REVIEW

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ハリソン・フォード

子どもの頃からインディ・ジョーンズの数々の冒険を観てきた世代としては、冒頭から「そうそう、コレコレコレ!」と炸裂するインディ節に一気に童心にかえり大興奮。アクションが最初から全開で、観る側のエンジンもフル稼働します!そして、時を経て老年のインディが登場すると哀愁たっぷり。でもでも、意図せず冒険に巻き込まれ、一気に現役に戻るインディのカッコ良さにまたしびれます。老いたインディだからといって、待ち受ける試練がマイルドになることはありません。敵との攻防戦はこれでもかといわんばかりに激しいバトルが何度も繰り返されます。中でもカーチェイスは仕掛けがユニーク!インディ達の動きを観ながら思わず、同じように身体が傾きます(笑)。
さらに映像技術の進歩を大いに感じる仕上がりです。描く時代の幅が広がってもキャラクター達が自然に映り、驚かされます。また、綿密に創作されたストーリーが秀逸。こちらが想像する何歩も先をいく展開に感激します。最後はウルっとさせられる上に仰天の展開。これで終わりかと思えばまたウルっとさせられ、感情の動きが忙しくなりますよ(笑)。キャストは、ハリソン・フォード、マッツ・ミケルセン、トビー・ジョーンズ、アントニオ・バンデラス、トーマス・クレッチマン、スタッフは製作総指揮にスティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、監督にジェームズ・マンゴールド、音楽にジョン・ウィリアムズと、重鎮揃い。映画史を築いてきた重鎮達の仕事は、やはり誰にも真似できない、追いつけない域の神業だなと改めて実感しました。
いろいろな意味で心に響く本作は、インディ世代はもちろん、今の子ども達や若者の心もつかむはず。「これが映画だ!」という雄叫びが聞こえてくるようなパワフルな本作をぜひ大きなスクリーンでご覧ください!

デート向き映画判定
映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』マッツ・ミケルセン

ご存知の通り、カップルで観て気まずい内容はなく、世代を問わず楽しめる作品です。ハラハラドキドキするシーンが満載で、アトラクション感覚で観られるので、初デートでも一緒に盛り上がりやすいと思います。ロマンチックでホッコリするシーンもちらっとあるので、心の距離が開き気味のベテランカップルも良い刺激にあやかれそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ハリソン・フォード/フィービー・ウォーラー=ブリッジ

“インディ・ジョーンズ”シリーズは、1981年に公開された『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から始まり、本作で5作目となります。シリーズの過去の作品は地上波テレビでも何度も放映されているので、世代を超えて多くの方が小さい頃から観ているシリーズではないでしょうか。私も子どもの頃に初めて観て本当にワクワクした気持ちを今でも思い出します。また、映画好きになったきっかけとなる作品の一つでもあります。映画の醍醐味を存分に味わえる作品なので、若い世代の皆さんにもぜひ映画館で観て欲しい作品です。

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ハリソン・フォード/フィービー・ウォーラー=ブリッジ/アントニオ・バンデラス/ジョン・リス=デイヴィス/マッツ・ミケルセン

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
2023年6月30日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

©2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

TEXT by Myson


アメリカ・ロサンゼルスドルビーシアターにて行われた本作のUSプレミアでレジェンド達が大集合!

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』USプレミア、ハリソン・フォード、ジェームズ・マンゴールド監督、スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、ジョン・ウィリアムズ ほか

ハリソン・フォード:気分は最高です。やるべきことはやったと思う。この映画には本当に満足しています。
マッツ・ミケルセン:走って映画館に行ったほうがいい。映画館で見てください。これはジェットコースターのような映画です。
ジェームズ・マンゴールド監督:日本の皆さん、こんにちは。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を皆さんにお見せできることをとても嬉しく思っています。きっと気に入っていただけると思います。おもしろいし、アクションがいっぱい。想像力豊かな作品です。そしてもちろん、ハリソン・フォードが勇敢なインディ・ジョーンズとして戻ってきます。ハリソンが再び活躍する姿を見て、ジョン・ウィリアムズが鉛筆でピアノに書いたパワフルな音楽の美しさとパワーを感じることができるのは、とても嬉しいことだと思うのです。私にとって、“インディ・ジョーンズ”の映画は、映画へのラブレターであり、黄金時代のクラシック映画です。

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』USプレミア、ジョン・ウィリアムズ

そして、御年91歳でまだまだ第一線で活躍する作曲家ジョン・ウィリアムズの指揮による“レイダース・マーチ”も披露されました。

映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』USプレミア、ハリソン・フォード、ジェームズ・マンゴールド監督、マッツ・ミケルセン、フィービー・ウォーラー=ブリッジ

見どころが数え切れないくらいある本作をお見逃しなく!


関連作:“インディ・ジョーンズ”シリーズ

『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』シリーズ1作目

ブルーレイ&DVDレンタル・発売中/デジタル配信中
Amazon Prime Videoで観る U-NEXTで観る Huluで観る

『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』シリーズ2作目

ブルーレイ&DVDレンタル・発売中/デジタル配信中
Amazon Prime Videoで観る U-NEXTで観る Huluで観る

『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』シリーズ3作目

ブルーレイ&DVDレンタル・発売中/デジタル配信中
Amazon Prime Videoで観る U-NEXTで観る Huluで観る

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』シリーズ4作目

ブルーレイ&DVDレンタル・発売中/デジタル配信中
Amazon Prime Videoで観る U-NEXTで観る Huluで観る

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『レイブンズ』瀧内公美さんインタビュー 『レイブンズ』瀧内公美さんインタビュー

写真家、深瀬昌久の78年に渡る波瀾万丈の人生を、実話とフィクションを織り交ぜて描いた映画『レイブンズ』。今回は本作で、深瀬昌久の最愛の妻であり被写体でもあった洋子役を演じた瀧内公美さんにインタビューさせていただきました。

映画『ミッキー17』ロバート・パティンソン ミッキー17【レビュー】

『パラサイト 半地下の家族』で第92回アカデミー賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)を受賞したポン・ジュノ監督(脚本、製作を兼務)が、この度制作したハリウッド映画は…

映画『ANORA アノーラ』マイキー・マディソン マイキー・マディソン【ギャラリー/出演作一覧】

1999年3月25日生まれ。アメリカ出身。

映画『BAUS 映画から船出した映画館』染谷将太 BAUS 映画から船出した映画館【レビュー】

2014年、東京都、吉祥寺の映画館“バウスシアター”が閉館となりました。本作は、この映画館を親の代から運営してきた本田拓夫著…

映画『白雪姫』レイチェル・ゼグラー 白雪姫【レビュー】

1937年に製作されたディズニーの『白雪姫』は、世界初のカラー長編アニメーションであり、ウォルト・ディズニー・スタジオの原点とされています…

映画『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』 ニンジャバットマン対ヤクザリーグ【レビュー】

バットマン・ファミリーが戦国時代の歴史改変を食い止めた『ニンジャバットマン』の続編…

【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性 自分を知ることからすべてが始まる【映画でSEL】

SEL(社会性と情動の学習)で伸ばそうとする社会的能力の一つに「自己への気づき」があります。他者を知るにも、共感するにも、自己をコントロールするにも、そもそも自分のことを全く理解していなければ始まりません。

映画『悪い夏』北村匠海 悪い夏【レビュー】

染井為人著の原作小説は、「クズとワルしか出てこない」と話題を呼び、第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しています。映画化の際には…

映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』Kōki,/渡邊圭祐/綱啓永 女神降臨 Before 高校デビュー編【レビュー】

本作は、縦スクロール形式のデジタルコミック“webtoon”で人気を博したyaongyi(ヤオンイ)作の同名コミックを原作としています…

映画『教皇選挙』レイフ・ファインズ 教皇選挙【レビュー】

圧倒されっぱなしの120分でした。教皇に“ふさわしい”人間の境界線をテーマに、神に仕える聖職者達の言動、ひいては人格を通して…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  2. 映画『風たちの学校』
  3. 【映画でSEL】海辺の朝日に向かって手を広げる女性の後ろ姿

REVIEW

  1. 映画『ミッキー17』ロバート・パティンソン
  2. 映画『BAUS 映画から船出した映画館』染谷将太
  3. 映画『白雪姫』レイチェル・ゼグラー
  4. 映画『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』
  5. 映画『悪い夏』北村匠海

PRESENT

  1. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
  2. 映画『私の親愛なるフーバオ』
  3. 映画『デュオ 1/2のピアニスト』カミーユ・ラザ/メラニー・ロベール
PAGE TOP