REVIEW

ザ・ザ・コルダのフェニキア計画【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ

REVIEW

これぞウェス・アンダーソン監督作という、何から何までかわいい世界観でありながら、序盤ではアンダーソン監督作にしては珍しく過激なシーンが突如出てきます。一方で、「なぜ、そこで?」「どうしてそうなる?」みたいなクスクス笑えるホッコリした展開も満載で、ツッコミを入れたくなること間違いなしです。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ/マチュー・アマルリック

毎度ながら豪華キャストが勢揃いしている点も見どころで、大物俳優が多数出てきて、限られた登場シーンで存在感を発揮しています。こんな贅沢な起用の仕方ができるのは、ウェス・アンダーソン監督作だからだなと実感します。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ/マチュー・アマルリック/ジェフリー・ライト
映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベネディクト・カンバーバッチ

そして、やっぱり一度観ただけでは完全に咀嚼できない点もウェス・アンダーソン監督作ならではです(というか私だけでしょうかね、笑)。ストーリーは理解できるものの、その裏にありそうな、アンダーソン監督の頭の中は一度では読み取りきれない感覚があります。でも、それこそがアンダーソン監督作にハマる理由でもあり、もっとわかりたいと思わせる塩梅が絶妙だなと感じます。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン

では、最後に解釈のヒントとしてウェス・アンダーソン監督の言葉をご紹介しておきます。何も知らずに観たい方は鑑賞後にお読みください。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ/リズ・アーメッド

この映画は特定の何かを着想源としたものではありません。あちこちからヒントを得ながら物語を生み出していったんです。(中略)成功は重要だが相手を負かすことは本質ではないと、ザ・ザは謙虚さを身に着けるにつれて知っていきます。負かされる必要はありませんが、かといって負かすことを最優先にする必要もないんです。(映画公式資料)

デート向き映画判定

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ

あれやこれやと解釈をしてみて、誰かと話して整理したくなる内容なので、映画鑑賞と鑑賞後の会話が好きなカップルには打ってつけの1作です。男女関係に触れる部分があるものの、自分達に置き替えて観られるような内容ではないので、気まずくなるかもしれないという心配もご無用です。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ

かわいくておもしろおかしい世界観を感覚的に楽しむのもアリ、比喩と捉えて解釈を楽しむのもアリです。感覚で観る場合は何か1つでもビビッとくるものが見つかればOKだと思うものの、最低限ストーリーは理解したいという方は、登場人物がとても多いので、いろいろな映画を観慣れてからトライするほうが良さそうです。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ/リズ・アーメッド/トム・ハンクス/ブライアン・クランストン/マチュー・アマルリック/リチャード・アイオアディ/ジェフリー・ライト/スカーレット・ヨハンソン/ベネディクト・カンバーバッチ/ルパート・フレンド/ホープ・デイヴィス

『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』
2025年9月19日より全国公開
パルコ、ユニバーサル映画
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

© 2025 FOCUS FEATURES LLC.
Courtesy of TPS Productions / Focus Features © 2025 All Rights Reserved
© 2025 TPS Productions, LLC. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザー/ゴーマン シャノン 眞陽 レンタル・ファミリー【レビュー】

REVIEW『ザ・ホエール』で米アカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーが主…

映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』ジョシュ・ハッチャーソン ジョシュ・ハッチャーソン【ギャラリー/出演作一覧】

1992年10月12日生まれ。アメリカ出身。

映画『ブゴニア』エマ・ストーン ブゴニア【レビュー】

それぞれに強烈な世界観を持つ作品を作り出してきたヨルゴス・ランティモスとアリ・アスターがタッグを組んだ本作は…

映画『たしかにあった幻』ヴィッキー・クリープス たしかにあった幻【レビュー】

フランス、パリから神戸にやってきたコリー(ヴィッキー・クリープス)を主人公とした本作では、コリーの目線を通して日本人の死生観が…

映画『禍禍女』南沙良 禍禍女【レビュー】

南沙良、前田旺志郎、アオイヤマダ、髙石あかり、鈴木福といった若手実力派が名を連ね、ゆりやんレトリィバァが初監督を務めた本作は、監督自身が経験した実際の恋愛を基に作られた…

Netflix映画『ジェイ・ケリー』アダム・サンドラー アダム・サンドラー【ギャラリー/出演作一覧】

1966年9月9日生まれ。アメリカ生まれ。

映画『レンタル・ファミリー』ヒット祈願&記者会見:HIKARI監督、ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、ゴーマン シャノン 眞陽、柄本明 この作品は孤独、寂しさへのラブレター『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザー来日!ヒット祈願&記者会見

『37セカンズ』で世界的な注目を集めたHIKARI監督の最新作『レンタル・ファミリー』の公開を控え、主演のブレンダン・フレイザーが約2年ぶりに来日を果たしました。

映画『FRÉWAKA/フレワカ』クレア・モネリー FRÉWAKA/フレワカ【レビュー】

REVIEWタイトルになっている“フレワカ”は、「現地の言葉<fréamhacha(フレー…

映画『トゥギャザー』アリソン・ブリー/デイヴ・フランコ トゥギャザー【レビュー】

とにかく強烈な作品です(笑)。脚本も担当したマイケル・シャンクス監督は…

映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ ツーリストファミリー【レビュー】

スリランカでの苦しい生活から逃れるために、インドに密入国した一家が主人公の本作は、新人監督によって低予算で作られた作品でありながら…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集! 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!

2025年10月から始めた映画学ゼミは、皆様のおかげで第4回(全8コマ)を実施できました。本当にありがとうございます! 2026年に入り、プチリニューアルし、第5回を実施します。

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  2. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  3. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集

REVIEW

  1. 映画『レンタル・ファミリー』ブレンダン・フレイザー/ゴーマン シャノン 眞陽
  2. 映画『ブゴニア』エマ・ストーン
  3. 映画『たしかにあった幻』ヴィッキー・クリープス
  4. 映画『禍禍女』南沙良
  5. 映画『FRÉWAKA/フレワカ』クレア・モネリー

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP