ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター(以下、スタジオツアー東京)では,2024年8月19日から30日まで,土日を除く平日のみ10日間限定で、「サマー・ワークショップ」が開催されています。このプログラムは、通常、学校団体のみが受講できる「エデュケーション・プログラム」を、今回初めて一般の子どもたち向けに開講するもので、学校団体向けの「エデュケーション・プログラム」の中でも人気の二つのクラスをアレンジした内容となっています。一つは、映画に出てくるモノのデザインや創造性を学ぶ「映画のグラフィック・アート」、もう一つは、映画にとって重要な音がどのように作られているか学ぶ「アート・オブ・サウンド」です。この度、「アート・オブ・サウンド」の様子を取材させていただきました。
アート・オブ・サウンド(Art of Sound)
関連科目:理科、数学、音楽、キャリア
対象レベル:小中高の全学年
アート・オブ・フォーリー(音響制作)の授業では、映画で使われる音響に加え、効果音アーティストが何をするかを理解することに焦点を当てています。映画の背景音をどのように作成するか、音波とその特性についても学習できるほか、実践的なワークショップでは音響効果担当になりきり、映画「ハリー・ポッター」の様々なシーンにつける背景音の作成を体験できます。
※今回はこちらのクラスを取材
映画のグラフィック・アート(Movie Graphics)
関連科目:美術、表現、キャリア
対象レベル:小中高の全学年
「ハリー・ポッター」の映画を制作する際に重要な要素の一つに、グラフィック・アートの技術があります。映画制作では、特にグラフィック・デザイナーのチームが、映画のシーンに生命を吹き込むため、細部までディテールを追加する仕事をしています。この授業では、学生たちはグラフィック・デザイナーの役割が映画制作においてどれほど重要なのかを学びます。
アート・オブ・サウンド(Art of Sound)の様子
最初に先生から、フォーリー・アーティストの簡単な説明があり、映画のシーンを観ながら、どんな風に音が作られていくのか皆で考えながら授業が進められていきます。
ハリー・ポッターのペットのヘドウィグの羽音やドラゴンが羽ばたく音をその場で再現して、目をつむって聞いている様子です。
音を聞いて音波の波形を描いてみました。
道具を使って、グループで一緒にシーンの中の音を再現しました。
フォーリー・アーティストとは
効果音を作る人のこと。「フォーリー」は、映画の効果音を最初に作ったとされる、ジャック・ドノヴァン・フォーリーの名前からとったといわれています。
受講者の感想は?
Q:今回の参加されたきっかけは?
●参加者Aさん(中学2年生)
小さい頃から「ハリー・ポッター」の本を読んでいて、このハリー・ポッターのスタジオツアーができてから、ずっと来たいと思っていました。この機会を作っていただいたので、絶対来たいと思って参加しました。
●参加者Bさん(中学2年生)
私は友達に誘われてハリー・ポッターに興味を持って来ました。
Q:今日体験してみて、どんなところが楽しかったですか?
●参加者Aさん(中学2年生)
映画の裏を知られて、こういう音の仕事もあるんだなってちょっと興味が湧きました。
●参加者Bさん(中学2年生)
私は音とかにはあまり興味がなかったんですけど、これで知って,結構興味を持てて、もう一回やってみたいなって思いました。
Q:今日受けてみて、これから映画を観る時に観方が変わるとしたら、どんな風に変わりそうですか?
●参加者Aさん(中学2年生)
最初は音とか全然気にしてなかったんですけど、これからはどうやって作ってるのかなと気にして観ます。
●参加者Bさん(中学2年生)
海のシーンとか音を作るのが難しそうだなって思ったんですけど、いろんな音を一緒に合わせて作っている感じだったので、どんなのかなって考えながら観たいと思いました。
Q:今後の生活とか勉強で活かせそうなことって何かありますか?
●参加者Aさん(中学2年生)
音波は今ちょうど授業でやっていたので、「これ、授業でやったのだ!」って思いました。次テストとかあったら使ってみたいです。
●参加者Bさん(中学2年生)
私も同じで、理科とかで音波の授業をやっていて、楽しく覚えられたので、テストで結構良い点を取れるかなって思いました。
この授業の最後には修了証を授与されます。映画制作の裏側を知ることでもっと映画に興味が湧くことはもちろん、映画のお仕事に興味を持ってくれる子ども達が出てきてくれると嬉しいなと思います。
小学生から高校生向け「サマー・ワークショップ」概要
スタジオツアー東京で提供されている「エデュケーション・プログラム」は、イギリスで数々の受賞歴を持ち、日本の文部科学省学習指導要領の学習目標にも沿うように設計されているそうです。2023年9月のサービス開始以降、全国の小学校から高校、専門学校まで1000名以上の方が体験しています。
今回開催されている「サマー・ワークショップ」では通常のスタジオツアー東京のチケットを持っている小学生から高校生までの一般のお客様が参加でき、参加者には専用のワークシートが配布されます。
公式サイト
■実施期間
8月19日(月)~8月30日(金) (土日を除く平日のみ10日間)
■受付スロット
9:30~10:15 / 10:45~11:30 2回/日(45分のクラス)
※ツアーへは本プログラム受講後に参加可能。
■対象年齢
①小学生クラス②中高生クラス
■ワークショップ内容
「アート・オブ・サウンド」「映画のグラフィック・アート」の2種のクラスを日替わりで実施。
※日本語のみで実施。
※定員に達した場合には受付終了となる可能性あり。
ワーナー ブラザース スタジオツアー東京「サマー・ワークショップ」:
2024年8月19日取材 PHOTO&TEXT by Myson
Warner Bros. Studio Tour Tokyo – The Making of Harry Potter.