REVIEW

今際の国のアリス【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン3』山﨑賢人/土屋太鳳/磯村勇斗/三吉彩花/毎熊克哉/大倉孝二/須藤理彩/池内博之/玉城ティナ/醍醐虎汰朗/玄理/吉柳咲良/三河悠冴/岩永丞威/池田朱那/賀来賢人

シーズン3

今シーズンでは、“今際の国”の“げぇむ”にクリアしたアリスとウサギが元の世界に戻ってから4年が経った世界が描かれています。だから、一旦“今際の国”は何だったのかがわかった状態から、改めて“今際の国”を掘り下げていくストーリーとなっています。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン3』山﨑賢人/土屋太鳳

アリスとウサギの他に前シーズンから引き続き登場するキャラクターはいるものの、新キャラがキーパーソンとなっていて、トーンも少し変わっています。“今際の国”の正体がわかった上で展開されるストーリーなので、死生観をテーマにしている印象が濃厚になっています。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン3』賀来賢人

シーズン2まではどんどん難度が増すゲームをクリアするおもしろさがメインだった印象から、今シーズンはゲームの勝敗よりも、勝敗が見えていたとして何を選ぶかを観るおもしろさがあります。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン3』土屋太鳳/賀来賢人

特に最後のゲームは、たとえ現実の世界が辛いものでも、それを受け入れて生きていくかを問うゲームとなっています。今シーズンのエピソードを観ていると、死生観を問われていると感じると同時に、ネット社会でバーチャルな世界がすぐ隣にある現代において、“人工的に作られた偽の世界”でそつなく生きるか、辛いことがあるとしても実体験を伴う“現実”の世界で生きるかを問われているようにも感じます。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン3』土屋太鳳

正直なところ、謎解きのおもしろさを醍醐味と感じて観ていた方にとっては、「なんか違う」と感じる部分が出てきそうではあるものの、メッセージは一番受け取りやすいとストーリーとなっています。3シーズンで完結するので、まだシーズン1も観ていない方も観てみてください。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン3』山﨑賢人/渡辺謙

『今際の国のアリス シーズン3』
2025年9月10日よりNetflixにて配信中
公式サイト

TEXT by Myson

シーズン2

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン2』山﨑賢人/土屋太鳳

命を賭けて数々の“げぇむ”をクリアしたアリス達は、さらなる難関“げぇむ”に参加させられます。今シーズンでも“げぇむ”をどうクリアしていくのかを観る醍醐味はありつつ、そのゲームの創作者の思いが“げぇむ”の構成に反映されていて、エモーショナルな要素が増しています。そして、プレーヤー側のキャラクターが1人ずつさらに掘り下げられていくのはもちろんのこと、“今際の国”の国民という立場のキャラクターも登場し、“今際の国”をどう観ているかの違いが描かれることで、私達が生きている現実の世界も多角的な視点で捉えるきっかけを得られます。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン2』山﨑賢人/山下智久

今シーズンでは印象的な新キャラクターが数々登場するなか、ダントツで印象深いのは山下智久が演じるキューマです。登場した瞬間「山Pが、そんなことを!」という驚きがあり、「まさかずっとそのままじゃないですよね!?」と思っていたら、最後まで“その状態”を貫き通していてビックリします。そして、筋肉がキレキレで特に胸筋がスゴいので、「どれくらいトレーニングしたんだろう」と思わず凝視してしまいます(笑)。そのキューマのスタイルは、ある部分を隠さなければいけないので、撮影のアングルに気を使うわけですが、上手い具合に隠す技の数々は『オースティン・パワーズ:デラックス』のオープニングを彷彿とさせるところがあり、笑ってしまいます。終始緊張感が漂う作品ながら、あの一連のくだりだけは、かなりハッチャケてるので要注目です。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン2』山﨑賢人/土屋太鳳/三吉彩花/朝比奈彩

アリス達は今シーズンで“今際の国”の謎を解き明かすべく“げぇむ”に挑んでいき、最終的にある“答え”に辿り着きます。一見これで終わりのように思えるのですが、とても気になるシーンで終わります。これで終わるわけはないと思いながら、続きがあるのを期待しますが、まだシーズン1も観ていないという方もとりあえず一旦今シーズンまで観てみるのもアリだと思います。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス シーズン2』山﨑賢人/土屋太鳳

『今際の国のアリス シーズン2』
2022年12月22日よりNetflixにて配信開始
公式サイト

TEXT by Myson

シーズン1

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』山﨑賢人

すごく展開が早くて、ビックリしました!シーズン1は8話で毎話50分くらい。丸一日暇があったら、絶対に一気に観ちゃっていると思います。とある大人気海外ドラマあたりからこういうパターンは見かけるようになりましたが(敢えて具体的に言わないようにしますね)、本作も容赦なく視聴者の予想を裏切る展開を見せます。スケールも壮大でこれまでの邦画ドラマからして規格外と言っても良い迫力があります。渋谷や新宿など、東京の中心部が舞台になっていて、どうやって撮影したんだろうと思えるところも多々あります。渋谷のスクランブル交差点のシーンは、普段24時間絶対人がいるので、追い払って撮るのは無理ですが、栃木県足利市に組まれた巨大セットで撮られたようですね。この渋谷のスクランブル交差点を再現したセットは、映画『サイレント・トーキョー』など、他の作品でも使われていますが、日本映画に欠かせないスポットとして、今後も活用されそうです。

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』山﨑賢人/森永悠希/町田啓太

本作の見どころの1つはまずゲームなのですが、頭脳戦、身体能力勝負のものと様々です。中でも心理戦が1番厄介で、せっかく“げぇむ”のコツを掴めてきたように思えても、チームワークを乱されたりして、“参加者”を“げぇむ”以外の時間も気を休められない精神状態に追い込んでいきます。1から4話では「こんなゲームがありますよ」という内容と、アリス(山﨑賢人)とウサギ(土屋太鳳)の出会い、彼等のスキルやバックグラウンドが描かれています。5話目からは“げぇむ”の他の参加者にもフォーカスされ、“げぇむ”の背景が見え隠れしてきます。“げぇむ”の内容や人の死に方がかなりむごいですが、アリスが難題を解決していく姿は爽快で、オールラストにどんな難題が待っていて、どうやって解決していくのか、想像できない展開に期待が膨らみます。早く続きが観たい!!!

Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』山﨑賢人/土屋太鳳/村上虹郎/森永悠希/町田啓太/三吉彩花/桜田通/朝比奈彩/栁俊太郎

『今際の国のアリス』
2020年12月10日よりNetflixにて配信開始
公式サイト

© 麻生羽呂・小学館/ROBOT

TEXT by Myson


関連作

「今際の国のアリス」麻生羽呂 著/小学館
Amazonで書籍を購入する

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『喝采』ピアース・ブロスナン ピアース・ブロスナン【ギャラリー/出演作一覧】

1953年5月16日生まれ。アイルランド、ナヴァン出身。

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年1月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年1月】のアクセスランキングを発表!

映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮 ほどなく、お別れです【レビュー】

累計70万部を突破したベストセラー、長月天音著「ほどなく、お別れです」シリーズを原作とする本作は、浜辺美波、目黒蓮をはじめとし…

Netflix映画『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』ダニエル・クレイグ/ジョシュ・オコナー ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン【レビュー】

物語の舞台は、田舎町にある教会です。若き神父ジャド・デュプレンティシー(ジョシュ・オコナー)は、赴任したばかりのその教会で…

映画『マーズ・エクスプレス』 マーズ・エクスプレス【レビュー】

西暦2200年の火星の首都ノクティスを舞台に描かれる本作のタイトルは、「20年以上にわたり宇宙で活動をつづけている実在の火星探査機〈マーズ・エクスプレス〉の名」がつけられています…

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ポール・ジアマッティ ポール・ジアマッティ【ギャラリー/出演作一覧】

1967年6月6日生まれ。アメリカ出身。

映画『鬼胎(クィテ) 黒い修道女』ソン・ヘギョ 悪魔退治のノウハウ—韓国映画にみる悪魔祓い

今回は韓国映画の悪魔祓いにスポットを当ててご紹介します。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス HELP/復讐島【レビュー】

本作のストーリーと演出はぶっ飛んでいて…

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン1』ジェシカ・ラング ジェシカ・ラング【ギャラリー/出演作一覧】

1949年4月20日生まれ。アメリカ、ミネソタ州クロケット出身。

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル/ミシェル・ドッカリー
  2. 映画『ほどなく、お別れです』浜辺美波/目黒蓮
  3. Netflix映画『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』ダニエル・クレイグ/ジョシュ・オコナー
  4. 映画『マーズ・エクスプレス』
  5. 映画『鬼胎(クィテ) 黒い修道女』ソン・ヘギョ

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP