REVIEW

Diner ダイナー

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『Diner ダイナー』藤原竜也

蜷川実花が監督、藤原竜也が主演、窪田正孝や真矢ミキが脇を固める本作は、レストラン、美術館、宝塚のステージ、蜷川幸雄の舞台、アクション映画、全部を一度に味わえる世界観が魅力。料理はすごくアーティスティックな見た目で美しいと同時に、実際に食べても美味しそうで、ディテールまでこだわっているのが伝わってきます。個人的にすごく食べてみたいなと思ったのは、“スキンのスフレ”。一見シンプルですが、そのフワフワ感が伝わってきて、窪田正孝の食べ方も美味しそうな印象を増幅させます。物語としても重要な鍵を握る一品なので、ご注目ください。そして、キャラクターがすごく強烈ですが、まず藤原竜也が演じるボンベロは、ラストに近づくにつれ、魅力が全開に。個人的には、今まで観てきた彼の作品の中でこれが一番カッコ良いと思います。窪田正孝が演じるスキンも期待通り、機敏なアクションで魅せてくれて、本郷奏多が演じるキッドも不気味さと衝撃を与えてくれます。真矢ミキは昔宝塚で男役の大スターだったそうですが、当時の姿を彷彿とさせるキャラクターを演じています。他のキャラクターも玉城ティナ、斎藤工、小栗旬など、メンバーがかなり豪華。蜷川実花監督にしか表現できないようなビビットな色彩のインテリアや絵画などの芸術品もいちキャラクターと言えるし、娘から父、蜷川幸雄へのオマージュも込められていて、そういう点でも感慨深いです。ストーリーそのものも、スリラー、アクションの要素が前面にありつつ、根底にはエモーショナルなメッセージが込められているので、1作で何粒も美味しい作品に仕上がっています。

デート向き映画判定
映画『Diner ダイナー』藤原竜也

殺し屋達のためのダイナー(食堂)が舞台なので、バイオレンスシーンはそれなりに過激で、初デートにはオススメしません。人間ドラマ、アクション、料理、アートと、いろいろな視点で見どころがあるので、映画の好みがある程度わかっている同士なら一緒に観に行っても良いと思います。ラブストーリー的要素で気まずい部分はないのでご安心を。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『Diner ダイナー』藤原竜也/窪田正孝

アクションはスピード感があり、アーティスティックな世界観は観ていて飽きないので、ティーンの皆さんにはオススメです。キッズにはちょっと刺激的だなと思える展開があるので、中学生以上向けかなと思います。バイオレンスシーンはちょっと怖いと思う人もいるかも知れませんが、カッコ良いキャラクターがたくさん出てくるので、怖さはそれほど気にならないのではないでしょうか。

映画『Diner ダイナー』藤原竜也/玉城ティナ/窪田正孝/本郷奏多/武田真治/斎藤工/佐藤江梨子/金子ノブアキ/小栗旬/土屋アンナ/真矢ミキ/奥田瑛二

『Diner ダイナー』
2019年7月5日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト

© 2019 「Dinerダイナー」製作委員会
©2019 蜷川実花/映画「Dinerダイナー」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン 罪人たち【レビュー】

ライアン・クーグラー監督と、マイケル・B・ジョーダンの名コンビが贈る本作は、まず設定がとても…

映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム おばあちゃんと僕の約束【レビュー】

『バッド・ジーニアス危険な天才たち』など数々の話題作を放ち、タイで勢いのあるスタジオとして注目を浴びるGDHが手がけた本作は…

映画『異端者の家』ソフィー・サッチャー ソフィー・サッチャー【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月18日生まれ。アメリカ、シカゴ出身。

映画『リライト』池田エライザ リライト【レビュー】

法条遥による同名小説を映画化した本作は、松居大悟監督とヨーロッパ企画の代表である上田誠が初タッグを組んだ作品です。“時間もの”作品で…

映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット 親友らしい態度とは?『親友かよ』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は『親友かよ』を取り上げ、親友らしい態度とは何かを考えます。

映画『サブスタンス』マーガレット・クアリー マーガレット・クアリー【ギャラリー/出演作一覧】

1994年10月23日生まれ。アメリカ出身。

映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李 フロントライン【レビュー】

2020年1月20日に横浜港を出港した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号では、その後、香港で下船した乗客が新型コロナウイルス感染症に罹患していることがわかり…

映画『プレデター:最凶頂上決戦』 プレデター:最凶頂上決戦【レビュー】

アニメーションとはいえ、さすが“プレデター”シリーズとあって、描写が激しく…

映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』綱啓永 綱啓永【ギャラリー/出演作一覧】

1998年12月24日生まれ。千葉県出身。

映画『ラ・コシーナ/厨房』ラウル・ブリオネス/ルーニー・マーラ ラ・コシーナ/厨房【レビュー】

イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーが書いた1959年初演の戯曲“調理場”を映画化した本作は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ/メリル・ストリープ 元気が出るガールズムービーランキング【洋画編】

正式部員の皆さんに“元気が出るガールズムービー【洋画編】”をテーマに、好きな作品を選んでいただきました。果たしてどんな結果になったのでしょうか?

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット
  2. 映画『年少日記』
  3. 映画『か「」く「」し「」ご「」と「』奥平大兼/出口夏希/佐野晶哉(Aぇ! group)/菊池日菜子/早瀬憩

REVIEW

  1. 映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン
  2. 映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム
  3. 映画『リライト』池田エライザ
  4. 映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李
  5. 映画『プレデター:最凶頂上決戦』

PRESENT

  1. 映画『ババンババンバンバンパイア』吉沢亮/板垣李光人
  2. 映画『サンダーボルツ*』オリジナル ユニセックスクルーネック(M)
  3. 中国ドラマ『墨雨雲間〜美しき復讐〜』オリジナルQUOカード
PAGE TOP