REVIEW

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』ビル・スカルスガルド

シリーズ第1作目の舞台は1989年。シリーズ2作目の本作はそれから27年後を描いていて、当時子どもだった彼らが、ある事件によって再び地元に舞い戻り、恐怖に立ち向かう物語です。大人になった彼らは、地元に帰り、仲間達と過ごすなかで徐々に記憶を取り戻していきます。なので、前作の内容を忘れていたり、今作から観るという方も、復習しながら観られます。本作の上映時間はなんと169分もあるのですが、キャラクター一人ひとりにフォーカスし、内容が詰まっているので、思ったほど長さを感じません。恐怖が見せるモノも、ビジュアル的に気持ち悪さがかなりバージョンアップしていて、残虐さもレベルが増しています。恐怖とともに、昔の自分、今の自分と向き合う物語になっていて、人間ドラマとしても引き込まれるし、ラブストーリーの意外な展開も良いスパイスになっているので、観ていて飽きません。ジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャスティンといった人気俳優も加わり、ほか個性派俳優達との競演も見どころとなっています。どこを取ってもスケールアップしているので、上映時間の長さに負けずに観て欲しいです。

デート向き映画判定
映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』ジェームズ・マカヴォイ/ジェシカ・チャスティン/ビル・ヘイダー/イザイア・ムスタファ/ジェイ・ライアン/ジェームズ・ランソン/アンディ・ビーン

吊り橋効果を通り越してギョッとするシーンが何度もあるので、ホラーが本当に本当に苦手な人は誘うと気の毒ではありますが、免疫がありそうなら、デートで観ても楽しいと思います。ロマンチックな展開もあるので、良いムードにあやかれる部分も多少あると思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』ジェシカ・チャスティン

R-15なので残念ながら15歳以上の人しか観られません。高校生や大学生の皆さんはぜひお友達を誘って皆で観てください。シリーズ1作目のテンションとはちょっと異なるというか、スケールアップしている分、見た目の気持ち悪さや怖さが増していると思いますが、皆で観れば、そういうシーンが多いほどきっと楽しめますよね。上映時間が169分と長いので、観賞前にトイレは必須、飲み物のペースも考えましょう。

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』ビル・スカルスガルド

『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
2019年11月1日より全国公開
R-15+
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト

©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝【レビュー】

実に楽しい!良い意味で「なんじゃこりゃ?」というハチャメチャなノリなのに…

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「どうしたらいい出会いがありますか?」他

今回は、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談の中から、下記のお2人のお悩みをピックアップして、マイソンなりにお答えしています。最後にチラッと映画の紹介もしています。

映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ ザ・ザ・コルダのフェニキア計画【レビュー】

REVIEWこれぞウェス・アンダーソン監督作という、何から何までかわいい世界観でありながら…

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流 こんな事があった【レビュー】

2021年夏の福島を舞台に、主人公の17歳の青年のほか、震災後も苦悩しながら生きる人々の姿を…

映画『パルテノペ ナポリの宝石』セレステ・ダッラ・ポルタ セレステ・ダッラ・ポルタ【ギャラリー/出演作一覧】

1997年12月24日生まれ。イタリア出身。

映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ ブロークン 復讐者の夜【レビュー】

『工作 黒金星と呼ばれた男』『アシュラ』などを手掛けたサナイピクチャーズが贈る本作は…

映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』西島秀俊/グイ・ルンメイ Dear Stranger/ディア・ストレンジャー【レビュー】

真利子哲也監督(脚本も担当)による西島秀俊主演作という情報のみで、毎度ながら前情報をほぼ入れずに観て、いろいろ良い驚きが…

映画『風のマジム』伊藤沙莉 風のマジム【レビュー】

マジムって何だろうから始まり、すぐに主人公の名前とわかると、次に「じゃあ、風のマジムってどういうことなんだろう?」という具合に…

映画『ベスト・キッド:レジェンズ』ベン・ウォン ベン・ウォン【ギャラリー/出演作一覧】

2000年1月1日生まれ。中国、上海出身。

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 ファストムービー時代の真逆を行こうと覚悟を決めた!大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート前編

『るろうに剣心』シリーズ、『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史監督が<沖縄がアメリカだった時代>を描いた映画『宝島』。今回、当部の部活史上初めて監督ご本人にご参加いただき、映画好きの皆さんと一緒に本作について語っていただきました。

映画『宝島』妻夫木聡/広瀬すず/窪田正孝 沖縄がアメリカ統治下だったことについてどう思う?『宝島』アンケート特集

【大友啓史監督 × 妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太】のタッグにより、混沌とした時代を自由を求めて全力で駆け抜けた若者達の姿を描く『宝島』が9月19日より劇場公開されます。この度トーキョー女子映画部では、『宝島』を応援すべく、正式部員の皆さんに同作にちなんだアンケートを実施しました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『ふつうの子ども』嶋田鉄太/瑠璃
  2. 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』マイケル・ファスベンダー
  3. 映画『バーバラと心の巨人』マディソン・ウルフ

REVIEW

  1. 映画『ボーイ・キルズ・ワールド:爆拳壊界流転掌列伝』ビル・スカルスガルド
  2. 映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』ベニチオ・デル・トロ/ミア・スレアプレトン/マイケル・セラ
  3. 映画『こんな事があった』前田旺志郎/窪塚愛流
  4. 映画『ブロークン 復讐者の夜』ハ・ジョンウ
  5. 映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』西島秀俊/グイ・ルンメイ

PRESENT

  1. 映画『ホーリー・カウ』クレマン・ファヴォー
  2. 映画『ぼくらの居場所』リアム・ディアス/エッセンス・フォックス/アンナ・クレア・ベイテル
  3. 映画『ミーツ・ザ・ワールド』杉咲花/南琴奈/板垣李光人
PAGE TOP