REVIEW

ブラック・フォン【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ブラック・フォン』メイソン・テムズ

公式サイトでは「恐怖が同時進行する」という表現を使っている点はまさにその通りで、「どっちが怖いんだろ?」と思いながら楽しめる作品です。イーサン・ホークが演じるサイコパスは、次々と子どもを誘拐し監禁しています。そうして街から何人も少年が行方不明になっていくなか、遂にフィニー(メイソン・テムズ)も連れ去られてしまいます。地下室に閉じ込められたフィニーは絶体絶命。そんなとき、地下室にある黒電話が鳴り響きます。その黒電話は回戦が切られており通話ができる状態ではないはずが、向こうから声が聞こえてきます。何度も鳴る黒電話。さてフィニーはどうするのか、というストーリーです。
少年フィニーは超常現象と現実での犯罪を同時に体験しているわけですが、普通に考えたらめちゃめちゃ怖いですね。パニックどころではないと思います。でも、彼が生き延びるためにとった選択の裏には彼の血筋が絡んでいるのかもしれないという筋書きも見えてきて、本作にはいろいろな仕掛けが施されています。設定やストーリーはとてもシンプルなので、少年とサイコキラーが対決するホラーとして気楽にご覧ください。

デート向き映画判定
映画『ブラック・フォン』イーサン・ホーク

サイコキラーは登場しますが頭脳戦がメインで、スプラッターホラーではありません。ただ、同時に起こる超常現象のシーンは視覚的にホラー色を感じられるでしょう。なのでホラーが苦手な方を誘うには向いていませんが、吊り橋効果は期待できそうなので、ホラー映画にも興味を示す相手ならデートで観るのもアリだと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ブラック・フォン』メイソン・テムズ/マデリーン・マックグロウ

ダブルで怖い要素が入っているので、ホラー映画が苦手な方はかなり体力を消耗しそうです。キッズにはまだ怖いかもしれませんが、ホラー映画に興味津々なら逆に盛り上がれるかもしれません。少年フィニーはもちろん、フィニーの妹も大活躍するので、ホラー映画デビューしたい方、ホラー映画のおもしろさがわかってきたという方は、自分もサイコキラーと闘っている気分で楽しんでください。

映画『ブラック・フォン』イーサン・ホーク

『ブラック・フォン』
2022年7月1日より全国公開
PG-12
東宝東和
公式サイト

© 2021 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

ポッドキャスト:トーキョー女子映画部チャンネルアイキャッチ202509 ポッドキャスト【トーキョー女子映画部チャンネル】お悩み相談「なんとなく孤独、これでいいの?」

今回も、正式部員の皆さんからいただいたお悩み相談を2件取り上げました。最後に、2025年10月劇場公開作品の中で特にオススメの3作品を紹介しています。

映画『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』オリヴィア・コールマン/ベネディクト・カンバーバッチ ローズ家~崖っぷちの夫婦~【レビュー】

REVIEW昔、同じような設定の映画があった気がすると思っていたら、やはり元ネタはマイケル…

映画『恋に至る病』長尾謙杜/山田杏奈 恋に至る病【レビュー】

斜線堂有紀による小説を、長尾謙杜と山田杏奈をW主演に迎え映画化した本作。転校生の宮嶺(長尾謙杜)は…

映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗 『爆弾』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『爆弾』一般試写会 10組20名様ご招待

映画『おーい、応為』長澤まさみ 心理学から観る映画58:遺伝と環境がヒトに与える影響『おーい、応為』

今回は、葛飾北斎の娘、お栄(長澤まさみ)の半生を描いた『おーい、応為』を題材に、遺伝と環境が才能に与える影響について考えてみます。

海外ドラマ『ウェンズデー シーズン2』ジェナ・オルテガ ジェナ・オルテガ【ギャラリー/出演作一覧】

2002年9月27日生まれ。アメリカ出身。

映画『愚か者の身分』北村匠海/林裕太/綾野剛 愚か者の身分【レビュー】

闇ビジネスに関するニュースが増えてきた日本において、本作で描かれているような出来事は…

映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平 次元を超える【レビュー】

キービジュアルとタイトル、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という意味深なキャッチコピーだけで観たくなったのは…

映画『見はらし世代』黒崎煌代 黒崎煌代【ギャラリー/出演作一覧】

2002年4月19日生まれ。兵庫県出身。

映画『ヒポクラテスの盲点』 ヒポクラテスの盲点【レビュー】

新型コロナウイルスワクチンの被害が起こっている現実に着目した、中立した立場の取材に基づくドキュメンタリー…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』ウェス・アンダーソン監督 映画好きが選んだウェス・アンダーソン監督人気作品ランキング

今回は、ウェス・アンダーソン監督作品を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。人気作品が多くあるなか、上位にランクインしたのは?

AXA生命保険お金のセミナー20251106ファイナンシャルプランナーversion ファイナンシャルプランナーから学ぶ【明るい未来のための将来設計とお金の基本講座】女性限定ご招待!

本セミナーでは、「NISA・iDeCoなどの資産形成」「子どもの教育資金」「将来受け取る年金」「住宅購入・住宅ローン」「保険」など、将来に役立つお金の知識や情報、仕組みやルールについて、ファイナンシャルプランナーの先生が初めての方でもわかりやすく優しく教えてくれます。

映画『宝島』部活:座談会/大友啓史監督 この映画で問いかけたい「宝」とは…大友啓史監督と語ろう『宝島』部活リポート後編

前回に引き続き今回は映画『宝島』の部活リポートをお届けします。後編では、事前に正式部員の方々にお答えいただいたアンケート結果について議論しました。今回も熱いトークが繰り広げられています!

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『おーい、応為』長澤まさみ
  2. AXA生命保険お金のセミナー20251106ファイナンシャルプランナーversion
  3. 映画学ゼミ:アイキャッチ1/本の上の犬と少女

REVIEW

  1. 映画『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』オリヴィア・コールマン/ベネディクト・カンバーバッチ
  2. 映画『恋に至る病』長尾謙杜/山田杏奈
  3. 映画『愚か者の身分』北村匠海/林裕太/綾野剛
  4. 映画『次元を超える』窪塚洋介/松田龍平
  5. 映画『ヒポクラテスの盲点』

PRESENT

  1. 映画『爆弾』山田裕貴/佐藤二朗
  2. 映画『モンテ・クリスト伯』ピエール・ニネ
  3. AXA生命保険お金のセミナー20251106ファイナンシャルプランナーversion
PAGE TOP