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ブラックバッグ【レビュー】

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映画『ブラックバッグ』ケイト・ブランシェット/マイケル・ファスベンダー

REVIEW

スパイ組織に属する者同士の3組のカップルが、ある疑惑に関わり、マイケル・ファスベンダーが演じるジョージが、誰が裏切り者かを探っていきます。スパイ同士というところで頭脳戦が繰り広げられる上に、恋愛関係が絡んでくるので、問題が複雑化しドラマチックになっています。

映画『ブラックバッグ』マイケル・ファスベンダー/マリサ・アベラ

スパイだから相手を欺くのが得意なだけに、“フツー”の恋愛ができないという悩みが、テーマの1つとなっている点では、親近感が湧きます。同時に、スパイだから浮気なのか任務なのか誤魔化せる点も、本気の恋愛をしようとする際には厄介で、一般のカップルよりも絆や信頼感が重要というところに皮肉とユーモアを感じます。

映画『ブラックバッグ』マイケル・ファスベンダー
映画『ブラックバッグ』ケイト・ブランシェット

夫婦を演じるケイト・ブランシェットとマイケル・ファスベンダーの大物感も、役のイメージにピッタリです。ただものではないオーラの2人が繰り出すセリフや表情には凄みがあり、駆け引きなのか、ある種の合言葉なのか、最後まで真相がわからずハラハラさせられます。

映画『ブラックバッグ』ケイト・ブランシェット/ナオミ・ハリス

スティーヴン・ソダーバーグが監督、デヴィッド・コープが脚本を務め、主演の2人のほか、マリサ・アベラ、トム・バーク、ナオミ・ハリス、レゲ=ジャン・ペイジと実力派俳優が名を連ねる本作は、映画好きなら余計に見どころ満載です。

デート向き映画判定

映画『ブラックバッグ』ケイト・ブランシェット/マイケル・ファスベンダー

スパイ映画に括るだけではもったいないくらい、恋愛要素が強い点が意外であり、本作の魅力です。スパイ同士のカップルが上手くいくコツは、一般のカップルにも役立ちそうです(笑)。ぜひデートで一緒に観て、協力体制を強化してください。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『ブラックバッグ』ケイト・ブランシェット/マイケル・ファスベンダー

スパイ映画なので、推理も楽しめつつ、いかにもわかりやすいカラクリには裏があるのかなと二重三重に想像を膨らませる余地があります。策略の背景には、キャラクター同士の関係性が深く絡んでいて、捻りが効いている部分も楽しんでください。

映画『ブラックバッグ』ケイト・ブランシェット/マイケル・ファスベンダー/マリサ・アベラ/トム・バーク/ナオミ・ハリス/レゲ=ジャン・ペイジ/ピアース・ブロスナン

『ブラックバッグ』
2025年9月26日より全国公開
パルコ、ユニバーサル映画
公式サイト

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TEXT by Myson

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