路/祷キララ

PG-12なので小学生も大人と一緒であれば観られるとはいえ、脳裏に焼き付く刺激の強い描写もあるので、せめて中学生以上、ある程度いろいろな映画を観て免疫がついてから観るほうが良いと思います。表現がとてもユニークなので、逆にキョトンとしてしまう方もいるかもしれません。でも、私達が生きている世界や、人間そのものが別の形で描写されたメタファー(比喩)として捉えると印象が変わってくる場合もあります。頭を柔らかくして観てください。

映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平

『次元を超える』
2025年10月17日より全国順次公開
PG-12
スターサンズ
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

©次元超越体/DIMENSIONS

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年10月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ モンテ・クリスト伯【レビュー】

アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「巌窟王」を映画化した本作は…

映画『秒速5センチメートル』松村北斗 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年10月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年10月】のアクセスランキングを発表!

映画『旅と日々』シム · ウンギョン/堤真一 旅と日々【レビュー】

つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などを手がけた三宅唱監督が映画化…

映画『風のマジム』肥後克広 肥後克広【ギャラリー/出演作一覧】

1963年3月15日生まれ。沖縄県出身。

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか 人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました…

映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。【レビュー】

物語の始まりは、1995年の韓国、テグ。学校でいじめられていたドンジュン…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  2. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー
  3. 映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング
  4. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  5. 映画『秒速5センチメートル』松村北斗

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP