REVIEW

ワンダーウーマン 1984

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ワンダーウーマン 1984』ガル・ガドット

2020年は新型コロナウィルス感染症の影響でハリウッド・アクション超大作の多くが公開延期となったので、それに飢えている映画ファンにとっては、本作そのものが救世主となるといっても良いのではないでしょうか。冒頭のアマゾン族のシーンから壮大なスケールで描かれていて、一気にこの世界観に引き込まれます。そして本作では“真実”が重要なテーマになっていて、真実がダイアナのその後の運命にどれだけ大きなインパクトを与えるものになるか、冒頭のシーンでしっかりと伏線が張られています。
また、シリーズ前作を観た人はクリス・パインが演じるスティーブがなぜ出てくるのか不思議に思うはず。今作では、スティーブがまたダイアナのもとに現れることこそがダイアナの試練となり、ラブストーリーとしての見どころにもなっています。そして、今回はダイアナのファッションだけでなく、スティーブのファッションにも要注目。2人のやり取りのなかにコミカルなシーンもあって、緊張と緩和が程よい感じでテンポも良く、上映時間の2時間半もあっという間です。
全体として今作は、ダイアナの身体的な強さだけでなく、真の強さが試されるストーリーになっていると同時に、現代社会に蔓延する行き過ぎた個人主義にも一石を投じるテーマを描いています。ダイアナがラストで発するメッセージは、ある意味新しいなとも思えて、現代社会を見つめ直す意味でも見応えのある作品となっています。もちろんダイアナがめちゃめちゃ美しくてカッコ良いので、爽快感も存分に味わってください。

デート向き映画判定
映画『ワンダーウーマン 1984』ガル・ガドット/クリス・パイン

今作はラブストーリーといっても良いくらいの内容で、ロマンチックなシーンが多く、ダイアナがスティーブと一緒にいて幸せというムードが存分に伝わってきます。切ないシーンもあってキュンとするので、隣りにいる好きな人を一層愛おしく感じられるかもしれません。アクションは当然迫力があり、老若男女楽しめる内容で、どんなカップルのデートにもピッタリです。初デートでも安心して観られますよ。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ワンダーウーマン 1984』ガル・ガドット

冒頭のシーンでは、幼き頃のダイアナが登場してカッコ良い姿を披露しているので、キッズの皆さんもグッと引き込まれると思います。また、ダイアナ以外のキャラクターのストーリーでは親子関係が重要な鍵を握っているので、親子で観るのもアリでしょう。上映時間は長めですが、見せ場が要所要所にあるので、飽きないはず。またダイアナ自身が華やかでスタイル抜群なので、彼女のファッションを観ているだけでも楽しめます。

映画『ワンダーウーマン 1984』ガル・ガドット

『ワンダーウーマン 1984』
2020年12月18日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト

© 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『悪い夏』北村匠海 『悪い夏』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『悪い夏』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『ゆきてかへらぬ』広瀬すず/木戸大聖/岡田将生 ゆきてかへらぬ【レビュー】

鈴木清順監督の大正浪漫三部作といわれる『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』や、相米慎二監督の『セーラー服と機関銃』などを手掛けた名脚本家、田中陽造のオリジナル脚本『ゆきてかへらぬ』は…

映画『奇麗な、悪』瀧内公美 奇麗な、悪【レビュー】

中村文則による原作「火」を映画化した本作は…

映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』アンソニー・マッキー キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド【レビュー】

ファルコンことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)は、元祖キャプテン・アメリカのスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)から盾を託され…

映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-【レビュー】

2017年9月に始動した音楽原作キャラクターラッププロジェクト“ヒプノシスマイク”は…

映画『ファーストキス 1ST KISS』松たか子 松たか子【ギャラリー/出演作一覧】

1977年6月10日生まれ。東京都出身。

映画『ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻』アリシア・ヴィキャンデル/ジュード・ロウ ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻【レビュー】

REVIEW政治的手腕を発揮しながらも、暴君としてイギリス史に悪名を刻んだヘンリー8世には…

映画『聖なるイチジクの種』ソヘイラ・ゴレスターニ/マフサ・ロスタミ/セターレ・マレキ 聖なるイチジクの種【レビュー】

REVIEWイランでは2022年に、ある若い女性がヒジャブ(髪の毛を覆う布)を付けておらず…

映画『コメント部隊』ソン・ソック コメント部隊【レビュー】

情報社会になった現代、大きな組織による世論操作が行われているのではないかと…

映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』キーラン・カルキン キーラン・カルキン【ギャラリー/出演作一覧】

1982年9月30日生まれ。アメリカ出身。

部活・イベント

  1. 【ARUARU海ドラDiner】サムライデザート(カップデザート)
  2. 【ARUARU海ドラDiner】トーキョー女子映画部 × Mixalive TOKYO × SHIDAX
  3. 【ARUARU海ドラDiner】サポーター集会:パンチボール(パーティサイズ)
  4. 【ARUARU海ドラDiner】プレオープン
  5. 「ARUARU海ドラDiner」202303トークゲスト集合

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トム・ホランド/ゼンデイヤ 映画好きが選ぶマーベル映画ランキング

2025年もマーベルシリーズ最新作が公開されます。そこでこれまでのマーベルシリーズも合わせて盛り上げたいということで、ランキングを実施しました。

映画『ベルヴィル・ランデブー』 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.3

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダーほか トーキョー女子映画部が選ぶ 2024年ベスト10&イイ俳優MVP

毎年恒例のこの企画では、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

REVIEW

  1. 映画『ゆきてかへらぬ』広瀬すず/木戸大聖/岡田将生
  2. 映画『奇麗な、悪』瀧内公美
  3. 映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』アンソニー・マッキー
  4. 映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
  5. 映画『ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻』アリシア・ヴィキャンデル/ジュード・ロウ

PRESENT

  1. 映画『悪い夏』北村匠海
  2. 映画『ロングレッグス』マイカ・モンロー
  3. 映画『TATAMI』アリエンヌ・マンディ
PAGE TOP