シーズン1

すごく展開が早くて、ビックリしました!シーズン1は8話で毎話50分くらい。丸一日暇があったら、絶対に一気に観ちゃっていると思います。とある大人気海外ドラマあたりからこういうパターンは見かけるようになりましたが(敢えて具体的に言わないようにしますね)、本作も容赦なく視聴者の予想を裏切る展開を見せます。スケールも壮大でこれまでの邦画ドラマからして規格外と言っても良い迫力があります。渋谷や新宿など、東京の中心部が舞台になっていて、どうやって撮影したんだろうと思えるところも多々あります。渋谷のスクランブル交差点のシーンは、普段24時間絶対人がいるので、追い払って撮るのは無理ですが、栃木県足利市に組まれた巨大セットで撮られたようですね。この渋谷のスクランブル交差点を再現したセットは、映画『サイレント・トーキョー』など、他の作品でも使われていますが、日本映画に欠かせないスポットとして、今後も活用されそうです。

本作の見どころの1つはまずゲームなのですが、頭脳戦、身体能力勝負のものと様々です。中でも心理戦が1番厄介で、せっかく“げぇむ”のコツを掴めてきたように思えても、チームワークを乱されたりして、“参加者”を“げぇむ”以外の時間も気を休められない精神状態に追い込んでいきます。1から4話では「こんなゲームがありますよ」という内容と、アリス(山﨑賢人)とウサギ(土屋太鳳)の出会い、彼等のスキルやバックグラウンドが描かれています。5話目からは“げぇむ”の他の参加者にもフォーカスされ、“げぇむ”の背景が見え隠れしてきます。“げぇむ”の内容や人の死に方がかなりむごいですが、アリスが難題を解決していく姿は爽快で、オールラストにどんな難題が待っていて、どうやって解決していくのか、想像できない展開に期待が膨らみます。早く続きが観たい!!!

『今際の国のアリス』
2020年12月10日よりNetflixにて配信開始
公式サイト
© 麻生羽呂・小学館/ROBOT
TEXT by Myson
