REVIEW

今際の国のアリス【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン2』山﨑賢人/土屋太鳳

シーズン2

命を賭けて数々の“げぇむ”をクリアしたアリス達は、さらなる難関“げぇむ”に参加させられます。今シーズンでも“げぇむ”をどうクリアしていくのかを観る醍醐味はありつつ、そのゲームの創作者の思いが“げぇむ”の構成に反映されていて、エモーショナルな要素が増しています。そして、プレーヤー側のキャラクターが1人ずつさらに掘り下げられていくのはもちろんのこと、“今際の国”の国民という立場のキャラクターも登場し、“今際の国”をどう観ているかの違いが描かれることで、私達が生きている現実の世界も多角的な視点で捉えるきっかけを得られます。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン2』山﨑賢人/山下智久

今シーズンでは印象的な新キャラクターが数々登場するなか、ダントツで印象深いのは山下智久が演じるキューマです。登場した瞬間「山Pが、そんなことを!」という驚きがあり、「まさかずっとそのままじゃないですよね!?」と思っていたら、最後まで“その状態”を貫き通していてビックリします。そして、筋肉がキレキレで特に胸筋がスゴいので、「どれくらいトレーニングしたんだろう」と思わず凝視してしまいます(笑)。そのキューマのスタイルは、ある部分を隠さなければいけないので、撮影のアングルに気を使うわけですが、上手い具合に隠す技の数々は『オースティン・パワーズ:デラックス』のオープニングを彷彿とさせるところがあり、笑ってしまいます。終始緊張感が漂う作品ながら、あの一連のくだりだけは、かなりハッチャケてるので要注目です。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン2』山﨑賢人/土屋太鳳/三吉彩花/朝比奈彩

アリス達は今シーズンで“今際の国”の謎を解き明かすべく“げぇむ”に挑んでいき、最終的にある“答え”に辿り着きます。一見これで終わりのように思えるのですが、とても気になるシーンで終わります。これで終わるわけはないと思いながら、続きがあるのを期待しますが、まだシーズン1も観ていないという方もとりあえず一旦今シーズンまで観てみるのもアリだと思います。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン2』山﨑賢人/土屋太鳳

『今際の国のアリス シーズン2』
2022年12月22日よりNetflixにて配信開始
公式サイト

TEXT by Myson

シーズン1

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』山﨑賢人

すごく展開が早くて、ビックリしました!シーズン1は8話で毎話50分くらい。丸一日暇があったら、絶対に一気に観ちゃっていると思います。とある大人気海外ドラマあたりからこういうパターンは見かけるようになりましたが(敢えて具体的に言わないようにしますね)、本作も容赦なく視聴者の予想を裏切る展開を見せます。スケールも壮大でこれまでの邦画ドラマからして規格外と言っても良い迫力があります。渋谷や新宿など、東京の中心部が舞台になっていて、どうやって撮影したんだろうと思えるところも多々あります。渋谷のスクランブル交差点のシーンは、普段24時間絶対人がいるので、追い払って撮るのは無理ですが、栃木県足利市に組まれた巨大セットで撮られたようですね。この渋谷のスクランブル交差点を再現したセットは、映画『サイレント・トーキョー』など、他の作品でも使われていますが、日本映画に欠かせないスポットとして、今後も活用されそうです。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』山﨑賢人/森永悠希/町田啓太

本作の見どころの1つはまずゲームなのですが、頭脳戦、身体能力勝負のものと様々です。中でも心理戦が1番厄介で、せっかく“げぇむ”のコツを掴めてきたように思えても、チームワークを乱されたりして、“参加者”を“げぇむ”以外の時間も気を休められない精神状態に追い込んでいきます。1から4話では「こんなゲームがありますよ」という内容と、アリス(山﨑賢人)とウサギ(土屋太鳳)の出会い、彼等のスキルやバックグラウンドが描かれています。5話目からは“げぇむ”の他の参加者にもフォーカスされ、“げぇむ”の背景が見え隠れしてきます。“げぇむ”の内容や人の死に方がかなりむごいですが、アリスが難題を解決していく姿は爽快で、オールラストにどんな難題が待っていて、どうやって解決していくのか、想像できない展開に期待が膨らみます。早く続きが観たい!!!

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』山﨑賢人/土屋太鳳/村上虹郎/森永悠希/町田啓太/三吉彩花/桜田通/朝比奈彩/栁俊太郎

『今際の国のアリス』
2020年12月10日よりNetflixにて配信開始
公式サイト

TEXT by Myson

© 麻生羽呂・小学館/ROBOT

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

Netflix映画『シティーハンター』鈴木亮平 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内40代編】総合

今回は、国内40代(1975年から1984生まれ)のイイ俳優の中から、昨今活躍が目覚ましい方を編集…

映画『十一人の賊軍』⼭⽥孝之/仲野太賀/岡山天音/鞘師里保/佐久本宝/一ノ瀬颯 十一人の賊軍【レビュー】

多くの作品を手掛けた脚本家、笠原和夫氏が一度企画を出したものの映画化が実現されないままでした本作を、白石和彌監督が…

映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』ブレイク・ライブリー 『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』特別試写会 20組40名様ご招待

映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』特別試写会 20組40名様ご招待

映画『破墓/パミョ』ジャパンプレミア:チェ・ミンシク、キム・ゴウン、チャン・ジェヒョン監督 実際に霊魂を呼んじゃった!?『破墓/パミョ』チェ・ミンシク、キム・ゴウン、チャン・ジェヒョン監督来日!

韓国で大ヒットを飛ばした『破墓/パミョ』を引っさげて、主演のチェ・ミンシク、キーパーソンを演じたキム・ゴウン、チャン・ジェヒョン監督が来日…

映画『トラップ』ジョシュ・ハートネット/アリエル・ドノヒュー トラップ【レビュー】

毎度、さまざまな仕掛けで楽しませてくれるM.ナイト・シャマラン監督の作品とあって…

映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ホアキン・フェニックス/レディー・ガガ ポッドキャスト【だからワタシ達は映画が好き19】2024年10月前半「気になる映画とオススメ映画」

今回は、2024年10月中旬あたりまでに劇場公開される邦画、洋画について…

映画『まる』堂本剛 まる【レビュー】

荻上直子監督×堂本剛という情報以外は入れずに観て、何ともユニークなストーリーと…

映画『若き見知らぬ者たち』磯村勇斗 若き見知らぬ者たち【レビュー】

REVIEWこれは辛い、本当に辛いです。本作は、難病を患う母親の介護に追われ、自分の幸せに…

映画『ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ』伊澤彩織 伊澤彩織【ギャラリー/出演作一覧】

1994年2月16日生まれ。埼玉県出身。

映画『BISHU 〜世界でいちばん優しい服〜』服部樹咲さんインタビュー 『BISHU 〜世界でいちばん優しい服〜』服部樹咲さんインタビュー

今回は本作で長編映画初主演を飾った『BISHU 〜世界でいちばん優しい服〜』服部樹咲さんにお話を伺いました。本作の人間ドラマについてや、最初に俳優のお仕事に興味を持ったルーツなどを直撃!

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

Netflix映画『シティーハンター』鈴木亮平 映画好きが推すイイ俳優ランキング【国内40代編】総合

今回は、国内40代(1975年から1984生まれ)のイイ俳優の中から、昨今活躍が目覚ましい方を編集…

映画『僕はイエス様が嫌い』佐藤結良 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.1

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介!

映画『コレット』キーラ・ナイトレイ 映画好きが推すイイ俳優ランキング【海外30代編】個性部門

イイ俳優ランキング【海外30代編】から、今回は<個性部門>のランキングを発表します。映画好きから見…

REVIEW

  1. 映画『十一人の賊軍』⼭⽥孝之/仲野太賀/岡山天音/鞘師里保/佐久本宝/一ノ瀬颯
  2. 映画『トラップ』ジョシュ・ハートネット/アリエル・ドノヒュー
  3. 映画『まる』堂本剛
  4. 映画『若き見知らぬ者たち』磯村勇斗
  5. 映画『破墓/パミョ』チェ・ミンシク/キム・ゴウン/ユ・ヘジン/イ・ドヒョン

PRESENT

  1. 映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』ブレイク・ライブリー
  2. 映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ホアキン・フェニックス
  3. 映画『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』フジコ・ヘミング
PAGE TOP