REVIEW

リスタート

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『リスタート』EMILY(HONEBONE)/SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)

シンガーソングライターになる夢を追って上京し、地道に努力をしていた主人公が、あることをきっかけに東京での居場所を失い、地元の北海道、下川町に帰り心を癒し再スタートする物語。芸能界という厳しい世界で成功できるのはごくわずかですが、本筋以外のところで心が折れてしまうという展開が現代的でリアルです。そして、夢に破れて地元に帰ったら帰ったで、どこか肩身の狭い思いをしたり、周囲からあれこれ聞かれるのも辛いだろうと想像できます。1度は東京で暮らしたことがある方なら主人公と同じような体験をしたり、似たような気持ちになったことはきっとあるはず。上京していなくても夢に破れた経験がある方なら誰でも主人公に共感できると思います。さらに地元に帰ったからといって一安心というわけにもいかないのが、本作のドラマチックなところで、地元に帰ってからの主人公の奮闘を見て応援したい気持ちになるでしょう。
芸能界でやっていくってこういうことなんだなと改めて考えさせられるシーンは、品川ヒロシ監督自身も芸能界で長く活躍しているからリアルに描けるのかなと思うと同時に、本当の意味で寄り添ってくれる家族や友達の大切さに改めて気付き再生していく主人公の姿には、そうやって苦しむ若者達へ監督からのエールが反映されているのかなとも感じました。主人公がゆっくりと心を癒し、力を取り戻していくストーリーに、北海道の壮大で優雅な景色が相まって、ゆったりとした気持ちになれる作品となっています。夢を追うのに疲れてきた方は、本作を観て少し心を軽くしてみてはどうでしょうか。

デート向き映画判定
映画『リスタート』EMILY(HONEBONE)

恋愛にまつわる要素もありますが、基本的には主人公が再生する物語で、老若男女問わず身近に感じられるストーリーなので、デートで観るのもアリでしょう。上京しようとしている方、上京したけれど帰りたいと思っている方は、パートナーに切り出しにくい状況なら、本作を一緒に観て話題を切り出すのも良いかもしれません。また、主人公が地元に戻るという展開があるので、初デートや交際ホヤホヤのカップルは鑑賞後に地元の話をすると、お互いのことをもっと知るきっかけにできますね。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『リスタート』EMILY(HONEBONE)/SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)/中野英雄ほか

キッズにはまだピンとこないかもしれませんが、中高生はだんだん就職や進学のことを考え始める時期なので、地元を離れるとどうなのか本作を観て想像してみてはどうでしょうか。何が目的で地元を離れるのか、どこに行くのかというのは千差万別なので、すべての方に当てはまる事例というわけではありませんが、夢を追いかけに行ったとしても、日常では人間関係や恋愛という部分で、いろいろなことが起こるのがわかる点では参考になると思います。

映画『リスタート』EMILY(HONEBONE)/SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)/中野英雄ほか

『リスタート』
2021年7月9日北海道地区先行公開/7月16日より全国公開
吉本興業
公式サイト

©吉本興業

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

Netflix映画『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』ダニエル・クレイグ/ジョシュ・オコナー ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン【レビュー】

物語の舞台は、田舎町にある教会です。若き神父ジャド・デュプレンティシー(ジョシュ・オコナー)は、赴任したばかりのその教会で…

映画『マーズ・エクスプレス』 マーズ・エクスプレス【レビュー】

西暦2200年の火星の首都ノクティスを舞台に描かれる本作のタイトルは、「20年以上にわたり宇宙で活動をつづけている実在の火星探査機〈マーズ・エクスプレス〉の名」がつけられています…

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ポール・ジアマッティ ポール・ジアマッティ【ギャラリー/出演作一覧】

1967年6月6日生まれ。アメリカ出身。

映画『鬼胎(クィテ) 黒い修道女』ソン・ヘギョ 悪魔退治のノウハウ—韓国映画にみる悪魔祓い

今回は韓国映画の悪魔祓いにスポットを当ててご紹介します。

映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス HELP/復讐島【レビュー】

本作のストーリーと演出はぶっ飛んでいて…

Netflixドラマ『ザ・ポリティシャン シーズン1』ジェシカ・ラング ジェシカ・ラング【ギャラリー/出演作一覧】

1949年4月20日生まれ。アメリカ、ミネソタ州クロケット出身。

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ランニング・マン』グレン・パウエル ランニング・マン【レビュー】

1982年、原作者のスティーヴン・キングはリチャード・バックマンというペンネームで、本作の原作小説「ランニング・マン」を出版し、1985年にキング本人の名前で…

映画『終点のあの子』當真あみ/中島セナ 終点のあの子【レビュー】

『伊藤くんA to E』『私にふさわしいホテル』『早乙女カナコの場合は』などの原作者としても知られる柚木麻子のデビュー作「終点のあの子」が映画化…

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ローラ・カーマイケル ローラ・カーマイケル【ギャラリー/出演作一覧】

1986年7月16日生まれ。イギリス出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. Netflix映画『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』ダニエル・クレイグ/ジョシュ・オコナー
  2. 映画『マーズ・エクスプレス』
  3. 映画『鬼胎(クィテ) 黒い修道女』ソン・ヘギョ
  4. 映画『HELP/復讐島』レイチェル・マクアダムス
  5. 映画『ランニング・マン』グレン・パウエル

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP