REVIEW

サラリーマン金太郎 【魁】編【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『サラリーマン金太郎 【魁】編』鈴木伸之

REVIEW

前作『サラリーマン金太郎 【暁】編』の続編となる本作の舞台は、九州の小さな温泉町です。元漁師でサラリーマン経験が全くなかった金太郎は、前作で植物の水やりというような仕事しか任されなかったものの、彼らしい方法で会社のピンチを救った功績を認められ、大きなプロジェクトを任されます。本作は、その

映画『サラリーマン金太郎 【魁】編』鈴木伸之

プロジェクト成功に向けて奮闘する様子が描かれています。
金太郎は小さな温泉町で地熱発電所を建設するプロジェクトの責任者になります。でも、早速大問題が勃発。工事を請け負った業者が下請け料とは別に2億円を要求し、支払われるまでボイコットを続けます。同時に、地元の温泉組合を取り仕切る人物が発電者建設に反対し、プロジェクトは難航します。

映画『サラリーマン金太郎 【魁】編』草川拓弥

本作で起こるトラブルは前作とはタイプが異なりつつ、前作からの繋がりも出てきます。前作で描かれた、金太郎が務める大企業の構造的な問題の裏にさらに大きな存在が見え隠れし、ストーリーのスケールが大きくなっています。真相が見えてくると物語の最初の光景とは異なってくる点が特に見どころです。本作のみ観てもストーリーについていけそうですが、前作と合わせて観るとなお楽しめるでしょう。

デート向き映画判定

映画『サラリーマン金太郎 【魁】編』鈴木伸之

ラブストーリーの要素もチラッと出てくるものの本筋ではないので、何かしら似たような経験をしていたとしても、気まずくなるほどではないでしょう。娯楽性のあるお仕事映画なので、社会人は特に親近感を持って観られそうです。大企業にお勤めの方も、中小企業にお勤めの方も、それぞれの立場で観られると思います。たまにはお互いの職場の話もしたいなと思う方はパートナーを誘って観てみるのも良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『サラリーマン金太郎 【魁】編』浅野温子

本シリーズは大きな組織の一員として働くとはどのようなものかシミュレーションできる内容となっています。映画的に表現されている部分はもちろんありますが、現実社会でも組織の一員である以上、ぶつかる問題をいろいろと見ることができます。楽しみながら会社員の世界を覗いてみると、社会勉強にもなりますね。

映画『サラリーマン金太郎 【暁】編』鈴木伸之/城田優/石田ニコル/文音/影山優佳/竹島由夏/米倉れいあ/山口大地/斎藤さらら/前田瑞貴/川合智己/佳久創/橋本じゅん/尾美としのり/浅野温子/榎木孝明

『サラリーマン金太郎 【魁】編』
2025年2月7日より全国公開
ライツキューブ、ティ・ジョイ
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

©本宮ひろ志/集英社©2025映画『サラリーマン金太郎』製作委員会

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『金髪』白鳥玉季さんインタビュー 『金髪』白鳥玉季さんインタビュー

今回は『金髪』で生徒の板緑役を演じた白鳥玉季さんにインタビューさせていただきました。“金髪デモ”を起こすキーパーソンである板緑を演じた感想や、撮影裏でのエピソードを直撃しました。

映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉 TOKYOタクシー【レビュー】

クリスチャン・カリオン監督『パリタクシー』を原作とした本作は、東京にある柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設までの道のりを舞台に、山田洋次監督が映画化…

映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ 心理学から観る映画59:研究倫理に反する実験とその被害『エクスペリメント』『まったく同じ3人の他人』

『まったく同じ3人の他人』というドキュメンタリーを観ました。生き別れた三つ子が再会する感動のストーリーかと思いきや、驚愕の背景を知り、研究倫理について改めて考えさせられました。そこで今回は研究倫理をテーマとします。

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』ヴァネッサ・パラディ ヴァネッサ・パラディ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年12月22日生まれ。フランス出身。

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  2. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  3. 映画『おーい、応為』長澤まさみ

REVIEW

  1. 映画『TOKYOタクシー』倍賞千恵子/木村拓哉
  2. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  3. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  4. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  5. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP