REVIEW

SHOGUN 将軍【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
海外ドラマ『SHOGUN 将軍』真田広之

REVIEW

真田広之ハリウッド初主演&プロデュース作品ということで、観る前から注目していた方も多いのではないでしょうか。本作は、1975年に発表されたジェームズ・クラべルのベストセラー小説「将軍」が原作となっており、徳川家康ら歴史上の人物からインスパイアされたキャラクター達による戦国群像劇となっています。歴史上の人物名は使われていませんが、「これはあの人かな」とか「あの時代のあの部分を描いているのかな」と想像しながら観ることができます。

海外ドラマ『SHOGUN 将軍』コズモ・ジャーヴィス

物語は、関東地方を治める大名の吉井虎永(真田広之)が、ある策略により窮地に陥る場面から始まります。さらに虎永の領地にオランダ船が漂着し、英国人のジョン・ブラックソーン(コズモ・ジャーヴィス)と出会います。その先の展開は本編をご覧いただくとして、本作ではド派手な戦場シーンよりも、それぞれの人物が虎永のために暗躍する姿が印象に残ります。中には、本当に虎永のために動いているのか、裏切っているのではないかと、困惑させられる場面もあります。

海外ドラマ『SHOGUN 将軍』浅野忠信

出演は、主演の真田広之をはじめ、コズモ・ジャーヴィス、アンナ・サワイ、浅野忠信、平岳大、西岡德馬、二階堂ふみ、阿部進之介、倉悠貴ら国際色豊かなキャストが顔を揃えています。個人的にどのキャラクターにも思い入れがありますが、1人挙げるとしたらアンナ・サワイの演じた鞠子です。彼女が通詞として活躍する姿や、1人の女性としてさまざまな葛藤を抱える姿に共感できます。

海外ドラマ『SHOGUN 将軍』アンナ・サワイ

また、忠義や恩といった日本人特有の感情を上手く表現している場面もあり、製作陣の細かな作り込みに感心すると共に、ハリウッドのスケールでこれだけの物語を観られることに日本人として嬉しくなります。物語自体は今シーズンで一旦完結しているので、ぜひ一気観してみてください。今後シーズン2と3の製作も決定しているということで、どんな展開になるのか楽しみです。

海外ドラマ『SHOGUN 将軍』真田広之

『SHOGUN 将軍』
2024年2月27日よりディズニープラス「スター」にて配信中
公式サイト

© 2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks

TEXT by Shamy

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大 兄を持ち運べるサイズに【レビュー】

原作は、村井理子が書いたノンフィクションエッセイ「兄の終い」…

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ 3名様プレゼント

映画『見はらし世代』井川遥 井川遥【ギャラリー/出演作一覧】

1976年6月29日生まれ。東京都出身。

映画『WEAPONS/ウェポンズ』 WEAPONS/ウェポンズ【レビュー】

ある町から突然17人の子どもが同時に行方不明になるところから始まる本作は、“IT/イット”“死霊館”シリーズなど、傑作ホラーを多数世に送り出してきた…

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智 ナイトフラワー【レビュー】

『ミッドナイトスワン』で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督が、“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は…

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン 『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『Fox Hunt フォックス・ハント』一般試写会 5組10名様ご招待

映画『新解釈・幕末伝』山下美月 山下美月【ギャラリー/出演作一覧】

1999年7月26日生まれ。東京都出身。

映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作 もういちどみつめる【レビュー】

「18・19歳の厳罰化を目的とした、2022年の少年法改正に対して抱いた疑問から制作を始めました」(映画公式サイト、佐藤慶紀監督)とあるように…

映画『喝采』ジェシカ・ラング 『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『喝采』一般試写会 10組20名様ご招待

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画学ゼミ2025年12月募集用 人間特有の感情や認知の探求【映画学ゼミ第3回】参加者募集!

今回は、N「湧き起こる感情はあなたの性格とどう関連しているのか」、S「わかりやすい映画、わかりにくい映画に対する快・不快」をテーマに実施します。

映画『悪党に粛清を』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン 映画好きが選んだマッツ・ミケルセン人気作品ランキング

“北欧の至宝”として日本でも人気を誇るマッツ・ミケルセン。今回は、マッツ・ミケルセン出演作品(ドラマを除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。上位にはどんな作品がランクインしたのでしょうか?

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画学ゼミ2025年12月募集用
  2. 映画『エクスペリメント』エイドリアン・ブロディ
  3. 映画学ゼミ2025年11月募集用

REVIEW

  1. 映画『兄を持ち運べるサイズに』柴咲コウ/オダギリジョー/満島ひかり/青山姫乃/味元耀大
  2. 映画『WEAPONS/ウェポンズ』
  3. 映画『ナイトフラワー』北川景子/森田望智
  4. 映画『もういちどみつめる』筒井真理子/髙田万作
  5. 映画『果てしなきスカーレット』

PRESENT

  1. 映画『楓』旅からはじまるトラベルポーチ
  2. 映画『Fox Hunt フォックス・ハント』トニー・レオン
  3. 映画『喝采』ジェシカ・ラング
PAGE TOP