「素敵な映画との出会い方研究会」は、過去のヒット作を題材にヒットの要因を探り、新たな映画と出会うヒントを得ようという企画です。今回は、現在好評公開中の映画『RRR』のS.S.ラージャマウリ監督の旧作“バーフバリ”シリーズを題材とし、人気の秘密を探りました。
『バーフバリ 伝説誕生』
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『バーフバリ2 王の凱旋』
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①“バーフバリ”について観る前と観た後の印象トーク
マイソン:
正直なところ最初は興味がなかったのですが、あまりに話題になっていたので気になって観ました。
クリスさん:
私も同じ!SNSで盛り上がっていてそんなにおもしろいの?と思いました。
マイソン:
実際に観たら話題になる理由がわかりました。いろいろ斬新ですよね(笑)。
クリスさん:
漫画的な表現を実写でドンと見せていて、あの力強さが良かったんだと思います。服に火を付けたら鎧がバンと出てきたり(笑)。嘘だとわかっていてもカッコ良いから許したくなっちゃう。
一同:
ハハハハハ!
シャミ:
最初はコントのように見えるけど、慣れてくると作品の世界観にどっぷり浸って観られますよね。
マイソン:
個人的にお気に入りなのは、あるラブシーンで帯をほどいていく日本の古典芸のような表現があって爆笑しました。
一同:
わかる~(笑)!!
マイソン:
あとは、“バーフバリ”シリーズに限らずインド映画は、踊っている時の笑顔やキメ顔も素敵ですよね!あれは他にはないインド独特の場面だなと思います。
シャミ:
男女共にキメ顔のシーンが必ず差し込まれますよね(笑)。
マイソン:
慣れてくるとそのシーンを待っちゃうんですよね。
クリスさん:
そうやってハマっていくんですよね。
一同:
うんうん!
クリスさん:
あとは、美男美女揃いで目の保養になりますよね。音楽も良かったと思います。歌詞がわからなくても耳に残る音楽でした。
シャミ:
わかりやすいストーリーだけど、ちゃんと伏線があるのも良いですよね。
マイソン:
監督の熱量をすごく感じますよね。インドならではなのかわかりませんが、何かものすごい勢いを感じました。
一同:
うんうん!
マイソン:
インド映画には「そのアイデアはなかった!」と思う部分が多いですよね。
クリスさん:
映画のおもしろさの秘訣は、やっぱりアイデアの豊富さですよね。
シャミ:
“バーフバリ”の場合、エンタメへの振り切り具合が潔いですよね!
クリスさん:
できるできないではなく、監督の「これを見せたいんだ!」という想いの強さを感じます。“アベンジャーズ”などもそうですが、新しいものを見せたいという欲があって、それが映画に対する熱量なんだと思います。
一同:
そうそう!
その後もトークは白熱!議論の結果、次に「新しいものを作りたいという熱量や欲を感じる」他の監督や作品を挙げてみようとなりました。
②新しいものを作りたいという熱量や欲を感じる他の監督や作品は?
M・ナイト・シャマラン
『シックス・センス』
<編集部コメント>
■ヒットしてもしなくても、いつも何かやってくれるんじゃないかと常に期待してしまう。
ガス・ヴァン・サント
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』
ギャスパー・ノエ
『アレックス』
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ギレルモ・デル・トロ
『パシフィック・リム』
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『ヘルボーイ』
クリストファー・ノーラン
『インセプション』
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『インソムニア』
『ダークナイト』
『ダンケルク』
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『メメント』
<編集部コメント>
■『メメント』は何回も観返したくなる構成で、その術中にハマった!
■『インソムニア』を観てこの監督はすごいと思った。
■『ダークナイト』はヒース・レジャーらキャストも良かったし、アクションも素晴らしかった。
ジョージ・ミラー
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
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<編集部コメント>
■話としては単純なのに、目に焼き付く演出で、笑っちゃうくらいスゴい!漫画でやりそうなことを実写でやっているのがスゴい!
ジョン・カーペンター
『遊星からの物体X』
<編集部コメント>
■映像を見せる時の独特のリズムがすごく上手い!
スティーヴン・スピルバーグ
『激突!』
『ジュラシック・パーク』
『ジョーズ』
<編集部コメント>
■『激突!』はシンプルな演出ながらすごく怖かった。
■本当に怖いものを撮らせたらすごく怖く作れるんだろうけど、エンタメ要素を上手くミックスしている。
デイヴィッド・クローネンバーグ
『ヴィデオドローム』
『ザ・フライ』
『シーバース/人喰い生物の島』
ピーター・ジャクソン
『ロード・オブ・ザ・リング』
<編集部コメント>
■『ロード・オブ・ザ・リング』は、今まで誰も観たことがないものを見せてくれた!
ラース・フォン・トリアー
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
『ドッグヴィル』
<編集部コメント>
■後味の悪さが最高!監督の頭の中がどうなっているんだろうと気になる。
リュック・ベッソン
『グラン・ブルー』
『ジャンヌ・ダルク』
『LEON』
<編集部コメント>
■不作といわれるものもあるけれど、特に昔の作品で作りたい気持ち全開で作ったのが伝わってきた作品は素晴らしい。
上田慎一郎
『カメラを止めるな!』
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<編集部コメント>
■低予算でもアイデアで勝負した代表格!公開時のSNSでの盛り上がりがすごかった。
是枝裕和
『万引き家族』
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『ベイビー・ブローカー』
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来日記念舞台挨拶:ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨン、是枝裕和監督
<編集部コメント>
■いつも自分のやりたいテーマの作品を一貫して作っている。
城定秀夫
『アルプススタンドのはしの方』
<編集部コメント>
■『アルプススタンドのはしの方』がすごく良かった。高校の舞台をもとにしていて、あんなにおもしろくできるのかと思った。
ナ・ホンジン
『チェイサー』
<編集部コメント>
■そこまでやるのかと思う描写があり、お国柄の違いも感じつつ、おもしろさを感じた。
パク・チャヌク
『オールド・ボーイ』
『お嬢さん』
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ポン・ジュノ
『パラサイト 半地下の家族』
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編集部で話し合った結果、今回挙がった監督の作品は「今まで誰もやったことがないものを作りたいという監督の意志を感じる」「作り手の伝えたい想いの熱量が観客にも伝わってくる」という結論に至りました。今回挙げた作品はどれも名作揃いで、映画にハマり始めたけど、何から観たら良いのかわからないという方には特にオススメです。今回題材となった“バーフバリ”シリーズや、新作『RRR』もお見逃しなく!
“バーフバリ”シリーズ、S.S.ラージャマウリ監督の新作をチェック
『RRR』
2022年10月21日より全国公開
ツイン
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定キッズ&ティーン向き映画判定
今回の編集メンバーPROFILE
クリス from トーキョー女子映画部正式部員
ブロガー(アメブロ)
インスタ隆盛前はモニターでいろんなものを試しまくって記事にしていた。今は映画と本の感想メイン。元々は洋画ファンだったが近頃は韓国ドラマの方がおもしろく思える。ブルース・リーとオーランド・ブルームに永遠の愛を捧げている。
シャミ from 編集部
映画好きの両親の影響で、子どもの頃から映画に興味を持つ。ジャンルは、人間ドラマやラブコメが特に好き。他ジャンルも幅広く鑑賞し、奥深い映画の世界に魅了されている。
マイソン from 編集部
父の影響で幼少の頃から映画を観て育つ。観る映画はジャンルも製作国も規模も問わない。ハッピーエンドも好きだし、バッドエンドも大歓迎。トラウマ映画も好き。監督や俳優の過去作を辿って観るのも好き。
『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ2 王の凱旋』© ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.
『RRR』©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
『アレックス STRAIGHT CUT』© 2020 / STUDIOCANAL – Les Cinémas de la Zone – 120 Films. All rights reserved.
Photographer : EMILY DE LA HOSSERAY
『お嬢さん』© 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED
『カメラを止めるな!』©ENBUゼミナール
『ダンケルク』© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
『パシフィック・リム』©2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC
『パラサイト 半地下の家族』© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
『ビリーバーズ』© 山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
『ベイビー・ブローカー』©2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』© 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
『万引き家族』©2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.