REVIEW

ミセス・ノイズィ

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ミセス・ノイズィ』篠原ゆき子

早朝から布団をバンバン叩くお隣さん。これは厄介な人に違いないと誰もが思ってしまいますが、人を知ろうとしないことがいかに危険で愚かで、人を傷つけることになるか、戒めを与えてくれるストーリーになっています。また自分の気持ちに余裕がないと、こんなに視野が狭くなり、心が狭くなるのかと、目を背けたくなる現実も突きつけられますが、誰でも間違いは犯すし、それを正すこともできるのだという希望も与えてくれます。子育てに追われながら、小説家としてのスランプを乗り越えることに必死な主人公を演じる篠原ゆき子、変わり者で危険人物に見えるけれど実は…という多面性を持つキャラクターを演じた大高洋子の演技が素晴らしく、物語がとてもリアルで身近に感じられるので、臨場感を持って鑑賞できます。95%くらいはずっとドギマギとさせられますが、最後は温かい気持ちになり、許しを得られるので、安心して観てください。普段のご近所付き合いについても、見方を変えてくれるはずです。

デート向き映画判定
映画『ミセス・ノイズィ』篠原ゆき子/長尾卓磨

夫婦の物語として観ても、客観的な視点が得られて学ぶところが多々あります。特に子育ての場面で夫婦それぞれに思うところも描かれているし、「これはダメだわ」というリアルな姿も描かれています。また差し迫って問題が起きた時こそ2人の絆が試されますが、ご近所問題への対処の仕方や反応の違いで夫婦の危機にさらされる様子からも、反面教師的にヒントが得られると思います。映画の結末がどうなるかは別として、引っ越しでこういう問題にぶつかるかも知れないなと、家を買ったり、引っ越すのを躊躇してしまいそうなストーリーではありますが、これから同棲しようとするカップルや、家族で引っ越す予定の人達は、本作で心構えをすると良いのではないでしょうか。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ミセス・ノイズィ』大高洋子

本作では子どもがキーパーソンとなっています。ある意味ダメな大人が再生する姿を映している作品ですが、大人からすると、子どもの目にどう映るのか聞いてみたくなる内容です。物語はとてもシンプルでわかりやすく、ネット社会の問題も取り上げているので、キッズやティーンの皆さんにとっても身近に感じられると思います。ぜひ親子で観て感想を述べ合って欲しいと思います。

映画『ミセス・ノイズィ』篠原ゆき子/大高洋子/新津ちせ

『ミセス・ノイズィ』
2020年12月4日より全国順次公開
アークエンタテインメント
公式サイト

©「ミセス・ノイズィ」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『Mr.ノボカイン』ジャック・クエイド Mr.ノボカイン【レビュー】

痛みを感じない疾患を持つ主人公、ネイサン・カイン(ジャック・クエイド)は…

映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン 罪人たち【レビュー】

ライアン・クーグラー監督と、マイケル・B・ジョーダンの名コンビが贈る本作は、まず設定がとても…

映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム おばあちゃんと僕の約束【レビュー】

『バッド・ジーニアス危険な天才たち』など数々の話題作を放ち、タイで勢いのあるスタジオとして注目を浴びるGDHが手がけた本作は…

映画『異端者の家』ソフィー・サッチャー ソフィー・サッチャー【ギャラリー/出演作一覧】

2000年10月18日生まれ。アメリカ、シカゴ出身。

映画『リライト』池田エライザ リライト【レビュー】

法条遥による同名小説を映画化した本作は、松居大悟監督とヨーロッパ企画の代表である上田誠が初タッグを組んだ作品です。“時間もの”作品で…

映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット 親友らしい態度とは?『親友かよ』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は『親友かよ』を取り上げ、親友らしい態度とは何かを考えます。

映画『サブスタンス』マーガレット・クアリー マーガレット・クアリー【ギャラリー/出演作一覧】

1994年10月23日生まれ。アメリカ出身。

映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李 フロントライン【レビュー】

2020年1月20日に横浜港を出港した豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号では、その後、香港で下船した乗客が新型コロナウイルス感染症に罹患していることがわかり…

映画『プレデター:最凶頂上決戦』 プレデター:最凶頂上決戦【レビュー】

アニメーションとはいえ、さすが“プレデター”シリーズとあって、描写が激しく…

映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』綱啓永 綱啓永【ギャラリー/出演作一覧】

1998年12月24日生まれ。千葉県出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』トム・クルーズ 映画好きが選んだトム・クルーズ人気作品ランキング

毎度さまざまな挑戦を続け、人気を博すハリウッドの大スター、トム・クルーズ。今回は、トム・クルーズ出演作品(日本劇場未公開作品を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

映画『プラダを着た悪魔』アン・ハサウェイ/メリル・ストリープ 元気が出るガールズムービーランキング【洋画編】

正式部員の皆さんに“元気が出るガールズムービー【洋画編】”をテーマに、好きな作品を選んでいただきました。果たしてどんな結果になったのでしょうか?

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『親友かよ』アンソニー・ブイサレートピシットポン・エークポンピシット
  2. 映画『年少日記』
  3. 映画『か「」く「」し「」ご「」と「』奥平大兼/出口夏希/佐野晶哉(Aぇ! group)/菊池日菜子/早瀬憩

REVIEW

  1. 映画『Mr.ノボカイン』ジャック・クエイド
  2. 映画『罪人たち』マイケル・B・ジョーダン/マイルズ・ケイトン
  3. 映画『おばあちゃんと僕の約束』プッティポン・アッサラッタナクン/ウサー・セームカム
  4. 映画『リライト』池田エライザ
  5. 映画『フロントライン』小栗旬/松坂桃李

PRESENT

  1. 映画『ババンババンバンバンパイア』吉沢亮/板垣李光人
  2. 映画『サンダーボルツ*』オリジナル ユニセックスクルーネック(M)
  3. 中国ドラマ『墨雨雲間〜美しき復讐〜』オリジナルQUOカード
PAGE TOP