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さかなのこ【レビュー】

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映画『さかなのこ』のん

さかなクン初の自伝的エッセイを、『南国料理人』『横道世之介』などを手掛けた沖田修一が監督、のんが主演で映画化した本作は、とてもコミカルで温かい作品となっています。「そんな可笑し過ぎる展開ある?」と思えるところもあり、映画オリジナルのキャラクターも登場したり、実話を基に脚色したストーリーであるようです。ともあれ、なぜさかなクンが誕生したのかという根底にあるものは描かれていて、本当に素敵なストーリーです。
まず感動するのは、主人公ミー妨(のん)のお母さんの方針です。子どもが好きなことを全力で応援して、社会の型にはめずに伸び伸びと育つように後押しする姿は本当に素晴らしいです。そして、いろいろな壁にぶち当たりながらも自分の道を見つけていくミー妨のゴーイングマイウェイな姿が観ていて本当に清々しくて、逞しいです。また、周囲の皆がミー妨の突出した魚愛に魅了されていき、その友人達がミー妨の夢を応援する様子も印象的です。その展開には「何でやねん(爆笑)!」なシーンも複数出てくるので、ぜひ楽しみにしてください。
笑えて楽しいというのはもちろん、観る者のやる気スイッチを押してくれる作品です。ぜひ年齢を問わず広く観ていただきたいです。

デート向き映画判定
映画『さかなのこ』のん/井川遥

とても優しくて温かい気持ちになれるので、デートで観るのもオススメです。気まずいシーンもないので、初デートでも安心して観られます。家族の話、友人の話、自分が持っている夢の話と、いろいろと語りたくなるので、鑑賞後の会話でも心の距離を縮められるのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『さかなのこ』のん/夏帆

キッズやティーンの皆さん、そして親御さんにぜひ観て欲しい1作です。誰にも負けないくらい好きなことが見つかるって本当に幸せで素敵なことです。ティーンの皆さんは特に就職時期が近づいてくると、自分がやりたいことが仕事になるのか不安になってくると思います。現実の厳しさはもちろんありますが、本気でやりたいならいくらでも道があるのだと、本作を観て気付いて欲しいです。

映画『さかなのこ』のん

『さかなのこ』
2022年9月1日より全国公開
東京テアトル
公式サイト

© 2022「さかなのこ」製作委員会

TEXT by Myson

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1987年5月27日生まれ。東京都出身。

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