REVIEW

るろうに剣心 最終章 The Beginning

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』佐藤健

遂に終わっちゃうのかと寂しくなっちゃいますが、シリーズ最後を飾るにふさわしい切なくて熱い物語となっています。剣心はなぜ“人斬り抜刀斎”として恐れられながらも、後に斬れない刀=逆刃刀<さかばとう>を持つことになったのか。その謎が今作で明かされます。今作はこれまでの作品とはトーンが異なりますが、理由は大きく分けて2点あると思います。1つはアクションシーン。今作で描かれる時代では、剣心は“人斬り抜刀斎”として暗躍しているので、血しぶきが飛び散る激しいアクションシーンとなっています。そしてもう1点は、かなりラブストーリー調に描かれているところ。剣心がこれまであまり見せなかった一面が観られるわけですが、もう恋する剣心がカッコ良すぎて、佐藤健に惚れる方がまた続出しそうです(笑)。そして、有村架純が演じる巴もすごくミステリアスで魅力的。普通の恋愛ではないだけに、切なさも倍増してキュンキュンしちゃうと思います。
ここから先は本編で観ていただくとして、この物語は始まりでもあるので、まだ本シリーズを観たことがないという方は、逆に本作から観るのもアリだと思います。時系列で観るとどうなのかを探るのもおもしろそうなので、一通り観たという方もぜひまた前作を時系列でおさらいしてみてはどうでしょうか?

デート向き映画判定
映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』佐藤健/有村架純

前述したようにアクションシーンの激しさが増している感はありますが、スピード感を持って描いているので、怖くて観られないというほどではないでしょう。今作はラブストーリーといっても過言ではなく、ロマンチックで切ないシーンがふんだんなので、デートで観ると良いムードになれそうです。シリーズの他の作品を観ていなければ、それを一緒に観る約束もすると、複数回デートの約束もできますね(笑)。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』佐藤健

小学生中学年くらいならもうこのシリーズを観始めている方もいそうですね。ティーンの皆さんを含め、もうここでわざわざ薦めなくても観ようと思っている方は多そうですが、敢えて言うなら、シリーズのこれまでの作品とはまた違った魅力があるし、本作を観たらきっと恋愛って素敵だなと思えるでしょう。今は特定の好きな人がいなくてもキュンキュン必至なので、ぜひ本作で恋愛を疑似体験してください。

映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』佐藤健/有村架純

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
2021年6月4日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト

©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

映画『ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師』ヨナス・ダスラー ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師【レビュー】

第二次世界大戦下のドイツに実在した牧師、ディートリヒ・ボンヘッファーは、ナチスに支配された教会やユダヤ人達を救おうと奮闘…

映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』SUMIRE 佐藤菫【ギャラリー/出演作一覧】

1995年7月4日生まれ。東京都出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  2. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  3. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  4. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  5. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP