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SING/シング:ネクストステージ

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映画『SING/シング:ネクストステージ』

前作で日本の興行収入51億円を突破した大人気シリーズ第2弾。経営困難に陥ったニュー・ムーン劇場を再生させるために、支配人のバスターが奮闘し、不器用ながらに真っ直ぐな気持ちを持った仲間を得て、夢を実現した前作は本当に感動的でした。本作はあれから5年後のストーリーを描いていて、彼等は一層大きな夢にチャレンジします。前作でそれぞれの壁を乗り越えたメンバーは、今では堂々と舞台に立ち喝采を浴びていて、彼等が歌って踊るショーはいつも満員。でも支配人のバスターは次なる野望を抱いています。それは地元を飛び出し、エンタテインメントの聖地レッドショア・シティにあるクリスタル・タワー劇場で公演をすること。でも社長のジミー・クリスタルはスケールの大きな、斬新なショーを求めていて、彼のお眼鏡にかなうためにバスターは無理難題を引き受けてしまいます。
本作でも、バスター達は「できる!」と信じて行動あるのみという姿勢は変わりません。観ていて気持ちが良いのは、彼等はどんな難題にぶつかっても文句を言わず、やれることからやろうとする素直な気持ちと姿勢を保ち、仲間を犠牲にすることもなく優しさと情熱で挑戦し続けるところです。これは前作から変わらずで、彼等の姿を観ているとすごく元気と勇気をもらえて、謙虚さを学べます。そして相変わらずユーモアもたっぷりで、観ていて本当に癒されます。
また、音楽シーンはそれぞれのキャラクターの個性が活きる演出が施されているのはもちろん、アニメでしか実現できないような豪華な演出がふんだんにあり、彼等のショーをその場で鑑賞しているような臨場感も味わえます。クライマックスは、思わず「ウワー!」と歓喜の声が漏れてしまうようなスケールで、拍手しそうになっちゃいますよ(笑)。私は今回日本語吹き替えで鑑賞しましたが、字幕版も吹き替え版も歌唱力のあるキャストを揃えている点でとても贅沢な気分が味わえます。特に稲葉浩志が演じるクレイ・キャロウェイが歌うシーンは鳥肌が立ちました。これは字幕版も日本語吹き替え版も両方観ないともったいないですね!

デート向き映画判定
映画『SING/シング:ネクストステージ』

可愛い動物達の物語なのでファミリー向け映画の印象が強いかもしれませんが、大人の心にこそグッと刺さる物語で、老若男女誰が観ても楽しめると思います。また本作は最初から最後までゴージャスな演出が詰まっているので、見応えも十分です。前作が大ヒットしたので認知度があり誘いやすいでしょうし、前作を観ていなくてもストーリーにはついていけるので、初デートにもオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『SING/シング:ネクストステージ』

キャラクター達の奮闘は観ていてワクワクドキドキするし、皆キュートなのですごく癒されます。また、本作でもバスターのアシスタント、ミス・クローリーが良い味を出していて笑いを誘います。展開もすごく早いので、最初から最後まで釘付けになるでしょう。挑戦したいことがあったら、自分もやってみようという勇気がもらえるので、若い皆さんには特に観て欲しい1作です。

映画『SING/シング:ネクストステージ』

『SING/シング:ネクストステージ』
2022年3月18日より全国公開
東宝東和
公式サイト

© 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

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