REVIEW
歴史ものでこれほどミステリー色が前面に出ているとは新鮮です。日本史が苦手な割には歴史もの映画はなぜか気になってよく観る立場からして、本作のような構成は、さまざまなスタンスで自由度が高く気楽に観られる点が良いです。

主人公の荒木村重(本木雅弘)は、織田信長に反発して孤立した大名です。本作では、窮地に陥った村重をさらなる窮地に追い込む謎めいた事件が起こります。そんななか、村重が頼ったのは、天才軍師の黒田官兵衛(菅田将暉)でした。ただ、官兵衛と村重の関係も複雑です。さらに、彼等を取り巻く人達にもさまざまな思惑があり、あちらこちらで頭脳戦が繰り広げられていきます。

日本史に疎いので私は史実と照らし会わせるという見方はできませんでしたが、疎い分、純粋にミステリーとして謎解きを楽しみました。そこそこ早めに真相に気づけたと自負しています(笑)。もちろん歴史に詳しい方は、それはそれで楽しみ方があるでしょう。

キャストの豪華さも本作の魅力です。本木雅弘、菅田将暉、吉高由里子、オダギリジョーをはじめ、これでもかといわんばかりに個性派が揃っています。黒沢清監督が描くダークでミステリアスな時代劇という点でも、映画好きは興味をそそらずにはいられないですよね。
デート向き映画判定

物語の舞台が戦国時代ということもあり、戦闘シーンがあるのはもちろんのこと、生首が扱われます。ホラーのような描写にはなっていませんが、相手がそうした描写に耐性がなさそうな場合は、デートで無理に観るよりは、1人で観るか、映画の好みが同じ友達を誘って観るほうが存分に楽しめるでしょう。一方で、ミステリーが好きな者同士なら、どこで謎が解けたかなど鑑賞後の会話も弾みそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定

歴史の授業でも必ず出てくる戦国時代が舞台となっているので、日本史に興味を持つきっかけとして本作を観るのもアリでしょう。本作を観て気になった人物がいたら、教科書や歴史書ではどう伝えられているのかを調べていくと良いでしょう。そうすると、勉強をしているという感覚ではなく、自然に歴史上の人物や出来事も頭に入ってくるかもしれません。

『黒牢城』
2026年6月19日より全国公開
松竹
公式サイト
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©米澤穂信/KADOKAWA ©2026映画「黒牢城」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2026年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

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