REVIEW

アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ウーナ・チャップリン

REVIEW

シリーズ3作目となる本作でも、まず映像美と迫力に圧倒されます。物理的に目の前で起こっているように思えるほど、没入感が半端なく、映画館で映画を観る醍醐味をここまで強く訴えかける作品を作ったジェームズ・キャメロン監督やキャストスタッフの方々にまず敬意を表したいと思います。

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』サム・ワーシントン

1作目の劇場公開当時を思い返すと、パンドラの先住民ナヴィの独特のビジュアルから、日本人受けしないのではないかなどの反応があったものの、驚異の映像とストーリーにより多くの観客を虜にしました。そして、2作目では海の雄大さを余すところなく描き、3作目の本作では海に加えて、空中戦の見せ場を多く作るなど、陸、海、空と全空間を使った迫力あるシーンで観客を魅了します。

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』サム・ワーシントン

比類無きスケールで描かれる世界に没入するだけで一定の満足を得られる上に、ストーリーもより盛り上がってくるのが憎いところです。このシリーズのストーリーには、まさに人間の文明が辿ってきた道を振り返る部分があります。本作では、人間の文明を大きく発展させた「火」がテーマとなっており、「火」はパンドラの運命も大きく揺さぶります。

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』
映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』

そして、火の力の象徴となる銃器や、パンドラの資源を搾取する科学技術に対するところで、未知の力を秘めたキリ(シガニー・ウィーバー)の存在がかなり重要な役割を果たしています。どのようなメタファーを思い浮かべるかは人それぞれなところ、個人的には“スピリチュアルと科学”という対比で観てもおもしろいと感じました。

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』シガニー・ウィーバー

スピリチュアルと科学は一見対立しているようでいて、私達が住む世界のあらゆる不思議な事柄は、どちらか一方だけで説明するのは難しいところがあります。なぜなら、いくらあらゆる事象を科学的に解明できたとしても、この世の生物や人間そのものはどうやってどこから生まれたのかという謎は想像はできても完全に解くのは不可能に近いからです。本作でも、パンドラを守る神のような存在であるエイワを信じる力と、武器を手にして戦う必要性の葛藤が描かれており、人間の現実世界で突きつけられている問いがそのまま繁栄されているように映ります。

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』サム・ワーシントン

来日したジェームズ・キャメロン監督は「本当に今ほど世の中が冷たくそして怒りにあふれている時はないと感じています。だからこそ今この映画を作りたいと思いました。我々人間がどういうもので、本来あったのかを思い出せるために」とおっしゃっていました。また、「本作は、曖昧であったり、すごく知的な形で作ってはおらず、皆さんには本当にただキャラクターと共にこの冒険の旅に出ていただきたい」「ぜひ本作をご覧になる時はただ感じていただきたい」とのことでした。なので、まず心のままに感じてご堪能ください。

デート向き映画判定

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』サム・ワーシントン/ゾーイ・サルダナ

誰がどう観てもエンタテインメント超大作で、老若男女問わず楽しめるので、デートで観るのにもピッタリです。今回は特に、ジェイクとネイティリ夫婦が特に子ども達を守るために議論をぶつけ合うので、それぞれの考えや思いに共感できる点があると同時に、客観的に観る機会にもなるでしょう。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ブリテン・ダルトン

シリーズ2作目と同じく、本作でもサリー家の子ども達が大活躍します。次男のロアク(ブリテン・ダルトン)は自分なりに家族や仲間のために役に立ちたいと奮闘し、キリは自分が皆と違うことで悩みつつ、エイワを信じる思いを貫けるかどうかが試されます。そして、人間では唯一ナヴィと暮らしているスパイダー(ジャック・チャンピオン)が思わぬ展開を巻き起こします。なので、皆さんも特に感情移入できるキャラクターが見つかるのではないでしょうか。

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ウーナ・チャップリン/サム・ワ―シントン/ゾーイ・サルダナ/シガーニー・ウィーバー

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』
2025年12月19日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも

©2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

TEXT by Myson


関連作

『アバター』
映画史を物語るクリーチャー映画特集
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 ジェームズ・キャメロン監督が語った5作目までの構想『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』来日記者会見 映画好きが選んだジェームズ・キャメロン監督人気作品ランキング
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

