REVIEW

私はいったい、何と闘っているのか

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『私はいったい、何と闘っているのか』安田顕

芸人、役者、作家と幅広いジャンルで活躍するつぶやきシローによる著書を『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』『神様はバリにいる』などの作品を手掛けてきた李闘士男監督が映画化した本作。物語の主人公はスーパーの主任として働き、店長昇進を目指す春男(安田顕)で、彼が仕事や家庭内で起こる出来事に奮闘する様子が描かれています。仕事や家族がテーマになっている点では、どんな方でも親しみやすく、一見“いい人”な春男の脳内で繰り広げられる戦いに共感できるのも本作のポイントだと思います。
今作で安田顕はごく一般的な中年男性を好演しており、シリアスなシーンやコメディタッチなシーンも多い作品ですが、安田顕が思いっきり演じていることで春男というキャラクターに一層親近感を与えています。その他にも小池栄子、岡田結実、ファーストサマーウイカ、伊集院光、SWAY(劇団EXILE)、金子大地らが出演し、本作を彩っています。個人的にはファーストサマーウイカが普段テレビなどで見かける姿とは全く違うキャラクターに扮していてとても驚きました。その他の俳優陣も個性的なキャラクターを演じているので注目です。
主人公の職場や家庭内での絶妙な立ち位置が上手く表現されている点は、誰もが共感できると思いますし、良かれと思ってやっていることが予想外の方向に展開していってしまう切なさと可笑しさのバランスも見事な作品です。主人公と同じように日々小さなストレスを抱えている方には特にオススメです。

デート向き映画判定
映画『私はいったい、何と闘っているのか』安田顕/小池栄子

春男を中心とした人間ドラマが映し出されていて、気まずいシーンなどもないので、どんなデートで観てもOKです。職場や家庭内に対する春男の本音が赤裸々に語られているので、これを機にお互いの仕事や家族の話をするのも良いと思います。また、春男達夫婦の恋愛エピソードも登場するので、将来結婚を考えているカップルの場合はぜひ参考にしてみてください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『私はいったい、何と闘っているのか』安田顕/岡田結実

皆さんの場合は春男の子ども達目線で観られるのではないでしょうか。子ども達の何気ない行動や言動が実はお父さんの心に刺さっているという描写もあるので、家庭内で普段ご自身がどんな態度をしているのか、これを機に振り返ってみて欲しいと思います。

映画『私はいったい、何と闘っているのか』安田顕/小池栄子/岡田結実/ファーストサマーウイカ/SWAY(劇団EXILE)/金子大地

『私はいったい、何と闘っているのか』
2021年12月17日より全国公開
日活、東京テアトル
公式サイト

TEXT by Shamy

©2021 つぶやきシロー・ホリプロ・小学館/闘う製作委員

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2【レビュー】

かつて子ども達に人気だったピザレストラン“フレディ・ファズベアーズ・ピザ”で恐ろしい体験をしたマイク(ジョシュ・ハッチャーソン)と妹のアビー(パイパー・ルビオ)、警察官のヴァネッサ(エリザベス・レイル)は、あれから1年半経ち、平穏な日々を取り戻しつつあり…

映画『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』ロムニック・サルメンタ/イライジャ・カンラス アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス【レビュー】

怖い!巧い!物語の舞台はレストランの一席、ほぼ2人の登場人物で展開される会話劇で、ここまでスリリングな作品に仕立て上げるとは…

映画『恋愛裁判』唐田えりか 唐田えりか【ギャラリー/出演作一覧】

1997年9月19日生まれ。千葉県出身。

映画『グッドワン』リリー・コリアス 利口な子どもに甘える大人『グッドワン』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は、父と娘、父の友人の3人で出かけたキャンプでの様子を描く『グッドワン』を取り上げ、娘サム、父クリスと、その友人マットそれぞれの視点でどんな思考が働いていたかを想像してみます。

映画『モディリアーニ!』リッカルド・スカマルチョ モディリアーニ!【レビュー】

35歳の若さで亡くなったイタリア人の芸術家アメデオ・モディリアーニの人生を変えた3日間を描く本作では、ジョニー・デップが『ブレイブ』(1997)以来約30年ぶりに監督を務めました…

映画『28年後... 白骨の神殿』ジャック・オコンネル/レイフ・ファインズ 28年後… 白骨の神殿【レビュー】

おもしろすぎる!テーマが深い上に、遊び心もちゃんとあって、観賞中はテンション爆上がり…

映画『AFRAID アフレイド』ジョン・チョウ ジョン・チョウ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年6月16日生まれ。韓国出身。アメリカ、ロサンゼルス育ち。

映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』南沙良/出口夏希/吉田美月喜 万事快調〈オール・グリーンズ〉【レビュー】

原作者の波木銅は、現役大学生だった21歳の時に、同名小説で松本清張賞を受賞…

映画『長安のライチ』ダーポン(大鵬)/テレンス・ラウ(劉俊謙) 長安のライチ【レビュー】

REVIEW『熱烈』で監督・脚本を務めたダーポン(大鵬/ダー・ポンと表記される場合もある)…

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ヒュー・ボネヴィル/ローラ・カーマイケル/ジム・カーター/ラケル・キャシディ/ブレンダン・コイル/ミシェル・ドッカリー/ケヴィン・ドイル/マイケル・フォックス/ジョアン・フロガット/ハリー・ハッデン=パトン/ロブ・ジェームズ=コリアー/アレン・リーチ/フィリス・ローガン/エリザベス・マクガヴァン/ソフィー・マックシェラ/レスリー・ニコル/ダグラス・リース/ペネロープ・ウィルトン ダウントン・アビー/グランドフィナーレ【レビュー】

テレビシリーズ、映画版と全部観てきた者として、15年の歴史を振り返ると、感慨深いものがあります…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 昨日よりちょっと賢く生きるための【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  2. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  3. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン

REVIEW

  1. 映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』
  2. 映画『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』ロムニック・サルメンタ/イライジャ・カンラス
  3. 映画『モディリアーニ!』リッカルド・スカマルチョ
  4. 映画『28年後... 白骨の神殿』ジャック・オコンネル/レイフ・ファインズ
  5. 映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』南沙良/出口夏希/吉田美月喜

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. 映画『ツーリストファミリー』シャシクマール/シムラン/ミドゥン・ジェイ・シャンカル/カマレーシュ・ジャガン/ヨーギ・バーブ
PAGE TOP