REVIEW

ディックス!! ザ・ミュージカル【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ディックス!! ザ・ミュージカル』ジョシュ・シャープ/アーロン・ジャクソン

REVIEW

グレイテスト・ショーマン』や『ラ・ラ・ランド』のスタッフが集結したミュージカルというイメージだけで観ると度肝を抜かれるクセの強〜〜〜〜〜い作品(笑)。でも、監督は『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』のラリー・チャールズが務めていると聞けば、異色のミュージカル、しかもぶっ飛んだ作品となっている点は予想できる方もいるでしょう。それにしてもやっぱりA24は目の付けどころが違いますね。

映画『ディックス!! ザ・ミュージカル』ジョシュ・シャープ/アーロン・ジャクソン

本作は冒頭からツッコミどころが満載です。でも、それは敢えての演出。例えば、一卵性双生児の設定について、映画公式資料にある監督インタビューには「ジョシュとアーロンに主役を演じてもらうことは、この映画を撮るにあたっての私の条件のひとつでした。一卵性双生児を起用したり、他の俳優に一人二役で演じさせたりしないということです。まったく似ていない2人の男性にしたかったんです」とあります。そして、他にも「どないやねん(笑)!」と言いたくなる要素が満載で、観ていたらどうでもよくなってくるのでご安心を。

映画『ディックス!! ザ・ミュージカル』ボーウェン・ヤン

メロディがすごく綺麗で一流のミュージカルというクオリティながら、歌詞がおったまげ〜な点も本作の魅力です。「こんな素敵なメロディにのせて、どんな歌詞を歌っとんねん(爆笑)!」というシーンが満載です。会話もぶっ飛んでいるので、だんだん脳みそが溶けていくのを感じます(笑)。

映画『ディックス!! ザ・ミュージカル』ミーガン・ジー・スタリオン

そして、一度観たら脳裏から離れないキャラクターといおうか、クリーチャーも登場します。“下水道ボーイズ”はキモ過ぎるのに、何度も映してくるので麻痺してだんだん笑えてきます。そして、お母さんのアレが衝撃的で、絶句の後にこみあげてくるものがあります。

映画『ディックス!! ザ・ミュージカル』ネイサン・レーン/メーガン・ムラーリー

とにかく強烈なんですが、観てもらうのが1番早いですね。でも冗談が通じない方は観ないでください(苦笑)。

デート向き映画判定

映画『ディックス‼ ザ・ミュージカル』ジョシュ・シャープ/アーロン・ジャクソン/ミーガン・ジー・スタリオン

真面目なカップルにはNGですが、下品な笑いもOKというカップルなら、一緒に笑えって楽しめます。下ネタが豊富ですが、突き抜けているので逆に爽快で、ぶっ飛び過ぎていて笑えます。『グレイテスト・ショーマン』や『ラ・ラ・ランド』を手掛けたスタッフによるミュージカルというと誘い易いでしょうが、しっかりそうでない部分も伝えておくことをオススメします。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『ディックス‼ ザ・ミュージカル』ジョシュ・シャープ/アーロン・ジャクソン/ネイサン・レーン/メーガン・ムラーリー

映画公式資料によると、「映倫が定めた本作のレーティングはR15+ですが本編には大変不謹慎で過激なシーンがあるため、18歳以上の鑑賞を推奨します」とあり、同感です(笑)。少し大人になり、不本意にも下ネタに免疫がついてから観たほうが気楽に楽しめるでしょう。

映画『ディックス‼ ザ・ミュージカル』ジョシュ・シャープ/アーロン・ジャクソン/ネイサン・レーン/ボーウェン・ヤン/ミーガン・ジー・スタリオン

『ディックス!! ザ・ミュージカル』
2025年1月17日より全国公開
R-15+
トランスフォーマー
公式サイト

ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

© 2023 SEWER BOYS RIGHTS LLC. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ 心理学から観る映画59:研究倫理に反する実験とその被害『エクスペリメント』『まったく同じ3人の他人』

『まったく同じ3人の他人』というドキュメンタリーを観ました。生き別れた三つ子が再会する感動のストーリーかと思いきや、驚愕の背景を知り、研究倫理について改めて考えさせられました。そこで今回は研究倫理をテーマとします。

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』ヴァネッサ・パラディ ヴァネッサ・パラディ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年12月22日生まれ。フランス出身。

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  2. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  3. 映画『おーい、応為』長澤まさみ

REVIEW

  1. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  2. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  3. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  4. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  5. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP