REVIEW

大名倒産【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『大名倒産』神木隆之介

一般庶民の家庭で育てられた青年、松平小四郎(神木隆之介)が、突然出自を明かされ殿様となり、借金まみれの藩を任されるというストーリー。借金額はなんと現在の価値に換算して100億円です。簡単に返せる額ではなく、いつ藩が潰れるかわからない状況で、先代藩主である一狐斎(佐藤浩市)は大名倒産するよう、小四郎に命じます。大名倒産とは、計画倒産(個人の場合でいう自己破産)のことで、本作では藩には返済能力がないので倒産して幕府に肩代わりしてもらおうという目論見が描かれています。本作は、この大名倒産を巡るさまざまな人物の奔走や企みを描いています。
金銭問題を巡るストーリーなので、描き方によっては恐ろしい世界観となるところを、本作はコミカルに描かれているので楽しく観られます。また、100億円に相当する額を返済するのか、はたまた大名倒産してしまうのかのせめぎあいがドラマチックに描かれていて、結果によっては小四郎は切腹しなければいけなくなる状況が良い緊張感も生み出しています。クライマックスで伏線が一気に繋がる瞬間も心地良いですよ。今の時代にも通じる倹約術なども描かれていて、時代劇は苦手という方にも観やすい作品です。子どもから大人まで幅広く楽しんでいただけます。

デート向き映画判定
映画『大名倒産』神木隆之介/杉咲花

ほのかにラブストーリーの要素もありつつ、楽しく観られる作品で、どんなステージのカップルでも観やすいと思います。鑑賞後は自然にお金の話もしやすいので、感想を聞きながらお互いの金銭感覚を確かめてみるのも良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『大名倒産』神木隆之介/杉咲花/浅野忠信

お金の単位が今と異なるとはいえ、お金との付き合い方は今の人も昔の人も同じです。難しい計算の話はほとんど出てこないので小学校高学年以上なら充分ついていける内容です。また、お金をどうやって節約して、どうやって捻出するかというアイデアの基本は、現代の私達が観ても勉強になるところがあります。そして、何よりクスクス笑えるシーンも多いので楽しいです。友達と観ても家族と観ても楽しめます。

映画『大名倒産』神木隆之介/杉咲花/松山ケンイチ/小日向文世/小手伸也/桜田通/宮﨑あおい/浅野忠信/佐藤浩市

『大名倒産』
2023年6月23日より全国公開
松竹
公式サイト

© 2023映画『大名倒産』製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『スペルマゲドン 精なる大冒険』 スペルマゲドン 精なる大冒険【レビュー】

思春期の少年のカラダの中で、“スペルマゲドン”の瞬間を待つ精子達の姿を描くという奇想天外なストーリーながら、大作系アニメーションの…

映画『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザー/ゴーマン シャノン 眞陽 レンタル・ファミリー【レビュー】

REVIEW『ザ・ホエール』で米アカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーが主…

映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』ジョシュ・ハッチャーソン ジョシュ・ハッチャーソン【ギャラリー/出演作一覧】

1992年10月12日生まれ。アメリカ出身。

映画『ブゴニア』エマ・ストーン ブゴニア【レビュー】

それぞれに強烈な世界観を持つ作品を作り出してきたヨルゴス・ランティモスとアリ・アスターがタッグを組んだ本作は…

映画『たしかにあった幻』ヴィッキー・クリープス たしかにあった幻【レビュー】

フランス、パリから神戸にやってきたコリー(ヴィッキー・クリープス)を主人公とした本作では、コリーの目線を通して日本人の死生観が…

映画『禍禍女』南沙良 禍禍女【レビュー】

南沙良、前田旺志郎、アオイヤマダ、髙石あかり、鈴木福といった若手実力派が名を連ね、ゆりやんレトリィバァが初監督を務めた本作は、監督自身が経験した実際の恋愛を基に作られた…

Netflix映画『ジェイ・ケリー』アダム・サンドラー アダム・サンドラー【ギャラリー/出演作一覧】

1966年9月9日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『レンタル・ファミリー』ヒット祈願&記者会見:HIKARI監督、ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、ゴーマン シャノン 眞陽、柄本明 この作品は孤独、寂しさへのラブレター『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザー来日!ヒット祈願&記者会見

『37セカンズ』で世界的な注目を集めたHIKARI監督の最新作『レンタル・ファミリー』の公開を控え、主演のブレンダン・フレイザーが約2年ぶりに来日を果たしました。

映画『FRÉWAKA/フレワカ』クレア・モネリー FRÉWAKA/フレワカ【レビュー】

REVIEWタイトルになっている“フレワカ”は、「現地の言葉<fréamhacha(フレー…

映画『トゥギャザー』アリソン・ブリー/デイヴ・フランコ トゥギャザー【レビュー】

とにかく強烈な作品です(笑)。脚本も担当したマイケル・シャンクス監督は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『スペルマゲドン 精なる大冒険』
  2. 映画『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザー/ゴーマン シャノン 眞陽
  3. 映画『ブゴニア』エマ・ストーン
  4. 映画『たしかにあった幻』ヴィッキー・クリープス
  5. 映画『禍禍女』南沙良

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP