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シャドウプレイ 【完全版】【レビュー】

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映画『シャドウプレイ 【完全版】』ジン・ボーラン(井柏然)/マー・スーチュン(馬思純)

2013年、広州の再開発地区で立ち退き賠償をめぐる住民による暴動が勃発。その最中、不動産会社の開発責任者であるタン主任がビルの屋上から転落死してしまいます。本作は、この事件の関係者の過去と未来、30年間を描いています。映画公式サイトによると、本作は実際に起きた事件をベースにしながら、人間関係はオリジナルであるとのことで、人間関係がかなりドラマチックなだけに、どこまでが実話に基づいているのかが気になります。また、中国では劇場公開の7日前まで検閲から修正を繰り返し迫られたそうで、本作は検閲でカットされていた約5分間を復活させた129分の完全版として公開されます。その点でも、もともとカットされた部分がどのシーンであったのか、観比べたくなります。
本作は男女の複雑な関係が事件の真相に大いに関わっていて、どうやって真相が隠されていたのかという仕掛けはもちろん、人間の感情が絡むからこそ狂ってしまった運命の描き方が絶妙です。そして、ジン・ボーラン(井柏然)、ソン・ジア(宋佳)、チン・ハオ(秦昊)、マー・スーチュン(馬思純)、チャン・ソンウェ ン(張頌文)、ミシェル・チェン(陳妍希)、エディソン・チャン(陳冠希)の演技も見事。キャラクターが皆ミステリアスでセクシーに映るのは、俳優陣の演技力とロウ・イエ監督の演出のなせる技ですね。サスペンスとラブストーリーのバランスも抜群なので、独特な余韻に浸ってください。

デート向き映画判定
映画『シャドウプレイ 【完全版】』

少々エロチックなシーンが出てくるので、初デートだと若干気まずいかもしれませんが、ムーディーな作品なので、デートの雰囲気には合うと思います。ただし、男女の複雑な関係が描かれているので、ご自身が複雑な関係にあると自覚している場合は、1人で観るか、仲の良い友達と観るほうが無難です。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『シャドウプレイ 【完全版】』チン・ハオ(秦昊)

物語の舞台が時代を行き来するので、集中力を要します。内容も大人向けで、少し過激なシーンもあるので、中学生か高校生以上になってから観るほうが良いと思います。アーティスティックな作品なので、芸術に興味が出てきたら観て欲しい作品です。

映画『シャドウプレイ 【完全版】』ジン・ボーラン(井柏然)/ソン・ジア(宋佳)/チン・ハオ(秦昊)/マー・スーチュン(馬思純)/チャン・ソンウェ ン(張頌文)/ミシェル・チェン(陳妍希)/エディソン・チャン(陳冠希)

『シャドウプレイ 【完全版】』
2023年1月20日より全国順次公開
アップリンク
公式サイト

©DREAM FACTORY, Travis Wei

TEXT by Myson

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1987年5月27日生まれ。東京都出身。

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