REVIEW

火の鳥 エデンの花【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『火の鳥 エデンの花』

手塚治虫の不朽の名作「火の鳥」全12編のうち、地球と宇宙の未来を描いた「望郷編」をSTUDIO4℃がアニメーション映画化した作品です。冒頭は主人公のロミと恋人のジョージが辺境惑星エデンに降り立つところから始まります。そこから1300年の時を経て故郷の地球を目指す旅の模様が描かれています。映画公式資料によると原作と少し変更している箇所もあるそうですが、とても壮大な物語を95分に上手くまとめた製作陣に拍手を贈りたくなります。
本作の舞台は近未来なので、高性能なロボットや装置など、ハイテクなものがたくさん登場します。でも、ロミが子どもを想う気持ちや、故郷に思いを馳せる気持ちはどんな方でも共感できるのではないでしょうか。また、アニメーション作品ということで可愛いキャラクターがたくさん登場します。個人的にはロミと地球へと旅することになる少年コムがとてもキュートでお気に入りです。そして、声優として宮沢りえ、窪塚洋介、吉田帆乃華、イッセー尾形が参加しているので、それぞれどんなキャラクターを演じているのか注目です。
本作には、地球がこのままだとあまり良くない未来を迎える可能性があるというメッセージも盛り込まれており、地球と人間がどのように共存すべきか改めて考えるきっかけになります。その他にも欲望にまつわる要素が描かれている場面もあり、さまざまな角度から観ることができます。どんな人でも心に響くメッセージ性のある作品なので、老若男女問わず観て欲しい1作です。

デート向き映画判定
映画『火の鳥 エデンの花』

恋愛というよりも壮大な愛が描かれた作品です。たまにはこういった深いテーマのあるアニメーション作品を観るのも良いのではないでしょうか。手塚治虫やSTUDIO4℃の作品が好きなカップルであればより楽しめそうです。物語のテンポが良いので集中して観ることができて、上映時間も短いのでデートのスケジュールにも組み込みやすいと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『火の鳥 エデンの花』

皆さんが本作を観てどんな感想を持つのか気になります。まずは純粋に本作を観て、もしよくわからない部分があった場合は大人になってから観返して欲しいと思います。原作の「火の鳥」には他にもエピソードがあるので、本作を気に入ったらぜひ原作も読んでみてください。

映画『火の鳥 エデンの花』

『火の鳥 エデンの花』
2023年11月3日より全国公開
ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©Beyond C.

TEXT by Shamy

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2023年10月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ロストランズ 闇を狩る者』ミラ・ジョヴォヴィッチ ロストランズ 闇を狩る者【レビュー】

“バイオハザード”シリーズでお馴染みの2人、ミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン夫妻が再びタッグを組み、“ゲーム・オブ・スローンズ”の原作者、ジョージ・R・R・マーティンの短編小説を7年の歳月をかけて映画化…

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ スワイプ:マッチングの法則【レビュー】

リリー・ジェームズが主演とプロデューサーを兼任する本作は…

映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行【レビュー】

パラリンピックやハンディキャップ・インターナショナルのアンバサダーを務めるアルテュスが…

映画『消滅世界』蒔田彩珠/眞島秀和 眞島秀和【ギャラリー/出演作一覧】

1976年11月13日生まれ、山形県出身。

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン Fox Hunt フォックス・ハント【レビュー】

“狐狩り隊(=フォックス・ハント)”と呼ばれる経済犯罪捜査のエリートチームが、国を跨いだ巨額の金融詐欺事件の真犯人を追い詰めるスリリングな攻防戦が描かれた本作は…

Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック フランケンシュタイン【レビュー】

メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン」はこれまで何度も映像化されてきました。そして、遂にギレルモ・デル・トロ監督が映画化したということで…

映画『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』リュ・スンリョン/チン・ソンギュ/イゴール・ペドロゾ/ルアン・ブルム/JB・オリベイラ 大命中!MEは何しにアマゾンへ?【レビュー】

『大命中!MEは何しにアマゾンへ?』という邦題がいい感じで「どういうこと?」と好奇心をそそります(笑)…

映画『君の顔では泣けない』芳根京子 芳根京子【ギャラリー/出演作一覧】

1997年2月28日生まれ。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  2. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン
  3. 映画学ゼミ2025年12月募集用

REVIEW

  1. 映画『ロストランズ 闇を狩る者』ミラ・ジョヴォヴィッチ
  2. 映画『スワイプ:マッチングの法則』リリー・ジェームズ
  3. 映画『サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行』アルテュス/アルノー・トゥパンス/ルドヴィク・ブール
  4. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  5. Netflix映画『フランケンシュタイン』オスカー・アイザック

PRESENT

  1. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  2. 映画『ただ、やるべきことを』チャン・ソンボム/ソ・ソッキュ
  3. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
PAGE TOP