「宮﨑駿のパノラマボックス」メディア取材会、宮崎吾朗監督、鈴木敏夫プロデューサー スタジオジブリの新作映画は!?宮崎吾朗監督&鈴木敏夫プロデューサーが本音で語る宮﨑駿監督の近況【宮﨑駿のパノラマボックス】メディア取材会

スタジオジブリにて、このパノラマボックスに関する記者会見が開かれました。和やかな雰囲気のなか、パノラマボックスのお話、最近の宮﨑駿監督の様子など、貴重なお話をたくさんお聞きしました。以下、ほぼフルバージョンで掲載します。

映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』峯田和伸/若葉竜也/吉岡里帆 ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。【レビュー】

写真家、地引雄一の自伝的エッセイ「ストリート・キングダム」を、田口トモロヲ監督が映画化した本作は…

映画『決断するとき』キリアン・マーフィー/エミリー・ワトソン 決断するとき【レビュー】

主演はキリアン・マーフィー、監督はベルギー出身のティム・ミーランツが務め、製作総指揮はベン・アフレック、製作にはマット・デイモンも名を連ねています…

映画『カミング・ホーム』ベン・キングズレー/ハリエット・サンソム・ハリス/ジェーン・カーティン カミング・ホーム【レビュー】

シニア世代の静かな日常を描いたホッコリかわいいストーリーでありながら、意外にも大きなスケールで、ある意味ぶっ飛んでいる奇想天外な…

韓国ドラマ『愛の不時着』ソン・イェジン ソン・イェジン【ギャラリー/出演作一覧】

1982年1月11日生まれ。韓国、ソウル出身。

映画『グッバイ・クリストファー・ロビン』ドーナル・グリーソン 未公開映画活性課カ行

未公開作品のなかから、当部が気になる作品、オススメしたい作品をご紹介。

映画『全知的な読者の視点から』イ・ミンホ/アン・ヒョソプ/チェ・スビン/シン・スンホ/ナナ/ジス/クォン・ウンソン 全知的な読者の視点から【レビュー】

原作を知らず、タイトルのみ見ると、現実世界の日常を描いた作品だと思う方もいるでしょう。でも、本作はファンタジー・アクション映画で…

映画『君が最後に遺した歌』道枝駿佑/生見愛瑠 君が最後に遺した歌【レビュー】

タイトルに「遺した」とあるので、悲しい展開を予想される方もいるでしょう。ただ、それだけではなく…

Amazon Prime Video映画『ムーンフォール』ハル・ベリー ハル・ベリー【ギャラリー/出演作一覧】

1966年8月14日生まれ。アメリカ、オハイオ州クリーブランド生まれ。

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

ショートドラマ『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』 私ならこうする!『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』を観た女子の本音

ショートドラマ『復讐同盟 —サレ妻と愛人はクズ旦那を制裁する—』をトーキョー女子映画部正式部員の皆さんに観ていただき、感想や「私ならこうする!」を聞いてみました。

映画『ユージュアル・サスペクツ』ガブリエル・バーン/スティーヴン・ボールドウィン/ケヴィン・スペイシー/ケヴィン・ポラック あの名作をリメイクするとしたら、誰をキャスティングする?『ユージュアル・サスペクツ』

今回の「勝手にキャスティング企画!」では、『ユージュアル・サスペクツ』のリメイクを作るとしたら?と…

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第6回】「鑑賞者のローカス・オブ・コントロールと、映画鑑賞における着眼点・感想の関係」参加者募集!
  2. 【映画学ゼミ第5回】「登場人物にみる人間の非合理性」参加者募集!
  3. 映画『グッドワン』リリー・コリアス

REVIEW

  1. 映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』峯田和伸/若葉竜也/吉岡里帆
  2. 映画『決断するとき』キリアン・マーフィー/エミリー・ワトソン
  3. 映画『カミング・ホーム』ベン・キングズレー/ハリエット・サンソム・ハリス/ジェーン・カーティン
  4. 映画『全知的な読者の視点から』イ・ミンホ/アン・ヒョソプ/チェ・スビン/シン・スンホ/ナナ/ジス/クォン・ウンソン
  5. 映画『君が最後に遺した歌』道枝駿佑/生見愛瑠

PRESENT

  1. 映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』イ・レ
  2. 映画『キング・オブ・キングス』
  3. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP