REVIEW

家なき子 希望の歌声

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『家なき子 希望の歌声』ダニエル・オートゥイユ/マロム・パキン

本作は、日本でも3度アニメ化され、親しまれてきた児童文学“家なき子”の実写映画版。過酷な境遇に置かれた少年レミと、旅芸人の親方ヴィタリスが出会い、あることをきっかけに2人は一緒に旅をすることになります。旅の途中、レミの歌の才能が開花し、さらに、さまざまな人との出会いや、困難に立ち向かう様子が描かれています。レミを演じた役マロム・パキンの天使のような歌声は、本当に美しく聴き入ってしまいますし、ヴィタリスを演じたダニエル・オートゥイユの名演も素晴らしく、何度も涙を誘われます。また、レミもヴィタリスもそれぞれ辛い背景があり、壁にぶつかる場面もあるのですが、その時の温かい態度や言葉は、大人なら特に身に染みて心が浄化された気分になると思います。 物語はもちろんのこと、景色や衣装もとても美しいので、観ていてあっという間に本作の世界観に引き込まれます。最近疲れたなと感じていたり、癒やしが足りないという方にはぜひ観て欲しい1作です。

デート向き映画判定
映画『家なき子 希望の歌声』ダニエル・オートゥイユ/マロム・パキン

少年レミを中心とした人間ドラマが描かれ、気まずくなるシーンもないので、デートで観てもOKです。元々原作やアニメ版を知っている方だと、さらに興味を持って本作を観られると思いますし、思い出話に花を咲かせることもできそうです。また、美しい景色や音楽に触れられる作品なので、旅好き、音楽好きな人同士で観るのもオススメです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『家なき子 希望の歌声』マロム・パキン

まさに皆さん世代にピッタリの作品だと思います。ぜひレミと一緒にハラハラドキドキしながら冒険を楽しんで欲しいと思います。レミには悲しいことがたくさん起こりますが、旅芸人の親方ヴィタリスと出会うことで、さまざまな経験をし、強く大きく成長していきます。皆さんも普段生活しているなかできっと嫌なこと辛いことがあると思いますが、そんな時はぜひレミの姿を思い出してみてください。

映画『家なき子 希望の歌声』ダニエル・オートゥイユ/マロム・パキン

『家なき子 希望の歌声』
2020年11月20日より全国公開
東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
公式サイト

TEXT by Shamy

© 2018 JERICO – TF1 DROITS AUDIOVISUELS – TF1 FILMS PRODUCTION – NEXUS FACTORY – UMEDIA

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ 心理学から観る映画59:研究倫理に反する実験とその被害『エクスペリメント』『まったく同じ3人の他人』

『まったく同じ3人の他人』というドキュメンタリーを観ました。生き別れた三つ子が再会する感動のストーリーかと思いきや、驚愕の背景を知り、研究倫理について改めて考えさせられました。そこで今回は研究倫理をテーマとします。

映画『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』ヴァネッサ・パラディ ヴァネッサ・パラディ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年12月22日生まれ。フランス出身。

映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮 ブルーボーイ事件【レビュー】

高度成長期にあった1965年の東京では、街の浄化のため、警察はセックスワーカー達を厳しく取り締まっていました。ただ、セックスワーカーの中には性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けて女性的な体をした通称ブルーボーイが…

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人 君の顔では泣けない【レビュー】

高校1年生の夏、坂平陸(武市尚士)と水村まなみ(西川愛莉)はプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまいます。2人はすぐに元に戻ることができず15年を過ごし…

映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト スプリングスティーン 孤独のハイウェイ

物語の舞台は1982年。ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)は、名声を手に入れながらも、葛藤を抱えて…

映画『2つ目の窓』松田美由紀 松田美由紀【ギャラリー/出演作一覧】

1961年10月6日生まれ。東京都出身。

「第38回東京国際映画祭」クロージングセレモニー:受賞者 東京グランプリは『パレスチナ36』!第38回東京国際映画祭ハイライト

2025年10月27日(月)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開幕したアジア最大級の映画の祭典である第38回東京国際映画祭が、11月5日(水)に閉幕。今年も個性豊かな作品が多数出品され、さまざまなイベントが実施されました。以下に、第38回東京国際映画祭ハイライトをお届けします。

映画『平場の月』堺雅人/井川遥 平場の月【レビュー】

朝倉かすみ著の同名小説を実写化した本作は、『ハナミズキ』『花束みたいな恋をした』(2021年)などを手がけた土井裕泰が監督を務めて…

映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル ぼくらの居場所【レビュー】

カナダのトロント東部に位置するスカボローを舞台に、さまざまな背景を抱えた3組の親子の姿を…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画学ゼミ2025年11月募集用 AI時代における人間らしさの探求【映画学ゼミ第2回】参加者募集!

ネット化が進み、AIが普及しつつある現代社会で、人間らしさを実感できる映画鑑賞と人間にまつわる神秘を一緒に探求しませんか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  2. 映画学ゼミ2025年11月募集用
  3. 映画『おーい、応為』長澤まさみ

REVIEW

  1. 映画『ブルーボーイ事件』中川未悠/中村中/イズミ・セクシー/真田怜臣/六川裕/泰平史/錦戸亮
  2. 映画『君の顔では泣けない』芳根京子/髙橋海人
  3. 映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』ジェレミー・アレン・ホワイト
  4. 映画『平場の月』堺雅人/井川遥
  5. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル

PRESENT

  1. 映画『TOKYOタクシー』オリジナルパラパラメモ
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP