REVIEW

線は、僕を描く【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『線は、僕を描く』横浜流星

水墨画には馴染みがなくても、本作を観ると水墨画の奥深さがわかり、ちょっと興味が湧いてくると思います。本作は、大学生の青山霜介(横浜流星)が、ある日アルバイトで訪れた先で水墨画に魅了されるところから始まります。一見、水墨画家を目指す人の話なのかなと思いきや、そうではないところが本作のミソで、水墨画と霜介の間にどんな相互作用が生まれるのかが見どころとなっています。
本作にはあらゆる水墨画が出てくる上に、出来上がった状態の作品を映すだけではなく、描く人の姿、描く手元を映したシーンもふんだんに入っています。画が描かれる過程がとても魅力的に映っていて、まさに「線が人を描く」という点を見事に表現しています。
主演の横浜流星、ヒロインを演じた清原果耶の透明感もキャラクターとマッチしていて、 作品の澄み切った世界観を体現しています。あることをきっかけに時間が止まってしまった主人公とともに、皆さんも水墨画の世界で心を癒してください。

デート向き映画判定
映画『線は、僕を描く』横浜流星/清原果耶

ラブストーリーではありませんが、優しくて良い雰囲気になれるので、デートで観るのも良いでしょう。人と人の心が寄り添う様子が描かれていて、心が和むので、デートの緊張もほぐれるのではないでしょうか。初デートや友達以上恋人未満の2人にも安心して観られる1作です。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『線は、僕を描く』映画『線は、僕を描く』横浜流星/三浦友和

主人公は大学生ということで、ティーンの皆さんは等身大で観られる部分があると思います。あることがきっかけで傷心し、時間が止まってしまった主人公と、彼を心配する友達の関係にも共感できるでしょう。家族との関係を振り返るきっかけにもなるかもしれません。今を大事に生きなければと思える物語なので、何か不安があったり、前に進めない苦しみを抱えている方は本作を観てみてはどうでしょうか。

映画『線は、僕を描く』横浜流星/清原果耶

『線は、僕を描く』
2022年10月21日より全国公開
東宝
公式サイト

© 砥上裕將/講談社
© 2022映画「線は、僕を描く」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『青春 18×2 君へと続く道』シュー・グァンハン/清原果耶 青春 18×2 君へと続く道【レビュー】

『余命10年』『新聞記者』を手掛けた藤井道人が、台湾で話題を呼んだシジミー・ライの紀行エッセイ「青春 18×2 日本慢車流浪記」を…

映画『MIRRORLIAR FILMS Season5』横浜流星 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内20代編】

今回は、国内で活躍する20代(1995年から2004年生まれ)のイイ俳優の中から、昨今活躍が目覚ましい方を編集部の独断で70名選抜し、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『マイ・スイート・ハニー』ユ・ヘジン/キム・ヒソン マイ・スイート・ハニー【レビュー】

『エクストリーム・ジョブ』のイ・ビョンホンが脚本を担当し、『無垢なる証人』のイ・ハンが監督を務めた本作。45歳の製菓会社研究員チャ・チホ(ユ・ヘジン)は…

映画『マンティコア 怪物』ナチョ・サンチェス マンティコア 怪物【レビュー】

何とも見事なストーリー!本作は、マンティコアという神話上の生き物をテーマに用いて…

映画『リバウンド』アン・ジェホン/イ・シニョン/チョン・ジヌン(2AM)/チョン・ゴンジュ/キム・テク/キム・ミン リバウンド【レビュー】

なんて素敵な映画なんでしょう!もう、笑ったりウルウルしたり忙しく、観終わった後は…

映画『陰陽師0』山﨑賢人 陰陽師0【レビュー】

陰陽師、安倍晴明の映画は以前にも作られていたのでそのイメージは強く残りながら観たものの、本作はまったく新しい…

映画『ザ・タワー』 ザ・タワー【レビュー】

これまでも建物内を舞台に、孤立無援となり生存が困難になった世界を描いた作品は…

中国ドラマ『消せない初恋』ヤン・ヤン/ワン・チューラン 中国ドラマ『消せない初恋』オリジナルQUOカード(500円分) 3名様プレゼント

中国ドラマ『消せない初恋』オリジナルQUOカード(500円分) 3名様プレゼント

海外ドラマ『三体』リーアム・カニンガム/ジェス・ホン 三体【レビュー】

“三体”ってどういうことなのか、タイトルだけ見ても想像がつきませんね。でも…

映画『52ヘルツのクジラたち』余貴美子 余貴美子【プロフィールと出演作一覧】

1956年5月12日生まれ。神奈川県出身。『あ、春』(1998)と『学校Ⅲ』(1998)で、日本ア…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『MIRRORLIAR FILMS Season5』横浜流星 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内20代編】

今回は、国内で活躍する20代(1995年から2004年生まれ)のイイ俳優の中から、昨今活躍が目覚ましい方を編集部の独断で70名選抜し、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』ティモシー・シャラメ 映画好きが選んだ2023洋画ベスト

正式部員の皆さんに2023年の洋画ベストを選んでいただきました。どの作品が2023年の洋画ベストに輝いたのでしょうか?

映画『テルマ&ルイーズ 4K』スーザン・サランドン/ジーナ・デイヴィス あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『テルマ&ルイーズ』

今回は『テルマ&ルイーズ』のリメイクを作るとしたら…ということで、テルマ役のジーナ・デイヴィスとルイーズ役のスーザン・サランドンをそれぞれ誰が演じるのが良いか、正式部員の皆さんに聞いてみました。

REVIEW

  1. 映画『青春 18×2 君へと続く道』シュー・グァンハン/清原果耶
  2. 映画『マイ・スイート・ハニー』ユ・ヘジン/キム・ヒソン
  3. 映画『マンティコア 怪物』ナチョ・サンチェス
  4. 映画『リバウンド』アン・ジェホン/イ・シニョン/チョン・ジヌン(2AM)/チョン・ゴンジュ/キム・テク/キム・ミン
  5. 映画『陰陽師0』山﨑賢人

PRESENT

  1. 中国ドラマ『消せない初恋』ヤン・ヤン/ワン・チューラン
  2. 映画『不死身ラヴァーズ』見上愛
  3. ドラマ特区『ゴーストヤンキー』
PAGE TOP