REVIEW

サイレント・トーキョー

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『サイレント・トーキョー』佐藤浩市/石田ゆり子/西島秀俊

“クリスマス、東京”というキーワードだけ聞くと、キラキラしたラブストーリーを想像してしまいますが、緊迫感バリバリのクライム・サスペンスです。本作は、“アンフェア”シリーズとしてドラマ化、映画化された「刑事雪平夏見」シリーズの原作者、秦建日子の小説「サイレント・トーキョー And so thie is Xmas」を“SP“シリーズを手掛けた波多野貴文監督が映画化。“アンフェア”דSP”ということで、アクションもサスペンスも見応えがあることはおわかりいただけると思います。クリスマスの東京が一変、爆弾騒ぎで騒然とするのですが、犯人の目的が不可解で、その裏側で人間ドラマが描かれていきます。同時に平和ぼけした日本が象徴的に描かれていて、実際にこういう状況になったら同じようなことが起こりそうに思えてきます。見慣れた渋谷の交差点が大変なことになる映像は、撮影のために設営されたセットで行われたそうですが、そういったところにスケールも感じられて、最初から最後まで緊張が解けない、ノンストップ・ムービーとなっています。

デート向き映画判定
映画『サイレント・トーキョー』石田ゆり子/井之脇海

カップルで観て気まずいところはありませんが、テロ事件がベースになっているので、少々痛々しいシーンも出てきます。その点だけわかった上で観れば、デートで観るのも良いでしょう。吊り橋効果もありそうなので、観ていると自然に身を寄せるようなシチュエーションが出てくるかもしれません。鑑賞後は、どこで真相に気付いたかなど、会話のネタにもできる内容です。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『サイレント・トーキョー』西島秀俊/勝地涼

犯人が抱える思いと犯罪行為の繋がりは複雑な部分もあり、キッズには少々難しいかもしれません。何でも他人事に考えていたり、ネットで流すネタとしてしか考えていなかったりという風潮が、どんな自体を招くのかというところは、良い意味で警鐘となるので、エンタテインメントとして楽しみつつ、こういう時にはどう行動すべきか考えるきっかけにするのもアリでしょう。

映画『サイレント・トーキョー』佐藤浩市/石田ゆり子/西島秀俊/中村倫也/広瀬アリス/井之脇海/勝地涼

『サイレント・トーキョー』
2020年12月4日より全国公開
東映
公式サイト

© 2020 Silent Tokyo Film Partners

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』カーラ・デルヴィーニュ カーラ・デルヴィーニュ

1992年8月12日イギリス、ロンドン出身。バーバリー、ステラ・マッカートニー、シャネル、H&Mなどのキャンペーンやランウェイでモデルとして活躍し…

映画『ベルファスト』ジュード・ヒル イイ俳優セレクション・アクセスランキング【2023年9月】

“イイ俳優セレクション”【2023年9月】のアクセスランキングを発表!

映画『オクス駅お化け』シン・ソユル オクス駅お化け

本作は、チョン・ヨンギが監督を務め、脚本はイ・ソヨンと、日本からは高橋洋、白石晃士が加わり…

映画『禁じられた遊び』橋本環奈 橋本環奈(はしもと かんな)

1999年2月3日生まれ。福岡県出身。2011年、是枝裕和監督作『奇跡』で…

中国ドラマ『今宵、若様は恋におちる』ディン・ユーシー/ポン・シャオラン 中国ドラマ『今宵、若様は恋におちる』オリジナルQUOカード(500円分) 3名様プレゼント

中国ドラマ『今宵、若様は恋におちる』オリジナルQUOカード(500円分) 3名様プレゼント

『アンダーカレント』今泉力哉監督インタビュー 『アンダーカレント』今泉力哉監督インタビュー

2004年から2005年にかけて「月刊アフタヌーン」で連載されていた豊田徹也の伝説的漫画を実写化した『アンダーカレント』…

映画『月』宮沢りえ

原作は、実際に起きた障がい者殺傷事件をモチーフにして2017年に発表された辺見庸の同名小説…

映画『フラッシュオーバー 炎の消防隊』ドゥー・ジアン フラッシュオーバー 炎の消防隊

冒頭からかなり危険度の高い救出劇が繰り広げられるので、一瞬にして…

映画『ロスト・フライト』ジェラルド・バトラー/マイク・コルター 『ロスト・フライト』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ロスト・フライト』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』三浦翔平さんインタビュー 『親のお金は誰のもの 法定相続人』三浦翔平さんインタビュー

時価6億円の伝説の真珠を巡る家族の大騒動と相続問題について描いた映画『親のお金は誰のもの 法定相続…

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ヒッチコックの映画術』アルフレッド・ヒッチコック 映画好きが選んだアルフレッド・ヒッチコック監督人気作品ランキング

アルフレッド・ヒッチコックが監督をした作品(1950年以降に制作された作品)について正式部員の皆さんに投票いただきランキングを作成しました。名作揃いのなか、どの作品が1位となったのでしょうか?

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』来日記者会見:クエンティン・タランティーノ 映画好きが選んだクエンティン・タランティーノ監督人気作品ランキング

今回は、これまでクエンティン・タランティーノが監督をした作品(脚本担当作は除く)について正式部員の皆さんに投票いただきランキングを作成しました。

映画『アイスクリームフィーバー』吉岡里帆/詩羽(水曜日のカンパネラ) 映画好き女子が選んだ【ガールズムービー邦画ランキング】

今回は邦画のガールズムービー(女性同士の友情や交流などを描いた作品)を集めました。候補作品は編集部が独断で選抜し、正式部員の皆さんの投票によるランキングを作成しました 。部員の皆さんによる熱いコメントも参考に、お気に入りのガールズムービーを探してみてください!

TSUTAYA TV

REVIEW

  1. 映画『オクス駅お化け』シン・ソユル
  2. 映画『月』宮沢りえ

  3. 映画『フラッシュオーバー 炎の消防隊』ドゥー・ジアン
  4. 映画『イコライザー THE FINAL』デンゼル・ワシントン
  5. 映画『アナログ』二宮和也/波瑠
    アナログ

PRESENT

  1. 中国ドラマ『今宵、若様は恋におちる』ディン・ユーシー/ポン・シャオラン
  2. 映画『ロスト・フライト』ジェラルド・バトラー/マイク・コルター
  3. 映画『あの花が咲く丘で、 君とまた出会えたら。』福原遥/水上恒司
PAGE TOP