REVIEW

名も無き世界のエンドロール

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『名も無き世界のエンドロール』岩田剛典/新田真剣佑

冒頭から「?」と思う伏線が多く張られていくので、最初から最後まで引き込まれるはずです。原作を知らず、情報をほぼ入れずに観ると、前半のほうは「たかが恋愛でそこまでするかな?」とか「あの女性のどこに惚れたの?」と不思議に思えるのですが、物語が進行するにつれ、ただのラブストーリーではなさそうな空気がだんだん漂ってくるので、一体何をしようとしているのかが最後ギリギリまでわからず、伏線がラストで一気に回収されていくおもしろさがあります。セリフも効果的に使われていて、セリフの中にヒントがたくさん隠されているし、独特な表現が印象に残るシーンも豊富で、物語の世界観を見事に表現しています。どっぷりラブストーリーにもかかわらず、ラブストーリーだけに留まらない多面的なところも本作の魅力となっています。謎解きのおもしろさを味わいたい人は、ネタバレされないうちに早めに観ることをオススメします。

デート向き映画判定
映画『名も無き世界のエンドロール』新田真剣佑/中村アン

2つの時間軸で物語が描かれていき、それぞれにラブストーリーがあります。ドラマチックな展開なので、自分達に置きかえてという風にはあまりならないと思いますが、2人の関係性によっては微妙な空気が流れる部分が一部出てくるかもしれません(苦笑)。お互い真剣に付き合っていると確信できているカップルにオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『名も無き世界のエンドロール』岩田剛典

ラブストーリーとして観るのもありですが、孤独な人間同士が出会い、助け合って生きていく友情物語でもあります。キッズやティーンの皆さんが等身大で観られる部分も多々あるので、仲の良い友達を誘って観るのも良いでしょう。鑑賞後はどこで真相に気付いたか話し合うと盛り上がりそうです。

映画『名も無き世界のエンドロール』岩田剛典/新田真剣佑

『名も無き世界のエンドロール』
2021年1月29日より全国公開
エイベックス・ピクチャーズ
公式サイト

© 行成薫/集英社 © 映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング プレデター:バッドランド【レビュー】

おもしろい!いろいろユニーク!“プレデター”シリーズは…

映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ モンテ・クリスト伯【レビュー】

アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「巌窟王」を映画化した本作は…

映画『秒速5センチメートル』松村北斗 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年10月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年10月】のアクセスランキングを発表!

映画『旅と日々』シム · ウンギョン/堤真一 旅と日々【レビュー】

つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などを手がけた三宅唱監督が映画化…

映画『風のマジム』肥後克広 肥後克広【ギャラリー/出演作一覧】

1963年3月15日生まれ。沖縄県出身。

【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】羽佐間道夫、山寺宏一ほか 人気声優達が真剣勝負!会場が終始笑いに包まれた【20周年記念ボイスシネマ声優口演ライブ2025】本番リポート

発起人である羽佐間道夫のもと、山寺宏一、林原めぐみほか錚々たる人気声優達がズラリと顔を揃えたライブは今年で20周年を迎えました…

映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』ホン・サビン/シン・ジュヒョブ あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。【レビュー】

物語の始まりは、1995年の韓国、テグ。学校でいじめられていたドンジュン…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  2. 映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー
  3. 映画『プレデター:バッドランド』エル・ファニング
  4. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  5. 映画『秒速5センチメートル』松村北斗

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP