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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー

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映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』ケイトリン・デヴァー/ビーニー・フェルドスタイン

勉強に打ち込み、高校生時代にしかできないような遊びをしてこなかった女子高生2人が、卒業式前日にそのことに気付き、焦って卒業式前夜にパーティーデビューしようと奔走する物語。自分達だけが名門大学に進むと思っていたら、遊びほうけているように見えた同級生達も同じように名門大学に進むことを知ってしまったモリーとエミリー。勉強熱心なのも素敵だなと思いますが、本人達からしてみれば、自分達だけがお楽しみを逃していた気持ちになるのも頷けます。そんな2人はとても真面目で大人から見て好感度が高く、仲良し2人のなかだけで共有している儀式的な掛け合いは微笑ましいのですが、お年頃の女子ならではのエッチな会話が交わされたり、そういう点では今どきのガールズ・ムービーらしさがあります。オリヴィア・ワイルドが初監督を務めるということで、どんな内容なのかなと思いましたが、ウィル・フェレルとアダム・マッケイが製作総指揮を務めているとあって、このコメディ全開のノリにも納得。オリヴィア・ワイルドの実夫ジェイソン・サダイキスも登場してますよ。途中、人形を使った独特なシーンもあったり、今後オリヴィア・ワイルドがどんな作品を監督していくのかも期待が膨らみました。女子同士の友情や苦い恋愛など、思春期ならではの人間ドラマには共感するところも多く、若い層から大人まで女子なら一層楽しめます。

デート向き映画判定
映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』

セリフの中に出てくるだけで、映像としてはあまり生々しいシーンは出てきませんが、結構下ネタが多いです。女子高生達が話題にしているくらいなので、大人のカップルならそこまで気まずくならないかも知れませんが、若いカップルの初デートだと、ちょっと気まずくなって、リアクションしづらいかも知れません。仲良し女子2人が主人公なので、親友を誘って観るのが1番楽しめると思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』ケイトリン・デヴァー/ビーニー・フェルドスタイン

お国は違っても、高校生ってこうだよねと思えるシーンはあると思います。小学校高学年くらいなら、もうこういったノリは身近に感じるかも知れませんが、PG-12ということで、中学生以上になってから観ることをオススメします。というのも、言葉だけですが結構下ネタが多いので、これは親子で観ると気まずいのではと思います(笑)。そして、本作を観ると、ティーンのうちしか楽しめないことがあることが伝わってきます。勉強も一生懸命頑張って欲しいですが、思いっきり遊んで、いっぱい思い出を作ることも大切にしてください。

映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』ケイトリン・デヴァー/ビーニー・フェルドスタイン

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
2020年8月21日より全国順次公開
PG-12
ロングライド
公式サイト

© 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

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2000年1月1日生まれ。中国、上海出身。

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