REVIEW

ホテルローヤル

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ホテルローヤル』波瑠

ラブホテルにも時代の変化はあるのかも知れませんが、一般的なホテルとは違って、より人間模様が見える場所というか、秘密の出来事が多そうなイメージがあるので、物語の舞台には打ってつけですね。キャストからしてエッチな映画にはなってなさそうだと想像できますが、全くないのも違和感がありますよね。でもしっかりそういう要素も描きつつ、そこに変に固執しないドラマが描かれていて、ラブホテルが持つ一般的なイメージを払拭するストーリー展開が楽しめます。そこで愛を深める人もいれば、どんどん本当の愛からすれ違ってしまう人もいて、人間にとって性的な結びつきにいろいろなものがくっついてくるからこそ、シンプルに生きられないんだなと実感します。また、このラブホテルでは人が表には見せない顔が見られるので、いかに私達は表面的なところで人を見ているかというとにも気付かされます。ラブホテルってなかなか気軽に行けない場所のように思いますが、本作で疑似訪問してみてください。

デート向き映画判定
映画『ホテルローヤル』伊藤沙莉/岡山天音

やはり舞台がラブホテルということで、エッチなシーンやヌードは出てきます。初デートだとちょっと気まずいと思いますが、何度か映画デートをしたことのあるカップルなら一緒に観ても大丈夫でしょう。何組か夫婦も登場しますが、反面教師として観られるところ、お手本として観られるところとあるので、何らかの刺激を得られるかも知れません。どちらかというと、夫婦または大人カップル向けだと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ホテルローヤル』波瑠/余貴美子/原扶貴子

子どもって、何歳くらいになったらラブホテルの存在を知るんでしょうね(笑)。私の場合は、友達の家の近くにラブホテル街があったので、小学生の頃にそこがどんな場所か知りました。界隈を自転車で通る時、のれんみたいなところをくぐって車が入っていくのを発見すると、友達とギャーギャー騒いでいたのを覚えています。そんなこんなで興味津々な小学生もいると思いますが、PG-12です。ということは小学生は大人同伴で観ることになりますが、「あれ何?」と思うグッズが登場したり、質問されても大人のほうが気まずいと思うので、高校生くらいになってから観てください。

映画『ホテルローヤル』波瑠/余貴美子/原扶貴子/伊藤沙莉/岡山天音/夏川結衣/安田顕

『ホテルローヤル』
2020年11月13日より全国公開
PG-12
ファントム・フィルム
公式サイト

©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『消滅世界』蒔田彩珠 消滅世界【レビュー】

ジェンダー、セックスのどちらにおいてもこれまでの常識を覆す価値観が浸透した世界を描いた本作は、村田沙耶香著の同名小説を原作として…

映画『ナイトフラワー』森田望智 森田望智【ギャラリー/出演作一覧】

1996年9月13日生まれ。神奈川県出身。

映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚 佐藤さんと佐藤さん【レビュー】

同じ佐藤という苗字のサチ(岸井ゆきの)とタモツ(宮沢氷魚)は、セリフにも出てくるように「結婚しても離婚しても佐藤」です…

映画『楓』福士蒼汰/福原遥 『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『楓』カバーアーティスト、十明による“楓”生歌唱付き&サプライズゲスト登壇!特別試写会 9組18名様プレゼント

映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大 兄を持ち運べるサイズに【レビュー】

原作は、村井理子が書いたノンフィクションエッセイ「兄の終い」…

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『見はらし世代』井川遥 井川遥【ギャラリー/出演作一覧】

1976年6月29日生まれ。東京都出身。

映画『WEAPONS/ウェポンズ』 WEAPONS/ウェポンズ【レビュー】

ある町から突然17人の子どもが同時に行方不明になるところから始まる本作は、“IT/イット”“死霊館”シリーズなど、傑作ホラーを多数世に送り出してきた…

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智 ナイトフラワー【レビュー】

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『消滅世界』蒔田彩珠
  2. 映画『佐藤さんと佐藤さん』岸井ゆきの/宮沢氷魚
  3. 映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大
  4. 映画『WEAPONS/ウェポンズ』
  5. 映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智

PRESENT

  1. 映画『楓』福士蒼汰/福原遥
  2. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  3. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
PAGE TOP