REVIEW
元々こういうストーリー、世界観が大好物ということもあり、一気に観ちゃいました。まず、主人公のアン(ゴードン・コーミエ)がとてもキュート!世界の運命を背負うアバターという重圧に耐えるのがまだ12歳の子どもという点がドラマチックなポイントの1つとなっていて、幼く純粋なアンが葛藤する姿に共感を覚えます。無邪気な素顔を見せたかと思えば、闘う姿は勇ましく、そうしたギャップにも萌えます。
また、火、土、水、気の国があるなかで、彼が気の国のエアベンダーという設定にも大いに意味があります。気の技は攻撃よりも防御を重んじていて、暴力に頼らず、争いを収めようとする姿勢が根本にあります。合わせて、アンが僧侶のルーツを持つ点で、どんな心構えで、どう知恵を絞り、どう判断して行動するのかという物語が、一層ドラマチックに映ります。
そして、何といってもアクションシーンが見どころです。さまざまな個性を持つキャラクター達の中国武術に根ざした華麗な動きは、観る者を魅了します。接近戦ではアクロバティックでスピーディーなアクションもあり、メリハリが効いています。
ダークファンタジーの要素もあり、クリーチャーも登場。幻想的かつ壮大なスケールで描かれた映像美も相まって、物語の世界へ没入できます。私はあっという間に8話を観終えてしまいました。
今シーズンだけでも見応え十分でありながら、これからさらにおもしろくなる予感を漂わせています。ぜひ原作にあるストーリーはすべて実写化して欲しいです。ちなみに1作で終わってしまいましたが、M・ナイト・シャマランも同じ原作で『エアベンダー』を作りました。ご興味のある方は、シャマラン版と観比べてみるのも楽しいですよ。
『アバター:伝説の少年アン』
2024年2月22日よりNetflixにて配信中
R-13+
公式サイト
© 2024 Netflix, Inc.
TEXT by Myson
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