特集

映画で“食”について考えてみよう16:夏の疲れを癒やす秋の食材

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『にがくてあまい』川口春奈/林遣都

いよいよ“食欲の秋”が到来ということで、今回は今が旬の秋の食材について特徴や栄養を紹介したいと思います。旬の食材を食べるメリットについては以前ご紹介しているのでこちらをチェック!

★秋の野菜編

秋の野菜には、食物繊維が豊富なイモ類、ビタミンやアミノ酸が豊富なきのこ類など、体に優しく、胃腸の調子を整えてくれるものが多くあります。

映画『にがくてあまい』川口春奈

■にんじん<旬:秋、冬>
にんじんは定番野菜として1年中スーパーなどで見かけるが、本来の旬は秋から冬。β-カロテンが豊富な野菜で、β-カロテンは体内でビタミンAに変わり、体の抵抗力を高めたり、皮膚や目などを健康に保つ働きがある。また、にんじんの葉にも豊富なビタミンが含まれ、葉付きで購入した際は捨てずに食べるのがオススメ。

■レタス<旬:春、秋>
レタスの約95%が水分で、シャキシャキとした歯ごたえが特徴。生で食べることで、肌にハリを与えるビタミンCや、体の活性酸素の害から守り、ガンや心疾患、脳梗塞の予防に役立つビタミンEを摂取することができる。また、食物繊維も多く含み、お通じを助け、動脈硬化の予防も期待できる。

■さつまいも<旬:秋、冬>
糖質が多いため加熱するだけで甘く、美味しく食べることができる。旬の時期は品種によって異なるが、秋から冬が美味しい季節といわれている。主成分の大半を占めるでんぷんが、肌にハリを与えるビタミンCを守っている。また、食物繊維の中でも便量を増やすセルロースを多く含むため、便秘や糖尿病予防にも効果がある。

■里芋<旬:秋>
山で採れる山芋に対し、人里で採れることから里芋と呼ばれている。里芋には食物繊維が多く含まれ、整腸作用も認められている。イモ類の中では比較的エネルギー量が低いため、ダイエット中の方にもオススメの食材。

■しいたけ<旬:春、秋>
1年中購入可能だが、本来の旬は春と秋の2回。エリタデニンというしいたけ独特の旨味成分があり、栄養価としては血中コレステロールを低下させる働きや、動脈硬化や高血圧を予防する効果がある。その他にもしいたけには免疫力を高める作用を持つβ-グルカンが含まれ、抗がん作用が期待されている。

映画『にがくてあまい』川口春奈/林遣都

★秋の果物編

■りんご<旬:秋>
種類が豊富でスーパーでは通年見かけるが、本来の旬は秋から初冬。りんごにはペクチンと呼ばれる水溶性食物繊維が豊富に含まれる。ペクチンは水に溶けるとゼリー状に固まるため、便秘の場合は便を柔らかくし、下痢の場合は腸壁を守る働きをする。また、りんごの独特な酸味はリンゴ酸という成分で、新陳代謝を活発にし、疲労回復にも有効。

■柿<旬:秋>
種類は、温暖な地方で採れる「甘柿」と、寒い地方での収穫が多い「渋柿」に分かれる。果物の中でも柿はカロテンとビタミンCがかなり豊富。柿1個でビタミンCの含有量はみかんの2倍にもなると言われている。また、美肌にも効果があり、肌荒れ改善にも役立つ。

★秋の魚介類編

■サンマ<旬:秋>
冷凍技術の向上により1年中出回っているが、本来の旬は産卵前の秋。サンマは良質なタンパク質を含み、青魚に特徴的なDHAやEPAも豊富に含まれ、脳の活性化や血液を健康に保つ働きがあり、ガンや動脈硬化予防にも役立つ。また、血合いの部分にはビタミンB群やビタミンA(レチノール)が多く含まれているため、目の疲れを取り、肌に潤いを与える効果もある。

■イカ<スルメイカの旬:秋、冬>
イカは種類によって旬が異なるが、スルメイカの旬は秋から冬。イカは低カロリーで良質なタンパク質を含み、血中コレステロールの値を下げ、血圧の上昇を抑えてくれるタウリンというアミノ酸も豊富。また、更年期障害を予防し、頭痛や冷え性を改善するビタミンEや、免疫力を付けて感染症を防ぐ亜鉛なども豊富に含まれている。

映画『にがくてあまい』林遣都

今回は秋の食材の一部を紹介しましたが、秋の食材には夏の暑さで疲れた体を癒やし、整えてくれる効果のある食材が多くあります。美味しいものが豊富なので食べ過ぎには注意が必要ですが、ぜひ秋の食材の特徴や効果も意識して秋の味覚を楽しんでください!

