特集

映画で“食”について考えてみよう5:誰かと一緒に食事をすることで、栄養の吸収率がUP!?

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『大統領の料理人』カトリーヌ・フロ

皆さんは食事をする理由について考えたことがありますか?私達が食事をすることの1番の理由は、生きていくために欠かすことのできないエネルギーと栄養を補給するためですが、実はそれだけではない大切な理由があります。

食事は人と人とのコミュニケーションを深める場

人間は、自分でエネルギーを生産することができないため、食事を摂ることでエネルギーと栄養を補給しています。私達が生きていくために必要なエネルギーは糖質、たんぱく質、脂質、そして、生理機能を調節するために必要なビタミン、ミネラルなどの栄養素も食べ物から摂取することが必要です。つまり、食事は生命維持のため、子ども達が成長していくために、必要不可欠なものなのです。
では、生きるために必要な栄養分の含まれた食事をただ摂取していれば良いのでしょうか?そんなことはありません。私達は空腹を感じると食事をし、食べることで食欲が満たされます。ですが、1人で黙々と食べるのと親しい人と一緒に食べるのとでは、同じ食事でも得られる満足感が大きく異なります。家族や友人と食事をすると、とても楽しく、心が和み、食欲も増します。食事は、家族団欒をはじめ、人と人とのコミュニケーションを深める場であり、人を幸せにする場としての役割も果たしていると言えます。また、同じ食事内容でも「おいしい」と感じながら味わうことで、栄養の吸収率が変わることもわかっています。人間は、「おいしい」と感じることで脳が刺激され、胃酸や消化酵素などが分泌され、栄養を効率的に吸収するための態勢ができあがります。つまり、誰かと楽しく食事をすることで、栄養の吸収力が高まり、ストレスも解消、さらに精神的安定感や充実感も得られるという良いことずくしなのです!

映画『大統領の料理人』カトリーヌ・フロ/ジャン・ドルメッソン

子どもは食卓で食文化やマナーを学ぶ

近年、核家族化やライフスタイルの多様化により、家族が揃って食事をする機会が減り、食生活も多様化しています。1人で食事をする“孤食”や、同じ食卓に集まっていても、家族がそれぞれ別々のものを食べる“個食”が増え、家族揃って生活リズムを共有することが難しくなっています。しかし、家族で一緒に食事をすることは、子ども達の人格を養う大切な時間でもあります。食前食後の挨拶はもちろん、箸の上げ下ろし、食器の持ち方、食べる時の姿勢、食べ物を口に入れたまま喋らない、不快な音を立てない、食べ物を口に入れたまま喋らない、不快な音を立てない、好き嫌いをしない、出されたものを残さず食べるなどのマナーや、食べ物に感謝する心、食べ物を大切にする心を育むことができます。また、それ以外にもさまざまな食材や調理法を通して、日本の食習慣や食文化についても学ぶことができ、日常の食事の場が大切な子育ての場にもなっているのです。
食事の回数は、1日3回で年間1095回にもなります。このチャンスを逃すことなく、最低朝晩の2回は家族でゆっくりと食事をする時間を持つことが理想です。子どもの心身の発達に重要な3〜8歳の間は特に重要で、健全な人間性を育成するためにもなるべく家族で食卓を囲むことを目指しましょう。

映画『大統領の料理人』カトリーヌ・フロ

上記で挙げた内容から、誰かと一緒に食事をすることは、心身の健康を向上させたり、子どものしつけにもなることが理解できたと思います。その他の食事をする理由として、“病気にならないために適正な食事を摂ること”も挙げられますが、こちらはまた別の機会に詳しく紹介したいと思います。今はコロナ禍で大勢が集まって食事を摂ることは難しいですが、家族やたまに会う友人との食事機会などを大切にして、ぜひ楽しい食事をするように心掛けてみてください!

<参考・引用資料>
三ッ井清貴「服部幸應の食育インストラクター養成講座 テキスト4」(がくぶん)
農林水産省Webサイト
本内容は、上記で語られている内容を一部引用しまとめたものです。

食にまつわる映画をチェック!

『大統領の料理人』
ブルーレイ&DVDレンタル・発売中/デジタル配信中
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定

片田舎で小さなレストランを営んでいたオルタンス・ラボリはスカウトされ、フランス大統領官邸のプライベートキッチンを任されることに。規律で縛られた官邸内は何をするにも窮屈で、同僚の官邸料理人たちは彼女を疎ましく思っている。そんななかめげずに大統領が満足する料理を作ることに専念する彼女の仕事ぶりはやがて認められてくるのだが…。

★食の注目POINT!!
大統領の日々の料理についてメインで描かれていて、料理を通じて築かれていく大統領との絆や、主人公の料理に対するポリシーが見えてきます。

『そらのレストラン』
ブルーレイ&DVDレンタル・発売中/デジタル配信中

北海道せたな町で暮らす亘理は、大好きな家族と仲間達と共に幸せに暮らしていた。そこに、東京からやってきた若者や、札幌の天才シェフも仲間に加わり、亘理はあることを思いつく。それは、せたな町のおいしいものをもっとたくさんの人に届けるため1日限定のレストランを開くことだった…。

★食の注目POINT!!
せたな町のおいしいものはもちろん、時が経てば経つほど深まっていく人間関係にも注目!人は決して1人では生きられないことも見えてきます。

Les Saveurs du Palais ©2012 –Armoda Films- Vendome Production –Wild Bunch – France 2 Cinema

TEXT by Shamy(NPO日本食育インストラクターPrimary)

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『Michael/マイケル』ジャファー・ジャクソン ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】あの映画がおもしろいと思う本当の理由『億万長者の不都合な終末』『急に具合が悪くなる。』『Michael/マイケル』など5作

6月はオススメしたい作品がいっぱいです!一部、短めに取り上げながら、今回はなるべくネタバレせずにお話しています。

映画『さよなら、僕の英雄』マッツ・ミケルセン/ニコライ・リー・コス さよなら、僕の英雄【レビュー】

『さよなら、僕の英雄』というタイトルや、マッツ・ミケルセンの新鮮な風貌から、ホッコリするストーリーなのかと思いきや…

映画『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』ジューン・スキッブ ジューン・スキッブ【ギャラリー/出演作一覧】

1929年11月6日生まれ。アメリカ、イリノイ州ヴァンダリア出身。

映画『億万長者の不都合な終末』メアリー・エリザベス・ウィンステッド 億万長者の不都合な終末【レビュー】

『プラットフォーム』で階級社会を見事に描いたガルデル・ガステル=ウルティア(ガルダー・ガステル=ウルティアと書くこともある)監督の作品…

映画『マジカル・シークレット・ツアー』有村架純/黒木華/南沙良 マジカル・シークレット・ツアー【レビュー】

金の密輸をした主婦達が中部国際空港で逮捕された事件が報道された2017年、育児に追われていた天野千尋監督は、「【金塊を下着に隠して密輸した主婦5人を逮捕】という記事を目にして…

映画『Chime』吉岡睦雄 吉岡睦雄【ギャラリー/出演作一覧】

1976年7月11日生まれ。広島県出身。

映画『急に具合が悪くなる。』ヴィルジニー・エフィラ/岡本多緒 急に具合が悪くなる。【レビュー】

ずっとセリフを浴びていたいと思える作品です。本作を観て、ヴィルジニー・エフィラが演じるマリー=ルー・フォンテーヌと、岡本多緒が演じる森崎真理の間で繰り広げられる対話に…

映画『黒牢城』本木雅弘/菅田将暉/吉高由里子/青木崇高/宮舘涼太/柄本佑/オダギリジョー 黒牢城【レビュー】

歴史ものでこれほどミステリー色が前面に出ているとは新鮮…

映画『ヌーヴェルヴァーグ』ギヨーム・マルベック/ゾーイ・ドゥイッチ 『ヌーヴェルヴァーグ』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ヌーヴェルヴァーグ』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『ジェニー・ペンはご機嫌ななめ』ジョン・リスゴー 叫んで、泣いて、笑って楽しむ!2026ホラー&スリラー特集

2026年も、ホラー、スリラーがたくさん劇場公開されます。今回は、5つの切り口で分類してみました。お好みの切り口の作品を観る参考にしてもらえると嬉しいです。

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集! 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

今回は、私の研究で扱っている情動知能を取り上げます。非認知能力という言葉を聞いたことがあるでしょう…

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!
  2. 映画『炎上』森七菜/髙橋芽以
  3. 【映画学ゼミ第8回】「感情は有用か、有害か、映画の場合で考える」参加者募集!

REVIEW

  1. 映画『さよなら、僕の英雄』マッツ・ミケルセン/ニコライ・リー・コス
  2. 映画『億万長者の不都合な終末』メアリー・エリザベス・ウィンステッド
  3. 映画『マジカル・シークレット・ツアー』有村架純/黒木華/南沙良
  4. 映画『急に具合が悪くなる。』ヴィルジニー・エフィラ/岡本多緒
  5. 映画『黒牢城』本木雅弘/菅田将暉/吉高由里子/青木崇高/宮舘涼太/柄本佑/オダギリジョー

PRESENT

  1. 映画『ヌーヴェルヴァーグ』ギヨーム・マルベック/ゾーイ・ドゥイッチ
  2. 映画『大統領のケーキ』バニーン・アハマド・ナーイフ
  3. 映画『サヨナラの引力』ク・ギョファン/ムン・ガヨン
PAGE TOP