REVIEW

ダウントン・アビー

  • follow us in feedly
  • RSS
海外ドラマ『ダウントン・アビー』ヒュー・ボネヴィル/エリザベス・マクガヴァーン/マギー・スミス/ミシェル・ドッカリー/:ローラ・カーマイケル/アレン・リーチ/ブレンダン・コイル/ジョアン・フロガット/ロブ・ジェームス=コリアー/リリー・ジェームズ/マシュー・グード

シーズン4〜ファイナル・シーズン

海外ドラマ『ダウントン・アビー ファイナル・シーズン』

シーズン4からファイナルシーズンとなるシーズン6まで一気に観ました。シーズン3までの人間関係は、貴族側も使用人側も結構ドロドロしていた印象ですが、大切な人を失ったり、辛い出来事をたくさん乗り越えていくなかで、それぞれのキャラクターが成長し、人間関係もだいぶ変化していきます。また、ラブロマンスも多数展開され、若い女性だけでなく、シニア陣の恋模様も見どころとなっています。すごく意外な人物の意外な恋愛も描かれて、それが後々の人間関係にも反映されていたり、群像劇として、連続ドラマとしての構成の上手さを実感できます。またキャラクター一人ひとりが掘り下げられていくので、これまで悪役だったキャラクターの別の一面が見えてきたり、地味に描かれていたキャラクターが開花したり、愛着がますます湧いてくるでしょう。特に終盤のシーズンで花開くキャラクターはモールズリー。最初はトホホなキャラクターですが、彼の優しさとユーモアが癒やしのムードを与えてくれます。劇場版でも大活躍なので抑えておいて頂きたいキャラクターです。あと、カーソン、ヒューズ、パットモアのトリオ感が増して、笑える展開を見せてくれます。そして、なんといっても悪役トーマスが大きな変化を見せてくれますが、最後はスッキリ。貴族側ではずっと不幸続きのイーディスがどんどん自立していく姿が見られます。他にも印象的なシーンが満載なのですが、特にシーズン6の終わりのほうは泣けるシーンが満載です。そして、シーズン5あたりからは時代の変化が顕著に表れてきますが、変化に抗う者もいれば、歓迎する者もいて、必然的に貴族の価値観、使用人の価値観にも変化が表れてきます。その姿は現代の私達にも通じるところがあり、貴族と使用人の距離感の変化も時代の変化を象徴していて、とても共感できるポイントとなっています。女子目線では、ファッションの変化も楽しめますよ。ラストは清々しく終わるので、ぜひ最後まで見届けてください。

海外ドラマ『ダウントン・アビー』
海外ドラマ『ダウントン・アビー コンプリート・ブルーレイBOX』

『ダウントン・アビー』コンプリート・ブルーレイBOX
2019年12月4日発売
NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト
※シーズン1〜ファイナルまでデジタル配信中

Film © 2015 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

シーズン1〜3のREVIEWはこちら

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ひゃくえむ。』 ひゃくえむ。【レビュー】

魚豊著の『チ。 ―地球の運動について―』がすごく好きなので、絶対に本作も…

映画『お嬢と番犬くん』櫻井海音 櫻井海音【ギャラリー/出演作一覧】

2001年4月13日生まれ。東京都出身。

映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝【レビュー】

実に楽しい!良い意味で「なんじゃこりゃ?」というハチャメチャなノリなのに…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「どうしたらいい出会いがありますか?」他

今回は、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談の中から、下記のお2人のお悩みをピックアップして、マイソンなりにお答えしています。最後にチラッと映画の紹介もしています。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ ザ・ザ・コルダのフェニキア計画【レビュー】

REVIEWこれぞウェス・アンダーソン監督作という、何から何までかわいい世界観でありながら…

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流 こんな事があった【レビュー】

2021年夏の福島を舞台に、主人公の17歳の青年のほか、震災後も苦悩しながら生きる人々の姿を…

映画『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタ セレステ・ダッラ・ポルタ【ギャラリー/出演作一覧】

1997年12月24日生まれ。イタリア出身。

映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ ブロークン 復讐者の夜【レビュー】

『工作 黒金星と呼ばれた男』『アシュラ』などを手掛けたサナイピクチャーズが贈る本作は…

映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』西島秀俊/グイ・ルンメイ Dear Stranger/ディア・ストレンジャー【レビュー】

真利子哲也監督(脚本も担当)による西島秀俊主演作という情報のみで、毎度ながら前情報をほぼ入れずに観て、いろいろ良い驚きが…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『宝島』妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝 沖縄がアメリカ統治下だったことについてどう思う?『宝島』アンケート特集

【大友啓史監督 × 妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太】のタッグにより、混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者達の姿を描く『宝島』が9月19日より劇場公開されます。この度トーキョー女子映画部では、『宝島』を応援すべく、正式部員の皆さんに同作にちなんだアンケートを実施しました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃
  2. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  3. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ

REVIEW

  1. 映画『ひゃくえむ。』
  2. 映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド
  3. 映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ
  4. 映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流
  5. 映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ

PRESENT

  1. 映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
PAGE TOP