<参考・引用資料>
三ッ井清貴「服部幸應の食育インストラクター養成講座 テキスト2、3」(がくぶん)
本内容は、上記で語られている内容を一部引用しまとめたものです。

食にまつわる映画をチェック!

にがくてあまい

『にがくてあまい』
ブルーレイ&DVDレンタル・発売中/デジタル配信中
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定

容姿端麗で野菜嫌いなキャリアウーマンのマキは、ある日イケメンな美術教師の渚と出会い、恋に落ちる。あることを機にマキは渚の家に転がり込むことになるが、渚はなんとゲイのベジタリアンだということが発覚する…。

★食の注目POINT!!
野菜嫌いなマキがベジタリアンの渚と出会い、どう野菜嫌いを克服していくのかが見どころ。今回紹介したような栄養豊富な野菜を使って渚がどんな料理を作るのかにも注目です。

朝食、昼食、そして夕食(字幕版)

『朝食、昼食、そして夕食』
DVDレンタル・発売中/デジタル配信中

スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラを舞台に3度の食事の中で垣間見える人々の人生を描いた人間ドラマ。誰かの朝食で始まった物語が、誰かの昼食で思いがけない展開を見せ、誰かの夕食へと繋がっていく。普段何気なく摂っている3食の食事が人生の味を変えるチャンスに…!?

★食の注目POINT!!
さまざまな人々の食事と人生が観られ、改めて食事の大切さを感じられるのではないでしょうか。スペインではどんな食材を使った料理があるのか注目しつつ、料理の参考にするのもオススメです。

©2016映画「にがくてあまい」製作委員会 ©小林ユミヲ/マッグガーデン

TEXT by Shamy(NPO日本食育インストラクターPrimary)

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『バックルームズ』キウェテル・イジョフォー バックルームズ【レビュー】

この短編の再生数はなんと2億回を突破し、パーソンズ監督は17歳で本作の映画化に取りかかり、19歳の時に撮影、20歳で長編デビューを果たしました…

映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ 『私たちは、ちょうどいい。』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『私たちは、ちょうどいい。』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『左利きの少女』ニーナ・イエ かわいいだけじゃ務まらない!名子役特集Vol.4

今回も、主役から脇役まで存在感を大いに発揮している名子役をご紹介します!

映画『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』パンツェッタ・ジローラモ 『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』キャスト&監督登壇!先行プレミア試写会 5組10名様ご招待

映画『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』先行プレミア試写会 5組10名様ご招待

映画『平行と垂直 』安田章大/のん 平行と垂直【レビュー】

主演の安田章大にとって初の企画作品ともなる本作は、自閉スペクトラム症の兄、大貴(安田章大)と、妹の希(のん)の物語です…

映画『オークストリートの異変』アン・ハサウェイ/ユアン・マクレガー オークストリートの異変【レビュー】

本作が斬新なのは、日常に突如恐竜が入り込んでくる点です。文字どおり、家に恐竜が来ちゃうんです…

映画『私はあなたを知らない、』坂口健太郎/堀田真由/倉田瑛茉 私はあなたを知らない、【レビュー】

坂口健太郎が主演の中野量太監督作という情報のみで観たいと思い、ポスタービジュアル、あらすじ、キャッチコピーすら目にすることなく本編を拝見しました…

映画『Mr.ノボカイン』ジェイコブ・バタロン ジェイコブ・バタロン【ギャラリー/出演作一覧】

1996年10月9日生まれ。アメリカ出身。

映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春 『さとこはいつも』キャスト登壇付き特別試写会 5名様ご招待

映画『さとこはいつも』キャスト登壇付き特別試写会 5名様ご招待

映画『時には懺悔を』西島秀俊/満島ひかり 時には懺悔を【レビュー】

打海文三による原作「時には懺悔を」には、著者自身が障がいを持つ息子を育てた実体験が反映されているとのことです…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集! 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!

メタ認知は、自分で自分をわかるために必要な認知機能です。今回は、映画鑑賞においてメタ認知の働きによって、鑑賞後の印象が変わるはずという仮説のもと、メタ認知が働く映画鑑賞とそうでない映画鑑賞で何が異なるのかを一緒に考えます。本ゼミでは、映画鑑賞に絡めて日常にも役立つ心理学を取り上げています。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『バックルームズ』キウェテル・イジョフォー
  2. 映画『平行と垂直 』安田章大/のん
  3. 映画『オークストリートの異変』アン・ハサウェイ/ユアン・マクレガー
  4. 映画『私はあなたを知らない、』坂口健太郎/堀田真由/倉田瑛茉
  5. 映画『時には懺悔を』西島秀俊/満島ひかり

PRESENT

  1. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
  2. 映画『TAVERNA DE GAGA―人生はまだまだ面白い―』パンツェッタ・ジローラモ
  3. 映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春
PAGE TOP