REVIEW

シェルビー・オークス【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『シェルビー・オークス』

REVIEW

かつて繁栄しながらも今は廃墟と化しているシェルビー・オークスという町で、人気ホラー実況チャンネルを運営していた4人のクルーが行方不明になったところから物語は始まります。本作は、フェイクドキュメンタリーで、シェルビー・オークスは物語上の架空の町です。

フェイクドキュメンタリーはモキュメンタリーともいわれるジャンルで、わかりやすい例では、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や“パラノーマル・アクティビティ”シリーズなどの人気作があります。本作にも、これらの作品を彷彿させるノリが感じられます。正直なところ、ホラーを観慣れている者としてはさほど怖いと思えず、「だから、なんで1人で行くねん(笑)」「なんでいかにも怪しい人物の家に招き入れられとんねん(笑)」などホラーに定番の展開にツッコミながら楽しみました。でも逆にいえば、ホラーを観慣れていない方は、フェイクドキュメンタリーということで現実に起こっているかのように演出されているため、それなりに怖いのかもしれません。

映画『シェルビー・オークス』チャーリー・タルバート

本作は、クリス・スタックマン監督が夫婦で2016年に撮った「毎年恒例となっていた、ハロウィン特別企画」の長編化をしようという構想からスタートしたそうです。最初は資金調達に苦労し多くの人からやめたほうがいいと言われながらも、クラウドファンディングで約140万ドルを集め、「Kickstarter史上最高額の資金を集めたホラー映画」になったといいます。そして本作は、今映画業界で勢いを増すNEONが手掛けることとなりました。

映画『シェルビー・オークス』

また、スタックマン監督は本作が完成してみると私的で個人的なプロジェクトとなったと話しています。

私は「排斥(忌避)」を実践する、とある信仰の中で育ったのですが、12歳の時、姉がその信仰を離れました。私は姉を排斥するよう強制され、結果として一切の連絡を絶ちました。姉は「霊的に死んだ」と告げられ、彼女が健在だと知りながらも、私がようやくその信仰から脱した20代前半になるまで再会は叶いませんでした。(映画公式資料)

映画『シェルビー・オークス』カミール・サリヴァン

私はむしろこの監督の経験談を知ったことで、ホラーとは異なるエモーショナルな面に魅力を感じました。本作は、ホラーとして楽しむのもあり、人間の不可解な言動の背後にあるものについて考察して楽しむのもありだと思います。

デート向き映画判定

映画『シェルビー・オークス』カミール・サリヴァン

物語の本筋ではないかもしれませんが、本作に登場する夫婦の家族計画の行方という視点で観ると、「え〜〜〜!無理無理無理無理」というツッコミを入れたくなるクライマックスです(笑)。ホラー好きなカップルは、自分達が夫婦で、クライマックスのような状況になったらどうするか話し合ってみると、鑑賞後の会話も楽しめそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『シェルビー・オークス』

フェイクドキュメンタリーということで本当に起こっているように見えるホラーは、キッズの皆さんにとっては一層怖いと感じるかもしれないですね。なので、怖がり屋の方は免疫がついてから興味が持てたら観てみてはどうでしょうか。一方、ホラーは平気だよという方は、“悪しき象徴”の描写の違いから、東洋と西洋の文化の違いを知るきっかけにできそうです。

映画『シェルビー・オークス』

『シェルビー・オークス』
2025年12月12日より全国公開
KADOKAWA
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

© 2024 SHELBY OAKS LLC All Rights Reserved

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』ライアン・ゴズリング プロジェクト・ヘイル・メアリー【レビュー】

タイトルについている“プロジェクト・ヘイル・メアリー”とは、“イチかバチか(ヘイル・メアリー)”のプロジェクトという意味…

映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』山﨑賢人/山田杏奈 ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編【レビュー】

本作は野田サトル氏による原作コミック “第一部の総括”的ポジションにあたるといわれており…

映画『スペシャルズ』佐久間大介(Snow Man) 佐久間大介【ギャラリー/出演作一覧】

1992年7月5日生まれ。東京都出身。

映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』イ・レ 『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』キム・へヨン監督来日記念試写イベント 6組12名様ご招待

映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』キム・へヨン監督来日記念試写イベント 6組12名様ご招待

映画『キング・オブ・キングス』 『キング・オブ・キングス』ムビチケカード 3名様プレゼント

映画『キング・オブ・キングス』ムビチケカード 3名様プレゼント

映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』ジャパンプレミアイベント、ティモシー・シャラメ、ジョシュ・サフディ監督、川口功人、窪塚洋介 ティモシー・シャラメ「高い情熱を常にキープすることを意識しました」『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』来日ジャパンプレミアイベント

映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』来日ジャパンプレミアイベント:ティモシー・シャラメ、ジ…

映画『私がビーバーになる時』 私がビーバーになる時【レビュー】

「こんなストーリーなのか!」と、良い意味で想像と全く異なる展開に…

Netflixシリーズ『ONE PIECE シーズン2』記者会見、イニャキ・ゴドイ(モンキー・D・ルフィ役)、新田真剣佑(ロロノア・ゾロ役)、エミリー・ラッド(ナミ役)、ジェイコブ・ロメロ(ウソップ役)、タズ・スカイラー(サンジ役) 麦わらの一味が大集結!「絆は言葉のいらないレベルまで成長しました」『ONE PIECE シーズン2』来日記者会見

Netflix実写シリーズ『ONE PIECE』待望のシーズン2配信を前に、モンキー・D・ルフィ役のイニャキ・ゴドイをはじめ、新田真剣佑、エミリー・ラッド、ジェイコブ・ロメロ、タズ・スカイラーの5名が記者会見に登壇!

映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』ティモシー・シャラメ マーティ・シュプリーム 世界をつかめ【レビュー】

卓球にすべてをかける青年が主人公の本作は、アメリカに実在した卓球選手マーティ・リーズマンの人生に着想を得て…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

ショートドラマ『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』 私ならこうする!『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』を観た女子の本音

ショートドラマ『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』をトーキョー女子映画部正式部員の皆さんに観ていただき、感想や「私ならこうする!」を聞いてみました。

【映画学ゼミ第6回】「鑑賞者のローカス・オブ・コントロールと、映画鑑賞における着眼点・感想の関係」参加者募集! 【映画学ゼミ第6回】「鑑賞者のローカス・オブ・コントロールと、映画鑑賞における着眼点・感想の関係」参加者募集!

映画を観終わった後に「運命は変えられない」と思ったり、「何事も自分次第」と思うことがありますよね。そういった背景にあるのかもしれない心理的概念として、今回は、ローカス・オブ・コントロール(Locus of Control)を取り上げます。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第6回】「鑑賞者のローカス・オブ・コントロールと、映画鑑賞における着眼点・感想の関係」参加者募集!
  2. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  3. 映画『グッドワン』リリー・コリアス

REVIEW

  1. 映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』ライアン・ゴズリング
  2. 映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』山﨑賢人/山田杏奈
  3. 映画『私がビーバーになる時』
  4. 映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』ティモシー・シャラメ
  5. 海外ドラマ『ワンダーマン』ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世

PRESENT

  1. 映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』イ・レ
  2. 映画『キング・オブ・キングス』
  3. 映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』峯田和伸/若葉竜也/吉岡里帆
PAGE TOP