REVIEW

盤上の向日葵【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙

REVIEW

“孤狼の血”シリーズの原作者としても知られるベストセラー作家、柚月裕子の同名小説を映画化した本作は、将棋に人生を翻弄された者達の姿を描いています。将棋をテーマにした作品はこれまでも複数あったなか、本作は柚月裕子らしい世界観が印象的なストーリーとなっています。

映画『盤上の向日葵』坂口健太郎

主人公は、将棋界で突如頭角を現した天才棋士、上条桂介(坂口健太郎)です。上条は、山中で発見された身元不明の白骨死体の捜査線上で名前が挙がります。殺人が疑われる事件と天才棋士にどんな関係があるのかは観てのお楽しみとして、さすが柚月裕子の小説を原作としているだけあって、シリアスでスリリングな展開が楽しめます。

映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙

本作は、社会の片隅で苦しみながら生きる人達の苦悩を、将棋を接点として“表”の世界と“裏”の世界から描いています。さまざまな背景をもつキャラクター達の運命が絡み合うなかで、将棋は破滅を招くのか、救いとなるのか。観方によって、その両面を感じられるストーリーとなっています。

映画『盤上の向日葵』坂口健太郎

坂口健太郎、渡辺謙、佐々木蔵之介、土屋太鳳、高杉真宙、音尾琢真、柄本明、小日向文世など、実力派達の共演も見ものです。

デート向き映画判定

映画『盤上の向日葵』土屋太鳳

カップルにまつわる展開も出てきます。もしもパートナーが同じような立場だったら自分はどうするかを考えると、より臨場感が増すのではないでしょうか。一緒に観るのもありですが、1人でじっくり観て、パートナーへの思いを募らせるのも良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『盤上の向日葵』坂口健太郎

主人公の子どもの頃、若かりし頃のストーリーも重要な要素として出てきます。苦境に置かれながらも懸命に生きようとする主人公の姿に心を動かされる部分もあるでしょう。一方で、衝撃的な展開もあり、社会問題も絡んでいて、大人向けの内容なので、中学生以上になってから観るほうがよいのではないでしょうか。

映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙/佐々木蔵之介/土屋太鳳/高杉真宙/音尾琢真/柄本明/木村多江/小日向文世

『盤上の向日葵』
2025年10月31日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、松竹
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

©2025 映画「盤上の向日葵」製作委員会

TEXT by Myson


関連作

「盤上の向日葵」柚月裕子 著/中央公論新社
Amazonで書籍を購入する

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年10月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙 盤上の向日葵【レビュー】

“孤狼の血”シリーズの原作者としても知られるベストセラー作家、柚月裕子の同名小説を映画化した本作は…

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『女性の休日』 女性の休日【レビュー】

ちょうど今から50年前の今日、1975年10月24日に…

映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗 爆弾【レビュー】

呉勝浩による同名ベストセラー小説を原作として映画化された本作は、知らぬ間に…

海外ドラマ『エイリアン:アース』海外ドラマ『エイリアン:アース』 シドニー・チャンドラー【ギャラリー/出演作一覧】

1996年2月13日生まれ。アメリカ出身。

映画『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』マリアンヌ・ジャン=バプティスト/ミシェル・オースティン ハード・トゥルース 母の日に願うこと【レビュー】

現代のロンドンを繰り広げられる本作は、対照的な性格を持つ姉妹のそれぞれの日常を…

映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人 ミーツ・ザ・ワールド【レビュー】

この町で出会った、アニメにハマっている腐女子の由嘉里(杉咲花)、キャバ嬢のライ(南琴奈)、既婚の No.1 ホスト、アサヒ(板垣李光人)は、それぞれどこか孤独感、空虚感を…

韓国ドラマ『TWELVE トゥエルブ』パク・ヒョンシク パク・ヒョンシク【ギャラリー/出演作一覧】

1991年11月16日生まれ。韓国出身。

『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』豆原一成さん、八木莉可子さんインタビュー 『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』豆原一成さん、八木莉可子さんインタビュー

今回は『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』で恋人役として共演された豆原一成さんと八木莉可子さんにインタビューをさせていただきました。

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「なんとなく孤独、これでいいの?」

今回も、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談を2件取り上げました。最後に、2025年10月劇場公開作品の中で特にオススメの3作品を紹介しています。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3 トーキョー女子映画部マイソンと学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】(スイーツとお飲み物付)女性限定ご招待!

本セミナーでは、「NISA・iDeCoなどの資産形成」「子どもの教育資金」「将来受け取る年金」「住宅購入・住宅ローン」「保険」など、将来に役立つお金の知識や情報、仕組みやルールについて、ファイナンシャルプランナーの先生が初めての方でもわかりやすく優しく教えてくれます。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  2. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ver3

REVIEW

  1. 映画『盤上の向日葵』坂口健太郎/渡辺謙
  2. 映画『女性の休日』
  3. 映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗
  4. 映画『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』マリアンヌ・ジャン=バプティスト/ミシェル・オースティン
  5. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人

PRESENT

  1. 映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP