REVIEW

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』クリス・パイン/ミシェル・ロドリゲス/ジャスティス・スミス/ソフィア・リリス

これは本当に楽しい作品!いっぱい笑いました。原作の“ダンジョンズ&ドラゴンズ”は1974年にアメリカで生まれたテーブルトークRPGで、昨今では大人気海外ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』をきっかけに知った方も多いのではないでしょうか。私もゲーム名だけは知っていたもののどんなゲームかは知らないままで、『ストレンジャー・シングス』をきっかけにすごく気になっていました。だから、この映画で内容を知られたのは大変ラッキーです。壮大なファンタジーアドベンチャーとして描かれつつも、おバカなノリがすごく楽しくて、良い意味で軽い!笑いどころも満載で心の中でツッコミまくりながら楽しめます。想像力を駆使して戦いに挑むという展開はまさにテーブルトークRPGを原作としているからであると思いますが、だからこそくだらなくてリアルな手段をとってしまう間抜けなところに親近感が湧き、笑えます。『ストレンジャー・シングス』ファンとして観ても、ノリが通じるところが多々あり、個性的で愛しさを感じさせる仲間達と共に戦うという設定も共感を誘います。
そして、キャストも最高!まず無敵の戦士を演じるミシェル・ロドリゲスがめちゃカッコイイ!彼女が演じるとキャラの強さに説得力が出ます。ヒュー・グラント演じるペテン師もリアル過ぎて最高!こういう役をやらせたら右に出るものはいませんね(褒めてます!)。あとはレゲ=ジャン・ペイジの目力!彼が演じるゼンクも美味しいキャラですよ。コメディアンなクリス・パインも新鮮です。
本作は子どもの頃に『グーニーズ』を観てワクワクしたような感覚もくれることでしょう。子ども時代に観たらきっと映画好きになるきっかけになるはず。とはいえ、子ども向けというわけではなく大人も楽しめます。本当に楽しいのでぜひご覧ください!

デート向き映画判定

気まずくなるようなシーンはないし、ホッコリ笑えるシーンも豊富なのでデートにもオススメです。また、ファンタジーにつきものの気味の悪いクリーチャーもそれほど出てこないので観やすいと思います。原作のゲームを知らなくても全く問題なく楽しめるし、初デートでも安心して誘えます。一緒に笑えると場が和むはずなので、デートで緊張してしまいそうという方にもオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定

本作の個性的なキャラクターやノリは、キッズやティーンの皆さんも気に入ると思います。カッコ良いシーンももちろんありますが、少し鈍くさいところが愛嬌ありで親近感が湧くはずです。応援しながら一緒に冒険するつもりで楽しんでください。

『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』
2023年3月31日より全国公開
東和ピクチャーズ
公式サイト

© 2022 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, DUNGEONS & DRAGONS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. © 2022 HASBRO.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『レイブンズ』瀧内公美さんインタビュー 『レイブンズ』瀧内公美さんインタビュー

写真家、深瀬昌久の78年に渡る波瀾万丈の人生を、実話とフィクションを織り交ぜて描いた映画『レイブンズ』。今回は本作で、深瀬昌久の最愛の妻であり被写体でもあった洋子役を演じた瀧内公美さんにインタビューさせていただきました。

映画『ミッキー17』ロバート・パティンソン ミッキー17【レビュー】

『パラサイト 半地下の家族』で第92回アカデミー賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)を受賞したポン・ジュノ監督(脚本、製作を兼務)が、この度制作したハリウッド映画は…

映画『ANORA アノーラ』マイキー・マディソン マイキー・マディソン【ギャラリー/出演作一覧】

1999年3月25日生まれ。アメリカ出身。

映画『BAUS 映画から船出した映画館』染谷将太 BAUS 映画から船出した映画館【レビュー】

2014年、東京都、吉祥寺の映画館“バウスシアター”が閉館となりました。本作は、この映画館を親の代から運営してきた本田拓夫著…

映画『白雪姫』レイチェル・ゼグラー 白雪姫【レビュー】

1937年に製作されたディズニーの『白雪姫』は、世界初のカラー長編アニメーションであり、ウォルト・ディズニー・スタジオの原点とされています…

映画『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』 ニンジャバットマン対ヤクザリーグ【レビュー】

バットマン・ファミリーが戦国時代の歴史改変を食い止めた『ニンジャバットマン』の続編…

【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性 自分を知ることからすべてが始まる【映画でSEL】

SEL(社会性と情動の学習)で伸ばそうとする社会的能力の一つに「自己への気づき」があります。他者を知るにも、共感するにも、自己をコントロールするにも、そもそも自分のことを全く理解していなければ始まりません。

映画『悪い夏』北村匠海 悪い夏【レビュー】

染井為人著の原作小説は、「クズとワルしか出てこない」と話題を呼び、第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しています。映画化の際には…

映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』Kōki,/渡邊圭祐/綱啓永 女神降臨 Before 高校デビュー編【レビュー】

本作は、縦スクロール形式のデジタルコミック“webtoon”で人気を博したyaongyi(ヤオンイ)作の同名コミックを原作としています…

映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ 教皇選挙【レビュー】

圧倒されっぱなしの120分でした。教皇に“ふさわしい”人間の境界線をテーマに、神に仕える聖職者達の言動、ひいては人格を通して…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  2. 映画『風たちの学校』
  3. 【映画でSEL】海辺の朝日に向かって手を広げる女性の後ろ姿

REVIEW

  1. 映画『ミッキー17』ロバート・パティンソン
  2. 映画『BAUS 映画から船出した映画館』染谷将太
  3. 映画『白雪姫』レイチェル・ゼグラー
  4. 映画『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』
  5. 映画『悪い夏』北村匠海

PRESENT

  1. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
  2. 映画『私の親愛なるフーバオ』
  3. 映画『デュオ 1/2のピアニスト』カミーユ・ラザ/メラニー・ロベール
PAGE TOP