REVIEW

アンジェントルメン【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング

REVIEW

第二次世界大戦時、アドルフ・ヒトラー率いるナチスの勢力が拡大するなか、イギリスの首相、ウィンストン・チャーチル(ロリー・キニア)は、非公式な特殊部隊による極秘作戦を遂行しました。本作はその作戦にまつわる実話をベースに描かれており、イギリスの諜報組織“MI6”の前身ともいえる特殊部隊結成秘話といえます。

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/アラン・リッチソン/ヒーロー・ファインズ・ティフィン

映画公式資料によると、本作は「近年機密解除された戦時中の極秘ファイルを後ろ盾にしたダミアン・ルイス著 『Churchill’s Secret Warriors: The Explosive True Story of the Special Forces Desperadoes of WWII』」を原作としており、本作の主人公ガス・マーチ=フィリップス(ヘンリー・カヴィル)は、“007”のジェームズ・ボンドのモデルとされています。劇中でも、“007”を彷彿とさせる要素が感じられます。なお、ジェームズ・ボンドの生みの親、イアン・フレミング(フレディ・フォックス)もこの極秘作戦のチームの一員として登場します。

映画『アンジェントルメン』エイザ・ゴンザレス

本作には実在の人物をモデルにしているキャラクターに加え、一部創作されたキャラクターが含まれており(映画公式資料)、娯楽映画として多少の脚色はあるとしても、実際にこんなに大胆な作戦が実行されたのかと思うと驚かされます。そんな危険な作戦で、ガス達男性の活躍ぶりが評価に値するのはもちろん、女性目線では、かなり危険な立場で活躍したマージョリー・スチュワート(エイザ・ゴンザレス)が印象に残ります。ちなみにマージョリーは実在の人物をモデルとしています。

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/ヒーロー・ファインズ・ティフィン/ヘンリー・ゴールディング

本作は戦争映画に分類されるものの、ガイ・リッチー監督、ジェリー・ブラッカイマー製作の作品ということで、娯楽性のある作風となっている点で比較的観やすいと思います。

デート向き映画判定

映画『アンジェントルメン』エイザ・ゴンザレス/バブス・オルサンモクン

“007”のジェームズ・ボンドのモデルといわれる実在の人物ガス・マーチ=フィリップスが率いる極秘部隊の作戦を描いた作品ということで、スパイものでもあるわけですが、拷問など辛いシーンはあまり出てきません。また、歴史に詳しくなくても第二次世界大戦時の国家間の関係さえわかっていれば理解できるストーリーなので、2人とも興味があればデートで観るのもアリでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/アラン・リッチソン/ヒーロー・ファインズ・ティフィン

戦争ものは難しいイメージを持たれるものの、本作は一つの大きな作戦の行方を描いているので、ストーリーはシンプルです。国のために戦う軍は厳しい規則で統率されているものの、本作に登場する非公式部隊には別の期待を持たれている様子を観ると、物事を成し遂げる上で必要な素質にはさまざまなタイプがあるとわかるでしょう。

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング

『アンジェントルメン』
2025年4月4日より全国公開
KADOKAWA
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

© 2024 Postmaster Productions Limited. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年4月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『エディントンへようこそ』ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル エディントンへようこそ【レビュー】

アリ・アスター監督とホアキン・フェニックスの2度目のタッグが実現した本作は、メディアの情報に翻弄される人々の様子を…

映画『愚か者の身分』林裕太 林裕太【ギャラリー/出演作一覧】

2000年11月2日生まれ。東京都出身。

映画『ペンギン・レッスン』スティーヴ・クーガン ペンギン・レッスン【レビュー】

『ペンギン・レッスン』というタイトルが醸し出す世界観、スティーヴ・クーガンやジョナサン・プライスといった名優がメインキャストに名を連ねていることからして…

映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』水上恒司/木戸大聖/八木莉可子/綱啓永/JUNON(BE:FIRST)/中沢元紀/曽田陵介/萩原護/髙橋里恩/山下幸輝/濱尾ノリタカ/上杉柊平 WIND BREAKER/ウィンドブレイカー【レビュー】

にいさとる作の同名漫画を原作とする本作は、不良グループが街を守るというユニークな設定…

映画『ナイトフラワー』北川景子 北川景子【ギャラリー/出演作一覧】

1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年11月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年11月】のアクセスランキングを発表!

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 映画に隠された恋愛哲学とヒント集80:おしどり夫婦こそ油断禁物!夫婦関係の壊れ方

どんなに仲が良く、相性の良さそうな2人でも、夫婦関係が壊れていく理由がわかる3作品を取り上げます。

映画『マルドロール/腐敗』アントニー・バジョン マルドロール/腐敗【レビュー】

国民を守るためにあるはずの組織が腐敗し機能不全となった様を描いた本作は、ベルギーで起き、1996年に発覚したマルク・デュトルー事件を基に…

映画『消滅世界』蒔田彩珠 消滅世界【レビュー】

ジェンダー、セックスのどちらにおいてもこれまでの常識を覆す価値観が浸透した世界を描いた本作は、村田沙耶香著の同名小説を原作として…

映画『ナイトフラワー』森田望智 森田望智【ギャラリー/出演作一覧】

1996年9月13日生まれ。神奈川県出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『エディントンへようこそ』ホアキン・フェニックス/ペドロ・パスカル
  2. 映画『ペンギン・レッスン』スティーヴ・クーガン
  3. 映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』水上恒司/木戸大聖/八木莉可子/綱啓永/JUNON(BE:FIRST)/中沢元紀/曽田陵介/萩原護/髙橋里恩/山下幸輝/濱尾ノリタカ/上杉柊平
  4. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  5. 映画『マルドロール/腐敗』アントニー・バジョン

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP